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浅田次郎の書く近代中国の夜明けを、薫り高い中国茶をすすりつつ、旧満州の黄砂と柳の花と喧騒の記憶に邪魔されつつも、読んでいる時間は至福である。
張学良は西安事件後台湾で軟禁され晩年NHKスペシャルに出演していたが、結局、あの奉天(現瀋陽市)に戻ることはできなかった。
わたくしが瀋陽に住んだ当時は、張氏帥府は父・張作霜の栄華と撲殺の結末、美しい英雄学良の悔しさの残骸という印象はなく、畏れつつも親しまれた(作中の解釈)白虎張に熱狂する人民の熱情と、街の喧騒を惹起する中国人のスタミナの間に、唯一切断されていない系譜の中の一枝を見るような印象を受けた。
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最初は漢字多いし、しかも中国読みだし、すぐ眠たくなってしまって、最後まで読みきる自信がなかったけど、中盤から、面白かった!あっという間に読んじゃって、泣けちゃいました。
浅田さん、やっぱりいいなぁ♡
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おすすめ度:80点
無法地帯の満州。その真っ只中で生きる馬賊たちは、戦うしかなかった。
必要なき者であれば、仲間であろうと、家族であろうと、妻であろうと、一切の感情を示さず、表情一つ変えず、淡々と処理を施す。
この非情な世界に私は戦慄する。
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清王朝の末期の話。日本の明治維新も面白いが中国のこの時代もなかなか面白い。特に張作霖の凄みが際立つ。一気に読めます。
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蒼穹の昴シリーズの続編。
張作霖が主人公の、異国の任侠劇。涙腺刺激ネタや人情噺も盛り込まれていて、暗いイメージのあるこの時代がwktk感たっぷりに書かれてた。
春児や文秀のその後も分かるし、ぜひシリーズ通して読んで下さい!長いけど…。
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いやー文庫本でるのがまんしてたよ。次郎ちゃん。
蒼穹のほにゃらら、だいぶ内容忘れていたけどすぐ思い出した。
相変わらず泣かせるね、人情!的な感じ。
1巻の最後は、壬生義士伝のあの息子が死ぬときとにてる感じ。
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ダヴィンチ10月号で蒼穹の昴の特集。中原の虹では張作霖が主役でカッコ良いというので、やっと出た文庫を購入。
張作霖や馬賊たちの非情な世界。確かにぐいぐい引込まれる。久しぶりの白太太が予言をしまくり。
張作霖に金で買われた春雷。もしやと思ったら、春児の兄。期待がどんどん膨らむ。
NHKBSの蒼穹の昴は随分見逃した。総合テレビでの放送はしっかり見なければ。
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まるでその時代を、観てきた、当事者の気がする。
そんな感じ?
西太后のイメージ、変わった。
浅田作品最高
蒼弓の昴の続きです。
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清朝末期の中国が舞台の、「蒼穹の昴」の続編。文庫化を機に読んでみることに。今のところ順調に(?)おもしろいですが、2巻以降どう転がっていくのでしょうか。んで、感想は最後に(4巻まででしたっけ?)。見せてもらおうか、浅田次郎の実力とやらを!
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中国清朝末期における、満州の馬賊の頭領、張作霖がメインの話。
ほんとこの著者の任侠的な男の話には胸を熱くさせられる。
ただ自分はこの小説に清王朝がなくなるあたりの物語を期待しているので、早く清王朝メインの話に行ってくれーという思いがある。
(蒼穹の昴の続編ということなのでその思いが強かった)
とにかくまだ4分の1なのでこれからに期待。
(本書も十分おもしろいです)
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清末から20世紀初頭にかけて、中国の東三省(狭義の満州地方)における最高実力者であった張作霖を主人公にした大河小説。近代中国史を理解するうえで欠かせない「軍閥」の在り様がリアルに伝わってきて面白い。浅田次郎の代表作である「蒼穹の昴」とは時代が重なる部分があり、登場シーンは短いものの、西太后や袁世凱の存在感が際立っている。
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蒼穹の昴・珍妃の井戸から時間が進んで、張作霖たちの時代の物語。同じように白太々から予言を授けられて始まる。占い師熱い。
失踪していた春児の兄、春雷が主人公。秀コウとの友情とかいいなぁ。
関係ないけど馬賊の話しで、原田佐之助が本当に馬賊になってたら楽しそうだなぁと思った。
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馬賊の生き方がもう何とも言えない。
ひたすら戦うことに生きている人達。
きっと今の時代に生きる私には
理解なんて到底できない。
でも、最後の秀芳の思いを知ると、馬賊もやはり人間なんだなと思う。
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最高!いよっ浅田次郎!って声をあげたくなる。
「蒼穹の昴」を読んだ際に味わったワクワク感が、読み始めたとたんにぶり返ってくる。
腹の底から期待感がむくむくと湧きあがって、読む速度抑えるのが大変。うん、最高!春児(チュンル)キターーーーーーー!っとか、叫んで喝采しちゃう(笑)
頽廃した時代の底辺にある力強い何者かが、じわり、と頭をもたげていくような、清の混沌とした雰囲気が、のっけから怒涛のように襲いかかってくる。
数億の民のうちからえりすぐられた一人が、天に変わって政をなす、そのみしるしである龍玉。
その龍玉を6代乾隆帝が手放したことにより、清王朝の力は弱まっていく。黄帝から顓頊(センギョク)に譲られ、帝嚳(テイコク)、堯帝(ギョウテイ)、舜帝(シュンテイ)に譲られた龍玉を、満州の馬賊、張作霖(チャンヅオリン)と春雷(チュンレイ)が手に入れるため、ヌルハチの眠る永陵へ赴くところから物語は始まる。
張作霖の台頭と、北京に居る袁世凱や西太后、そして清の太祖ヌルハチ(清の勃興)が絡み合いながら物語は進む。
歴史の史実にファンタジー色がバランス良くブレンドされて、ぐいぐい引き込まれる。「蒼穹の昴」よりも、龍玉の存在が常に意識させられる構成になってるけど、時代の流れに嵌っていて違和感が全然ない。むしろこの世のどこかに龍玉あるでしょ。絶対(笑)
第1巻は、龍玉が清末期の英雄たちに絡み、時代を動かしていく導入部。龍玉を手に入れた張作霖、家族を捨てた春雷、妻を捨てた秀芳(シウフアン:馬占山)。馬賊達が草原を疾走する。
2011年1月13日読了 6冊目
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シリーズは、大河ドラマ→ミステリー恋愛モノ→冒険活劇の様相で展開かな。そして浅田節は健在カツ炸裂しお涙頂戴などお約束は忘れてません。
とにかく読み易く私好みな文体なのだとシミジミ感じました。二巻楽しみ!