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帯の文句は「男がモテるために必要なこと全部」。全9章、560ページの大作である。一週間かけて読んだ。各章の終わりに内容のまとめが載っており(巻末にもまとめを再録)、読者に対して親切な作りとなっている。
各章の見出し。
第1章「女性は子宮で考える」
第2章「モテる男性の特徴」
第3章「コンプレックスを克服しよう」
第4章「ファッション講座」
第5章「「モテる環境」を構築する」
第6章「モテる会話術」
第7章「デート」
第8章「キスとセックス」
第9章「恋愛関係の維持と破棄」
読み進めていくうちに著者は本気なのかネタなのか分からなくなってくる。しかしネタのために560ページも書かないだろうから著者は本気で言っているのだろう。この本で紹介されている会話術を用いるより、この本の内容について語り合った方がよっぽど盛り上がるのではないか。
高度なギャグだと思った箇所
(ホテルに行く前)
「ちょっと休んでいこうか?」「変なことしない?」「もちろん、変なことなんて何もしないよ」
(ホテルに入った後)
「変なことはしないって約束したじゃない」「これは変なことなんかじゃないよ」
僕がこの本を読んでいる時に感じていた違和感を小飼弾氏がブログの書評で的確に表現していた。『「こいつ女は見ても私を見ていないじゃん」』『「モテ方」は書いてあっても「ホレ方」が書いていない』 http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51193617.html
とはいえ「技術」という点に絞ればこの本で書かれていることはなかなか示唆的であり、説得力もある。「自分はモテていると思い込む」「自信があるように見せかける」「拒絶を恐れず、断られるまで攻める」「自分のコンプレックスにおびえない」「告白をする必要はない」等々。