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世界観にすぐに入り込めた。どきどきしっぱなし。読み終わった後も、しばらく世界にひたっていられるくらい、濃い。
貴志祐介にハマった最初の作品。
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とにかく濃い世界観に圧倒される。
物語の世界があまりにも緻密に描かれているので、途中途中、読み進めるのが苦しくなることもあった。
緩急のついた話運びではないので、ガンガン与えられる情報の山を受け止めきれるかどうかが、小説を楽しめるかどうかの分かれ目かも。
上巻は、この“新世界”を理解するための巻かな。中巻以降、話が大きく動いていく。
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物語の構成からして、後に大きな事件が
起こってしまうことがわかっているだけに
起こる出来事すべてにハラハラしてしまう。
また、冒頭で書かれていたとおり、
この文章のすべてが(物語中の)真実とも
言い切れないのがまたトリックがありそうで怖い。
「いなくなっていく」子どもたちの忘れ去られ方は
恐ろしすぎる。
続きが気になる。
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現代から1000年未来の世界のお話
そこでは人は超能力を持ち、平和に安全に暮らしている
世界観はハリーポッターとかブレイブストーリーに似ているところがあると思います。いろんな不思議な生物がいたりするけど、その生物の描写や進化の背景とかがリアルに描かれていたり、超能力がどういうものかが人の内面から書かれていて読めば読むほどハマっていきます。
まだ上巻ですが今後の展開が楽しみ
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呪力が使えるようになった人間の住む美しすぎる世界。強大な力を持ちながら人間同士の争いが起こらないのは何故なのか。そこには隠された血みどろの歴史があった…。
あの夏季キャンプからすべては始まる。
最初は特殊な世界観に戸惑い、設定を頭に入れるので精一杯だったのですが、Ⅱ章からは俄然面白くなってくるのでぐんぐん読めました。
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ここは汚れなき理想郷のはずだった。
1000年後の日本。伝説。消える子供たち。
これは傑作の予感。上巻を一気に読み終え中巻へ。
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上巻は基本設定と伏線張りがメインの印象。
後半になってスリリングな展開になり、続きがすごい気になる。
人間は所詮社会的な「動物」であるという、『黒い家』とリンクするテーマがあるのかな?
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恐ろしいボリューム。恐ろしい内容。
「悪の教典」が面白かったので、手に取ってみた。
単純な恐怖は悪の教典の方が勝る印象。しかしじっくりと頭の中で内容を整理し、風景、世界背景を思い描きながら読むと根本的に自分の意識を考え直してしまう。そんな読後感。
感想を一言で言うなら、こんな世界やだ。
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気がついたら文庫版が出てた。
この作品は貴志祐介さんの作品の中でも1,2を争うほどに好き。
ファンタジーといえば魔法ってイメージがあるけれど、超能力と超未来の日本って組み合わせが素晴らしすぎる。
上巻は超能力を持った子供たちの冒険譚が描かれてる。
冒険譚部分も面白いんだけど、私は、この時代の舞台設定が好き。
この時代は超能力を持った人間たちばかりだから、イメージをするだけで人を殺しかねない。それを防止する目的で人間は遺伝子レベルで足かせをハメられてたり、感情のはけ口が現代じゃあまり考えられなかったりと。
そして、子供&学校ってきたら怪談話。
大きな猫が子どもを食い殺すっていう噂が流れてたり・・・
そういった舞台設定がワクワクする。
中、下巻に進むたびに舞台に広がりが起きるけれど、ジュブナイル的なワクワク感はこの上巻が1番だと思う。
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あまりに完璧な、隙のない美しいディストピア。
舞台は今から1000年後の未来、神栖66町。
人々は「呪力」という特殊な力を持ち、
豊かな自然に囲まれて暮らしていた。
主人公は渡辺早季、12歳。
特別、強力な呪力をもっているというわけではないが、
そこそこ成績がいい「普通な感じ」女の子。
物語はそんな早季、覚、瞬、真理亜、守を中心に進んでゆく。
そしてこの5人は、偶然にも人類が呪力を手にし、
今に至る歴史を知ったことで
運命に巻き込まれていく。
何から話そうー。
とりあえずじゃあ、これを手に取った経緯から。
バイトをしていて、何とも分厚い上、中、下三冊の文庫本が
陳列されていて「うわっ」と思ったのが第一印象。
長編は疲れるから敬遠するけれど、みなさんのレビューを読んで
どなたも一気に読めると書いていたので、
覚悟を決めて読み始めました。
たしかに一気に読めます!
レビュー通り
上巻の初めはどうしても説明的な部分多かった。
でも私は一つ一つの描写が丁寧なのにただただ感心して
それほど長さは感じなかったです。
あまりにも隙のない、完璧な世界を描いていて
そんじゃそこらの妄想的なラノベとは格が違う…!と
舌を巻きました。
全体のイメージとしては
ハリーポッター×20世紀少年×1984年
そして、かなりグロッキー…
残酷だけど止まらなかったっ。
一日一冊だけと決めていたので、
三日間とにかくこの本のことばかりを考えてた。
20世紀少年、1984年のような監視された世界に
興味がある人にオススメ!
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舞台や人物の設定がよく分からないまま勢いで読まされた感のある上巻。設定がかなり特殊なため固有名詞を理解することに始終してしまう巻だった。ただ、読者を置いてきぼりにしてすすむ独特のテンポがまた癖になるというか…。
冒頭からの印象は神栖66という舞台に、あさのあつこ氏のNO.6の管理されつくした世界に通じるものを感じた。自分を取り巻く環境に疑問を感じて脱却を図るのが幸福なのか否か。
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1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力」を得るに至った人類が手にした平和。念動力の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた…隠された先史文明の一端を知るまでは。
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始めは少し読みにくい本だなぁと思っていたが、途中からいっきに下巻まで読み終えてしまうくらいとにかくすごい良本。
SFの要素だけでなくて、いろんなところで想像を裏切られるのがおもしろい。
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1000年後の日本。豊かな自然に囲まれた集落で、子供達は周囲を注連縄で囲まれた結界?の中で育ち、念動力を学校で磨いていく。主人公の回想録と、リアルタイムに進む過去の二つを交互に行き来しながら、知られざる過去が明らかになり、注連縄で囲まれた世界で育まれる教育の限界を思い知らされる物語。
少し冒険をしてしまう、周りの班とは違う行動をする主人公を中心とした子供達は、過去を知り、あるものは業魔になり、人とは別のバケネズミと呼ばれる生き物との関わりなどで物語が進んでいく。念動力をもってしまった未来の人類がいかにして、平和な世界を営んでいくかを課題として取り組んでいた1000年後の世界がリアリティをもって描かれているので面白い
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貴志祐介が全力でファンタジーを書いたらこうなる、という期待通りの作品。
一気に読み終えてしまったけど、今後も何度か読み返すことになると思う
個人的に、最終章付近はバケネズミに肩入れしてしまっていたが、その辺も著者の計算通りだったんだろうな、とラストで気づかされた