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架空の少々ファンタジックな町での子供たちの日常を淡々と…。一応、大人の世界と関わり合いの中での難しさや多少の事件の中で、子供たちが成長する良い話だというのは分かるのですが、結局何が話の核なのか?アーチやキサ、トアの特殊な能力は何の為とか、その謎の解明も分からず終いで消化不良。好みではないです。
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日の出とともに起きる女の子と、日の入りとともに、起きる女の子のキサトアちゃん(双子)
温かい街の人たちやお兄ちゃん。ほんわかする不思議でかわいいお話。
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家族愛!
こんな優しく心のうつくしいひとたちが暮らす世界、素敵。
彼の描く世界はなんて光に満ちているのだろう。
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小路幸也版「ムーミン谷の四季」。
色がわからないアーチ。朝と夜それぞれ真逆の時間に眠る双子のキサとトア。風のエキスパートの父。不思議な家族と愉快で優しい海辺の町の人々の一年間の物語。ファンタジー色がかなり濃い。
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あたたかくて、やさしいお話。
みんなそれぞれ役割があるちいさな街で
いろんなものを抱えながら
自然と共に生きる人々の生活を
少しだけのぞかせてもらったような感じ。
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自然を感じ、その力を共存できる形で導くエキスパートの存在、また、アーチの感性が素晴らしいと思いました。
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日の出とともに目覚め、日の入りとともに眠る体質を持つキサと、その逆の体質を持つトアという双子。その兄であり主人公のアーチは色彩が判別できない眼を持つ。
ちょっと不思議な世界、のびのびと遊ぶ無邪気な子供たち、温かい会話の中に真理を混ぜる大人、どこかにありそうな町。
風の強く吹く町の一年を通して、アーチの心の成長を描いた作品。
世界観も素敵だし、キャラクター全て愛おしい。情景も文体も会話も全てツボでした。
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小路さんのファンタジー。
風を読む才能を持つ「風のエキスパート」、色が判らない少年芸術家、一日の真逆の時間に寝起きする双子の姉妹。凄く魅力的な設定です。他の登場人物も面白く、期待を抱かせます。
でも、読み終えるとなんだか「尻すぼみ」という気がします。
自然との共生を軸にした優しい物語なのです。でも、何だか多くの事がケリが付かないままだったり、ケリが付いたとしても何故そうなったのか判らなかったり。
ファンタジーなんだから理由なんてどうでも良いでしょうと言ってしまえばそうなんだけど。でもなんか消化不良という気がするのです。
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世界的アーティストだが、病気で色彩がわからない主人公の男の子。その双子の妹も不思議な病いを持つ。朝と夜それぞれ真逆の時間に寝起きする。
ノン・24アワー・スリープウェイク・シンドローム。
そんな子供達と、不思議な力を持った父親と小さな村の住人のお話。小路幸也氏のこういう、人情ものというか、ふんわりと柔らかい物語の紡ぎ方は癒されるな。
とは言え、2012年に出版された年を考えると東日本大震災の影響は受けているな。科学技術が進歩しても、太古から現代まで人間の歴史は自然との戦いを繰り返し、共存してゆくと。
久しぶりにバタフライエフェクトを思い出した。
物事の距離の取り方。均衡、バランス、大切ですね。
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自然と共存しながら、ハンデを持った人も分け隔てなくみんなが自分らしく生きている。自分にできることを精一杯やり、できないことはみんなで補い合える、理想的な社会だった。
ほんの少しの想像力と優しさと閃きが幸せを呼ぶ。
他者とどう付き合っていくか、基本に立ち戻らせてくれた。
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一部抜粋
「キサとトアは、ああいう生活をしているけれど、たくさんの人たちに愛されている。お前は色を失ってしまっているけれど、独特の感性を持っている。なにかを失っているんじゃない。逆に何かを得ているんだ。そういう風に考えている。もしかしたらそれはお前たちへの贈り物なのかもしれない。だから無理に取り戻そうとしなくてもいいのかもしれない。すべては、時が来たらなるようになるんじゃないか」
主人公の父が言った台詞で、他にもこの世に存在するものの繋がりとバランス·常に流動的で循環している…など自然物に対する考え方が個人的に共感できるし面白い。
自然(風·水·緑·大地)に興味がある人にはオススメ。