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書評(197)タモリのTOKYO 坂道美学入門 タモリ著 講談社
あのブラタモリが復活だ。初回は、中野を取り上げると宣伝していた。今から楽しみだ。それにしても坂道の高低差フェチなんてずいぶんマニアックだなあ。そんなタモリが坂道に対してそそぐ愛情を垣間見ることができる今回の1冊。
坂道、周囲の景色、散歩ルートとお立ち寄りスポットとして飲食店が掲載されている。さらに面白いと思ったのが、坂道実力判断なるものがあり、勾配、湾曲、江戸情緒、由緒の4点を5段階評価で判定している。ミシュランでもお目にかからない坂道評価。さすが、赤塚不二夫が生んだ作品のひとつだけのことはある。赤塚先生に感謝しなければ。
タモリ自身、この本が出版されるとは思っても見なかったそうだ。もともと、講談社の雑誌「TOKYO★1週間」で、「TOKYO★坂道美学入門」という記事を連載していた。そこから単行本化された。タモリのブランド力と、坂道とそれにまつわるウンチクをいやみが無いさらりとした形の記事で興味深い点から単行本してほしいという要望が読者から来たのではないかと思う。ここまでマニアックになれば、出版物としてのコンテンツになる良い例だ。
それにしても、ネスカフェのゴールドブレンドを飲んでも坂道の高低さの違いが分かる人になるかどうか疑問だ。先週、放送していた横浜・港湾編では、貨物コンテナフェチ、線路フェチなタモリの喜びようが面白かった。中華街やみなとみらいではなく、あえて港湾施設を選ぶところなどタモリではなければできない選択だ。タモリで残念な点は、あの消費者金融のCMに出なければいいのになあと思うことだ。大人の事情でもあるのかな。お子様のモクモク羊には分からないところだ。
ブラタモリの番組サイト
http://www.nhk.or.jp/buratamori/
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東京の坂道の中から「勾配」「湾曲」「江戸情緒」「由緒」の四点においてすぐれた坂を選んで紹介した本.東京ほど坂の上と坂の下の雰囲気が違う都会はあまりないのではないか.そういう意味で坂は印象的な境界になっていて,私にも印象の深い坂道はいくつかある.
それでも坂の美醜となると,私にはマニアックすぎてついていけない.坂についてのコメントもあまり楽しめなかった.残念.
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私も坂道好きだわ、と認識。
気づかなかったけど急こう配で湾曲してる道(特に下り坂)って、あの先にどんな景色があるのかとわくわくする。
で、我が家も18%の坂に面してます。
坂道好きじゃなきゃこんなところに住まないか。
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NHK「ブラタモリ」の元になったらしい、東京の坂道に関するウンチク本。ディープで、「へぇ~!」というようなことが沢山書いてあり、都心に住んでいたらもっと楽しめるだろうなと思う。(ただし、土地勘がないので、細かく読んでもイメージできないのが残念)
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写真を撮るようになってから、坂道とか階段に惹かれる自分を発見して思わず購入。タモリならではのマニアックさがイイ☆
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江戸のなにげない坂道もタモリさんによってとても面白く感じられます。
(選書ツアー参加者・初等社会)
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知っている坂、通っていながら名前を知らなかった坂もあるが、知らない坂が山ほどあるのを思い知らされる。
そして、よく知っている坂でも、坂の脇には知らない建物があり、歴史があることを学んだ。
行ってみたい坂がたくさんできた。
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電子書籍で購入を迷い、図書館で借りて読んでみた。タモさんらしい淡々とした解説が良かったし、江戸の地図がちょっと見ずらいので、今度は電子書籍で拡大して再読したいと思いました。
タモさんが撮影した写真と坂道の昔話、坂道の造形の美しさ、そして坂道と生活感あふれる建物との調和、東京っていいなぁ~って思いました。いずれは建物も建て替えられて風情が変わってしまうと思うと、この本はとても意義深いものになるんだろうなぁ。タモリ倶楽部大好きなので、タモリ倶楽部の撮影に一役買った坂道がありニマニマ。
日本坂道学会副会長のタモさん。あとがきで日本坂道学会発足のきっかけの話、いわゆる日本坂道学会会長との出会いの話や、偉い人と坂道のうんちくでやりこめる酒場のタモさんがと~ってもいいです!!
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雑誌の1コーナーをまとめた本ということで、どちらかと言うと散歩できるように、周辺の情報が載っていたりする。
いろいろな坂の紹介があるけど、出来れば見方とかの解説が欲しかったなぁ。
坂の鑑賞ポイントって難しいよなぁと思いつつ、動機付けにはいいのかも。
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坂っていいですよね。
登ってる時はしんどいんですけど、振り向くと意外と遠くが見えたりして。
この本は、日本坂道学会副会長のタモリさんおすすめの
良い勾配、良い湾曲、江戸風情のある、由緒ある名前
の坂が紹介されています。
タモリワールド全開。
この本片手に、坂巡りしたくなりますよ。
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タモリさんは,休みの日に,朝早くから坂の写真を撮りに出かけると聞いたことがあるのですが,そのマニアックなまでに撮った写真で構成されている本です。
基本,見開き2ページに,おすすめの坂とタモリさんのコラム。その次の2ページに推薦のおさんぽルートがあります。
東京の街歩きのお供に,または街歩きしなくても,タモリさんの見た坂を,じっくりと堪能することもできます。
タモリさんの博識さには本当に驚きます。オイラは一度読んだだけではすぐ忘れてしまうおばかさんですが,何度も読んで東京の坂を楽しめました。
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「タモリと戦後ニッポン」の参考文献に登場する本。ここ上った、下ったことあるなあと思う坂もありましたが、名前も知らずに通っていました。タモリさんの「生まれ育った家は、街中のほうへ向かって下る長い坂の途中にあった(6頁)」そうです。幼稚園には通いたくないという主張が両親にとおったのは良かったのですが、同年代の子どもが幼稚園に通い出すと遊び相手がおらず、小学校にあがるまで坂を行き来する人々を眺めて過ごしていたそうです。
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ブラタモリでも登場する場所もちらほらあり、
東京に住んでいても知らないところもたくさん!
楽しい本です。
●●区在住としては、もっと自分のところを登場させて欲しかったなぁー、と!思いました!
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<目次>
港区/文京区/新宿区/目黒区/大田区&荒川区/台東区&千代田区&渋谷区
<内容>
日本坂道学会副会長タモリの本。私も確かに大学時代(いや、高校時代か?)にも横関英一さんの『江戸の坂、東京の坂』を読んだ気がするので、坂道学会に入れそうな気がするが、如何せん東京の坂を歩いていない。タモリは”ブラタモリ”で一気に坂道を普及させた(正式には「微地形」の面白さか?)が、ちゃんと街を歩いて坂道を確認しているからな…私のような「陸サカミチスト」?ではないので、まだ入る資格はないか。また港区辺りはこの本の時代から一気に開発が進んでいるので、名坂も消えているかもしれないな…
逗子市立図書館
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ブラタモリで本書を見知ってはいたが、新訂版ということで購入に踏み切った。ちなみに初版は2004年。タモリさんが趣味と実益を兼ねて撮った坂道写真を見るのも楽しいが、なかなか勾配感は写真では難しく、やはり現地を訪ねるのが本書の正しい読み方だろう。しかし、狭くはない都内を巡るのは大変そうだ。階段坂や車が通れない狭隘坂が多く、それだけでも江戸情緒がある。コンクリート舗装に○型の滑り止め加工されている坂も多く、勾配のきつさがうかがわれる。何度も行っている目黒の行人坂も紹介されていて嬉しい。