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星四と半分なイメージ。
メフィスト賞だから期待しすぎたかな……。すっごく面白かったですよ、それでも。
ただ、なんつーか、もうすこしヒトデナシがどんなものか書いてあると(それがもたらす私達の社会との相違点)いいかなぁ、と。
とりあえず今年の秋にはシリーズ二冊目が出るそうなので。
それはぜひとも購入したいと思います。
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ヒドデナシの概念は面白いなと思いました。ただ文章が親切すぎて先の展開が若干読めてしまうあたりが、個人的には残念。
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いかにもメフィスト賞らしく、純粋に「面白い」。世界観に工夫を凝らしているので超常現象にも論理的(?)な説明を付けていて、「新本格のニューウェイヴ」と呼んで差し支えないかも。続編の出版が決定済みだって所も、いかにも講談社らしい(笑
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ラノベかと思ってたら意外ときちんとミステリしていた印象。
キャラ読み者的にはヒロインが××しちゃうのが残念だったなー。
現実世界風の異世界が舞台なのでそのへんに拒否反応でない人ならオススメ。
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「ヒトデナシ」という名前に安直さを感じたのも最初だけ、なかなかどうしてこの命名はあざといぞ。
無貌に奪われた人のルールを上手く使って論理を組み立てるやり方は、少しチョーモンインを思い出す。
探偵の少年助手というとどうしてもリンゴのほっぺの小林少年を思い出す。
小林少年ほど素直でかわいくないけれど、望少年はなかなかピュアで微笑ましい。
二作目が楽しみな作品。
違う「ヒトデナシ」とその能力をルールに織り込んで、チョーモンインシリーズみたいな展開にするのかな。
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▼半分まで。フツーじゃなく面白くてビビる。妖しげで、ちゃんと新本格してて、「メフィスト賞じゃないか!!」と叫びたくなる出来。
▼あと、文章がすごく簡単で読みやすい。400ページあるのに「長い」って気がしない。古野まほろの対極かもしんない。その癖、怪しげないわくみたいなのは、ギミックでもってちゃんと加味されている。妥協なく、ホントに推理小説で勝負しようって気迫がある。
▼読み終わった。面白かった。ちょっと泣けた。少しエロかった。なんか……うーん、夢中だったな。すごくまとまりのある感じ。冒険が、したいよ……。
(09/10/30 読了)
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「推理は山勘だ」と言い切った探偵に拍手。(意訳)
実に8時間もかかってしまったが、一気に読んでしまった。
状況説明がうまい。文章能力が非常に高い。こういうのを文才があるというのかな。メフィスト賞受賞作にして、デビュー作というのが不思議なくらいだ。
”地の文に嘘を書いてはいけない”というミステリのルールをしっかり守っているのにも好感を覚えた。
包帯男の正体については(情報が多い分)論理的で妥当であると思ったが、「榎木家殺人犯」の推理に関しては一応納得はするものの、何か腑に落ちなかった。
筋は通っているのだが、たとえば真相に向かう道筋が幾通りかある中、たった一本だけを試してみたら当たっていた、とかまさに「山勘が大当たりでよかったね」というような感覚。何か違和感。
ところで著者は女性のような気がしてならない。いつか知ることができるのかな。
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やっぱり自分はこういったミステリは向いて
いないのかなーと...正直読み終わるのに凄く
時間もかかったし、正直ツラくて途中も読み飛ばして
しまったし...読んだとは言えないかも。
いやー...苦行だったなぁ。
結構評判は高い作品みたいですが向き不向きが
あるんだなーと痛感。
別にこのストーリーの設定や伝奇的なヒトデナシとか
自体には抵抗がないんですが、その設定を破綻なく
説明せざるを得ないようなまどろっこしさに
付いていけなくなってしまったんでしょうね。
もうね、真相や犯人なんてどうでもいいし、誰でも
いいから早く終わって欲しいという思いのみで
最後まで辿り着きますた。決して作品が
悪い訳ではないですが、ちょっとトラウマに
なりそうな一冊(笑)。
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“ヒトデナシ”と呼ばれる怪異が存在する世界。孤独に生きてきた少年望は,怪盗・無貌に「顔」を奪われた名探偵・秋津の助手となり,鉄道王一族の怪異と連続殺人事件に遭遇する。第40回メフィスト賞受賞作。
序盤はやや冗長ながら,中盤以降の展開はかなり読ませる。設定から伝奇小説的な物語を予想したが,実際は最初から最後までかなりオーソドックな本格ミステリ。無貌や望の設定は怪人20面相のオマージュとしても面白い。
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私は面白いと思う。
特殊な設定と世界観(日本だけれども現実の日本とは違う舞台)ではあるけれども、それが違和感なく、且つ謎解きにきちんと絡んでいるので面白い。
文章も読み易い部類。まあ主人公のひねくれっぷりや探偵の不甲斐なさにはなかなか感情移入し辛いところはあるけれども、最後の方になってくると割と受け入れられる。
一応分類はミステリだけれども、ファンタジー要素もあるので100%科学で証明できないとやだー(´;ω;`)という人には向かない。
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ヒトデナシという設定を自分で作り、その世界の中で展開させたミステリ。どうせなら無貌がもう少し活躍しないとタイトルに不満を感じそうだが、デビュー作としては存在感のある内容
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現代とあまり変わらない世界で繰り広げられるミステリー?
怪盗20面相の様な登場人物、と言えばいいんでしょうか?
探偵がいて助手がいて、懇意にしている警察がいて悪がいて…。
ただ、どこを取っても性格がすごいかと思われますが。
自信と自身を喪失してしまった探偵と
そこに押し入った助手。
この助手が主人公なわけですが…すごいです。
やる気だけが空回りタイプの小悪人と思いきや
単なるお人よし。
ヒントを貰って、がしがしと推理していく様は
これでいいのか探偵…と、雇い主の方が心配になってきたりw
最後の謎解き場面が長かったは長かったですが
それ以上にすごいものを読んだ感じです。
とりあえず、今更な父親は馬鹿かと。
長年の蓄積は、そんなものではどうにもなりません。
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望月守宮さんデビュー作。
古典的なミステリーでありながら、そこにあやかしのような、ファンタジー要素を加えることで、読者を混乱させる新感覚さが気に入りました。
主人公古村の両親に捨てられた過去や自暴自棄になって起こした行動、決して幸福ではない主人公の境遇はありがちながら、ひょんなことから探偵の助手、探偵業、そして殺人に出くわし、触れ、変わっていくさまが面白い。
普通の子だよ、普通のいい子だ。という台詞がすごく響きました。
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「能力者バトルミステリ」
自分は誰かに成り変わられているのだ。
貴方は本当の貴方ではないのだ。
貴方は誰?
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ラノベっぽいのかな?と思って読み始めましたが、
意外にもなかなか骨太なミステリでした!
「ヒトデナシ」という怪異(妖怪みたいなモノ)と人間が共存する世界。
「絵画と猫のヒトデナシ、露草」の諱乗りに笑いました。
この後のシリーズでは、色々な種類のヒトデナシが登場するんでしょうか。
人の顔を奪う「無貌」という不気味な存在。
無貌被害者は、ある特定の状況下では姿が見えないという設定が、
上手くミステリに生かしてありましたね。
顔を奪われてしまった探偵・秋津は、少し存在感が薄かったかな(笑)
その分、生意気な少年助手・望のキャラが立っていたように感じます。
望がサーカスにいた頃の様子だとか、
続編ではもう少し見えてくると嬉しいなぁ、と思うのですが^^