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宇宙のシステムから世界や社会を捉えなおすという壮大な内容は、新書では済まないものだとわかったのだけが収穫。
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地球史に興味があったため(休み休み読んでいる本も・・)、読み始めた。「宇宙、地球、文明、における歴史をまとめた本」と(著者は)述べているが・・・読み進めていく毎にいろいろなことを考えさせられた。(人間とは?人間と他の生物との差って?地球と他の星との違いって?などなど)
その中でも特に印象に残ったのは、資源・エネルギー問題も環境問題も人類の(共同幻想により成り立つ)世界を変えないと解決できないということ。そのために新たな文明の創造というが、(その)答えは見えてない(ように思える)。スケールが大きすぎてイメージはつかめないが行動しながら考えていくしかなさそう。(それが誰かが考える解への鍵になるかも)
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『地球を俯瞰すれば人間が分かる』という帯の言葉に惹かれた。
内容は...今までにない視点で面白かった...んだけど。後半が分かりにくい。文系の私には科学的な考察は難しいらしい。
最初の方は参考になることが書かれてました。人間というものの見方をどうするか、という話がメイン。『外から見ることで自分のことを知ることができる』。これ。この本では、いわゆる人類とはなにで、地球とはなにで、というのを解いてるわけだけど、こういうのは案外単なる個人である自分の自己分析に使えるよね。
後半の私が理解できなかったあたり...は、自分に応用できるところが無さそうだから、あまり興味が持てないのだろうな。
自分をもう少し外側から見てみるかな。うーん。やっぱりナルシストなのかしら。自分研究大好きっぽいね(笑)
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昔松井先生の本はよく読んで、全体を捉える視点に感動した。
今はそうした視点が薄れて自分のことで精一杯の自分がいる。もっと自分を楽しくして欲しいと思う自分がいる。人も変わるものだ。
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システム論というkeywordに反応して手に取ったものの、期待していたものとは全くかけ離れていた。
恐らく、興味や専門の分野と異なった分野の本であったが故だとは思うが、結局筆者が何を言いたかったのかはあまり伝わってこなかった。
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地球をシステムとして捉えると言うのが面白くて読んでみました。
引用しましたが、本書ではそもそもシステムとは(1)性質の異なる複数の要素が、(2)互いに関係しながら相互作用を行う、(3)構成要素が結合した全体と定義されています。
つまり、物質圏(大気や海、陸などから構成)と生物圏(動植物など有機物から構成)に加えて、人間圏(人間から構成)からなるのが地球であると、著者は捉えています。
こうした見方は、環境問題に対しても倫理的道徳的な話とは違った視点から、その対処の必要性を見出す考え方だと、私は思います。
ただ、全体としては人間圏の話、「人間とは何か」と言うことが中心であり、全体的なシステムの話があまりされていない印象を受けました。その意味で本書は「文明」の方が主役です。つまり、著者が「地球システム論」を使って、文明を捉えてみた本だと言えるでしょう。
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やや散漫かと。ホモサピエンスが2足歩行を始めた理由としての「イーストサイドストーリー」は知らなかったので、面白かった。松井孝典さんの何の本だったか…高校時代に読んで「人はいずれ超人間に進化する」という話が衝撃的だったので、以後ちょこちょこ著作を読んでますが、まだあの時の衝撃は超えず。
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2013年06月29日、“久米宏ラジオなんですけど”という番組の、スポットライトのゲストだった松井孝典の本です。話題は番組で話した内容とかなり重なっていました。
ラジオの方が、(久米宏のインタビューが素晴らしいということもあるのでしょう)話が明快で、本書の方は、色々と興味深い話題がちりばめられているものの、全体としてもやっとした感じがしました。
たぶん、筆者の思考の流れに私がついていけなかっただけだと思います。orz
ともあれ、人間圏という概念を考え付いた筆者は天才だなぁと思いました。
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人間を超俯瞰的に見つめ直すことで、それをあらゆる思考の柱とすることができる。こういう視点で物事を考えられる人を天才と呼ぶのだと思いました。
このような視点を意識するだけでも、これからの生き方が変わるような、そのようなことが学べる、哲学書(実際は、科学書に近いと思いますが。)だと思います。
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松井先生の本は何冊か読んでいるのだが、簡単なようで難しい。
宇宙とは何か、地球とは何か、生命とは何かなど知っているようで、まだまだ未知な事が多いテーマだと学者の探究心には驚かされる。
世界の中で自分も極々小さい構成要素でありながら、外(宇宙)からの視点で改めて世界について考えてみるのも面白いなと感じました。
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[ 内容 ]
地球を俯瞰すれば人間が分かる。
惑星物理学の第一人者が、宇宙からの視点で人類の緊急課題を解明する。
[ 目次 ]
第1章 地球を俯瞰する視点(内からの視点では世界は語れない;月の石が教えてくれたもの;地球はシステムである;地球システム論で文明を定義する)
第2章 文明の変貌と人間論(ゴーギャンはなぜ文明を問うたのか;宇宙観はいかにして変化したか;歴史観を変えた放射性元素の発見;科学の発見は人類に何を及ぼしたのか;「神のつくりし世界」vs「人間世界」;観念的な人間論からの脱却;源デイ哲学はいかにして生まれたか)
第3章 「内部モデル」という宇宙(人と自然を結ぶ認識のメカニズム;内部モデルはいかに共有されるのか;哲学的人間論とは認識論である;科学はなぜ全体を問えないのか;我は外界との関わりの中でつくられる)
第4章 人間圏の未来(「分かる」から「納得する」へ;地球学的人間論を前提として;「均質化」は何を意味するのか;なぜ「拡大」が問題なのか;「3.11」と人間圏の創造;我々は「自然」を知り得たか)
第5章 普遍を探る者として(我々は宇宙をどこまで知り得たのか;我々は地球をどこまで知り得たのか;科学はまだ生命を定義できていない)
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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宇宙の中の地球、という視点でみたときに地球の事が分かる。
人間も同じで、地球人だけでは人間の事を理解したわけではない。
歴史、科学、天文、色んな切り口で新鮮な情報を得ました。
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養老先生もそうなんだけど、東大の先生ってやっぱりすごいなあ。地球物理学と文明論、哲学までこんなふうにシンクロさせて論じられるとは。目からウロコだった。
でも、私にはまだ読みこなせてない部分がある。もっと知識を入れてから改めて読み直したい。つくづく、読書とは筆者との知的格闘技戦だと思った。松井先生のファンになりました。
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【由来】
・・「プーチン最後の聖戦」からの「グリーンスパン」からのイギリス関連本からの「グローバリズム掲載」からの水野和夫からの萱野からの関連本@amazon。
【期待したもの】
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【要約】
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【ノート】
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地球を一つのシステムとしてとらえ、それを宇宙から俯瞰することによって地球や文明について語った一冊。人間が「生物圏」から分化して「人間圏」を作ったことによって現在のエネルギー問題や人口問題を引き起こした、など一見すると難しい話を平易な言葉で語っているので、いちいちストンと落ちてくる。また、惑星物理学の第一人者であるという著者は哲学にも相当深く言及していて、その博学ぶりがよく分かる。
ところで、ワタシは以前から、宇宙から地球を俯瞰する機会を持った人類が増えれば、いま地球上で起きている内紛や紛争の多くは消滅するんじゃないか、と真剣に思っている。本書を読んでその思いを新たにした。