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ここは汚れなき理想郷のはずだった。
1000年後の日本。伝説。消える子供たち。
これは傑作の予感。上巻を一気に読み終え中巻へ。
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上巻は基本設定と伏線張りがメインの印象。
後半になってスリリングな展開になり、続きがすごい気になる。
人間は所詮社会的な「動物」であるという、『黒い家』とリンクするテーマがあるのかな?
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恐ろしいボリューム。恐ろしい内容。
「悪の教典」が面白かったので、手に取ってみた。
単純な恐怖は悪の教典の方が勝る印象。しかしじっくりと頭の中で内容を整理し、風景、世界背景を思い描きながら読むと根本的に自分の意識を考え直してしまう。そんな読後感。
感想を一言で言うなら、こんな世界やだ。
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気がついたら文庫版が出てた。
この作品は貴志祐介さんの作品の中でも1,2を争うほどに好き。
ファンタジーといえば魔法ってイメージがあるけれど、超能力と超未来の日本って組み合わせが素晴らしすぎる。
上巻は超能力を持った子供たちの冒険譚が描かれてる。
冒険譚部分も面白いんだけど、私は、この時代の舞台設定が好き。
この時代は超能力を持った人間たちばかりだから、イメージをするだけで人を殺しかねない。それを防止する目的で人間は遺伝子レベルで足かせをハメられてたり、感情のはけ口が現代じゃあまり考えられなかったりと。
そして、子供&学校ってきたら怪談話。
大きな猫が子どもを食い殺すっていう噂が流れてたり・・・
そういった舞台設定がワクワクする。
中、下巻に進むたびに舞台に広がりが起きるけれど、ジュブナイル的なワクワク感はこの上巻が1番だと思う。
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あまりに完璧な、隙のない美しいディストピア。
舞台は今から1000年後の未来、神栖66町。
人々は「呪力」という特殊な力を持ち、
豊かな自然に囲まれて暮らしていた。
主人公は渡辺早季、12歳。
特別、強力な呪力をもっているというわけではないが、
そこそこ成績がいい「普通な感じ」女の子。
物語はそんな早季、覚、瞬、真理亜、守を中心に進んでゆく。
そしてこの5人は、偶然にも人類が呪力を手にし、
今に至る歴史を知ったことで
運命に巻き込まれていく。
何から話そうー。
とりあえずじゃあ、これを手に取った経緯から。
バイトをしていて、何とも分厚い上、中、下三冊の文庫本が
陳列されていて「うわっ」と思ったのが第一印象。
長編は疲れるから敬遠するけれど、みなさんのレビューを読んで
どなたも一気に読めると書いていたので、
覚悟を決めて読み始めました。
たしかに一気に読めます!
レビュー通り
上巻の初めはどうしても説明的な部分多かった。
でも私は一つ一つの描写が丁寧なのにただただ感心して
それほど長さは感じなかったです。
あまりにも隙のない、完璧な世界を描いていて
そんじゃそこらの妄想的なラノベとは格が違う…!と
舌を巻きました。
全体のイメージとしては
ハリーポッター×20世紀少年×1984年
そして、かなりグロッキー…
残酷だけど止まらなかったっ。
一日一冊だけと決めていたので、
三日間とにかくこの本のことばかりを考えてた。
20世紀少年、1984年のような監視された世界に
興味がある人にオススメ!
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舞台や人物の設定がよく分からないまま勢いで読まされた感のある上巻。設定がかなり特殊なため固有名詞を理解することに始終してしまう巻だった。ただ、読者を置いてきぼりにしてすすむ独特のテンポがまた癖になるというか…。
冒頭からの印象は神栖66という舞台に、あさのあつこ氏のNO.6の管理されつくした世界に通じるものを感じた。自分を取り巻く環境に疑問を感じて脱却を図るのが幸福なのか否か。
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1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力」を得るに至った人類が手にした平和。念動力の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた…隠された先史文明の一端を知るまでは。
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始めは少し読みにくい本だなぁと思っていたが、途中からいっきに下巻まで読み終えてしまうくらいとにかくすごい良本。
SFの要素だけでなくて、いろんなところで想像を裏切られるのがおもしろい。
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1000年後の日本。豊かな自然に囲まれた集落で、子供達は周囲を注連縄で囲まれた結界?の中で育ち、念動力を学校で磨いていく。主人公の回想録と、リアルタイムに進む過去の二つを交互に行き来しながら、知られざる過去が明らかになり、注連縄で囲まれた世界で育まれる教育の限界を思い知らされる物語。
少し冒険をしてしまう、周りの班とは違う行動をする主人公を中心とした子供達は、過去を知り、あるものは業魔になり、人とは別のバケネズミと呼ばれる生き物との関わりなどで物語が進んでいく。念動力をもってしまった未来の人類がいかにして、平和な世界を営んでいくかを課題として取り組んでいた1000年後の世界がリアリティをもって描かれているので面白い
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貴志祐介が全力でファンタジーを書いたらこうなる、という期待通りの作品。
一気に読み終えてしまったけど、今後も何度か読み返すことになると思う
個人的に、最終章付近はバケネズミに肩入れしてしまっていたが、その辺も著者の計算通りだったんだろうな、とラストで気づかされた
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1から幻想未来の話だったので、
前半は世界の説明だけで退屈だったけど
後半からは、ぐんぐん読めた。
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前半は話がなかなか進まず勿体振るので退屈だったが、後半の主人公が自分たちが生きている社会を疑い出しバケネズミと闘うあたりから一気に読み進められた。バケネズミとの闘いは長く途中で飽きてしまったが次の展開がどうなるのか気になるため中・下巻も読んでみようと思う。
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もの凄く久しぶりにSFを読んだ。
一言感想:「想像力は、無限の希望にも絶望にもなるんだなぁ・・・」
1000年後の未来、能力を持つ人間が暮らす集落が舞台。異形の生物との戦いで知る世界とは・・・という王道チックなSFミステリー。
物語序盤は世界観を徐々に説明しながらの世界観描写でじりじりとした違和感を持つものの、中盤以降はめまぐるしい展開に引き込まれる構成。
時に「この描写は必要なのかな?」と感じる部分もあったけれど、それを補って余りある疾走感があって、文庫版上中下巻を一気に読まされてしまった。
結末は想像の範囲内だったけれど、それでも色々な「想像力」を掻き立てられる、出会えて良かった作品だった。
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上中下と大長編。
がんばったよぉ。
1000年後、やたらと牧歌的で閉鎖的な、超能力が普通、という世界。
実は、物語の構図はどこか見たもの。
でも、圧倒的な文章力が、大長編にレベルアップさせてるなぁ。
でも、最終兵器が炭疽菌てのは、うーん。
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今から千年後の日本で人は呪力を持っているが、非常に閉ざされた世界で生活し、見えない力で支配されている世界。
何が本当で、何が正しいことなのか、生き物は全て平等なのか、などファンタジー系のハリーポッター的な要素がありながらも、結構考えてしまうストーリー。
普段は通勤時にしか本を読まないけど、久しぶりに家でも読んだ本。テンポも良いし、次がドンドン気になる感じが良い。