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グロいのもすんなり読ませる程の文章の疾走感。暴力に次ぐ暴力、しかしその隙間には愛がある。ミステリーの部分が余分に感じてしまった。
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原始衝動。原始衝動。目で読むんでもない、頭で考えるんでもない。全身で感じる文圧が閉じ込められてる。甘ったれた遊びもないし、現れるすべての力が洗練されててどこまでも俺様的スタイリッシュ。好き嫌いは分かれるだろうけど、少なくとも私は暫定世界一愛してる。
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初めて舞城読んだのがこれだった。一瞬で落ちた。よく言われてるけどスピード感がほんとすごいと思う。マリックが好きだった。
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初めて読んだ舞城。これが一番好き。なにより主人公が好き。冒頭で落恋。トリックが強引でまたそこが男前。おもしろければいいのよ。小説なんだからさ。
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久しぶりに『きた!』って思えた作家です。
妙に句読点が少ないのが気になりますが。
『人生は混沌としていて文脈も主題もなく連続性すら時として失われてしまう。そこにはそもそも理由も原因も根拠もなく結果も帰結も結論もない。それはまるでとてつもなく眠いくせに妙に興奮している小学生のだらだらした独り言のようなもので注意して確かめればあらゆる種類のバカげたことや驚嘆すべきことや退屈でありふれたことが脈絡なく羅列されていることに誰だって気づく。曖昧さと混乱、これが結構人を疲れさせるのだ。』カッコイイ!
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地図上に複数の事件現場を示した点を打って、その点と点とを結びX軸とY軸を引いて中心から螺旋を引くと次の現場が浮かび上がる・・・なんて仕掛けが普通の一般人に分かるものか、と。そもそも、その法則性へ向けた思考の過程はどこに書いてあるのサ・・・"空の棺桶"については紆余曲折を経た挙句にその謎は何も回収されてないし・・・う〜ん、もう笑うしかないね。うん、大笑い。アホ過ぎです。ミステリーじゃないんだってば、この本。第19回メフィスト賞受賞作家のハズなのに。もう言うなれば単純娯楽小説。なのに大真面目に「虐待は虐待を生む」「暴力は暴力を呼び込む」とか、「血」「血縁」なんて言葉が象徴してしまう力の流れについて言及してみたり、「大体今俺のいる場所だってどこなんだ?」と主人公に言わせてみたり、主人公に小説家の兄に対して「人の心を本当に掴もうと思ったら自分の大事なモノを惜し気もなく切り売りしてでも自分のことをリアルに書くべき」と説教させてみたり・・・もう絶妙。笑えるクセに切なくて胸にグッと来まくり。ただ流石に初期の作品だけあってか、文書そのものや展開、流れは全体的に荒めだ。正直、冒頭の文書の流れには自分はあまり引っ掛かからなかった。読み手にとって暴力的な速度で息継ぎするヒマを与えずにひた進む文書。慣れるまで多少の時間を要したものの、一度ノってさえしまえば言葉を読み上げる際に生まれるリズムは悪くない。段々と加速していくそのドライブ感は心地イイ位だ。そして物語が、主人公が描いたような螺旋の、その力強い渦に何一つ答えが見出せないまま飲み込まれていく途方もなさに、ただ無力感と諦念とが虚ろに漂う姿が見て取れて、読んでてなんとも呆然自失にさせられてしまったものの、その着地地点はヘロヘロ〜と力弱く、それでいてサッパリと穏やかで気持ちイイ。上手い。やっぱこの人は"愛"に着地したいんですよね〜恥ずかしいけど。やっぱ"愛"はイイッ!!
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スピード感がある話口調が新鮮でした。口汚くて暴力的、きれっぱやい。そんな主人公だからこそ、アツイ家族愛や、ふと気づいた大切にしたい人の存在に、ストレートな愛を感じます。
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やっぱりこの人はミステリー作家じゃないと思う。
政治家の家に育った4兄弟。その母が謎の事件に巻き込まれ、医師であった末っ子四郎がアメリカから呼び戻された。四郎が探偵のように事件を探り解決していくうちに見えてくる、家族や兄弟の確執・絆。それらが生々しく描かれている物語です。
そうなんだよ。人間は、所詮死んだら「煙か土か食い物」なんだよ。ね、おばーちゃん。家族とか生と死とかが深い部分で題材になってるので、とっても好きです。
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最初は「なんちゅうヘタな文章だ」と思ってたけど、読んでいくうちに気にならなくなった。
というかむしろ勢いがあっていい。
謎解き関係はなんか適当だったけど、人間関係が面白かった。
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芥川賞候補にもなった舞城のデビュー作。
講談社ノベルスってメフィスト賞とった作品とか全然文庫化しないイメージがあるんですが(たぶん売れないんだろうな)、これはやはり芥川賞候補のたまものでしょうか(笑)。
ノベルスは『九十九十九』まで読みましたが、私はこの最初の作品がいちばん好きですね。
いちばん主人公に共感できる気がする。
思うに、舞城の作品てミステリじゃない方がいいんじゃないかな。
彼の作品の魅力はストーリーや謎ではなく、その、ほとんど暴力的に畳み掛けて読む人間を引きずり込む文章にあると思うので。
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なかなか面白い。文章だけではよく分からない数式を挿絵で解説してくれているのでとても理解しやすい。ちなみに1ページあたりの文字がすごく多い。見開きで改行が全くないところさえある。見た目以上に文字数が多いのでじっくり楽しめる一冊。
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これが舞城ワールドか!あまりに独創性があると言うかぶっ飛びすぎた文章がたまらない。この作者は嵌る人と嫌悪する人に二分されると思う。話自体はミステリー要素含まれているけど、常人じゃまず解けない。そして出てくるキャラクタもまた濃い。濃すぎる。兄弟たちが素敵です。兄弟愛万歳。
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凄いテンポで突き進んでいく!
句読点が少なく、最初は読みにくいかもしれないけど、読み出したらスピードに乗って最後まで一気に読んじゃいました♪
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舞城本一冊目。もうだーーーーーーって感じですね。台詞とか文章とかストーリーとかおもしろすぎ!!笑うとこじゃないのに『こほせ(殺せ)!!こほせ!!』で大爆笑してしまいました。
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↓と続けて読んだら、ちょっと話が繋がってるというか、同じ名前とか出てきて驚いた。
舞城さんの文章のイメージも少し変わった。これまで読んだ作品とは違う雰囲気がした。