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記憶がなくなるとこうも人はわからなくなるものかと驚いた。
家や、人が流す涙さえ何なのかわからなくなったというエピソードがありありと書かれていた。
また「過去」が記憶から消えたことで、筆者の過去に対する考察がとても印象深かった。「過去がないと生きてる意味がない」という発言の真意を理解していないが、人は人生を今ゼロから始めることはできないのかもしれないと思った。
視野を広めるという意味の読書をされようと考えている方は是非。
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TVで紹介された本。
記憶喪失とそこから回復していくドキュメンタリー部分と、
著者の感性の部分が時間経過とともに記されているのだけれど、
もう少し分けてもよかったかも。
もっと、記憶喪失の人から見える新鮮な描写を読みたかった気がする。
でも、とても感動します。
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チョコと大学イモは違う味なのに、なぜ両方甘いと言うの? 事故で記憶を失った坪倉さんの手記。この体験を自分に置き換えると、想像を絶する悲しみと苦悩があるだろうと胸がよじれる。それと同時に記憶を失い、まるで子どものような感性で世の中と接していく坪倉さんの様子は、たくさんの発見を与えてくれる。時々読み返すことで、そのモノの見方、感じ方、言葉の選び方を、自分の刺激にしたいと感じた。
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18歳という年齢で、見るもの、触るもの、すべての意味が分からなくなる。
満腹になれば食べるのをやめるということ、夜になれば寝るということ、そういうことすら理解できない状態って、どんな世界なんだろう。
記憶喪失になったばかりの時は、言葉すら分からない。
でもそういった時の感情が、見事に文章に表されている作品だ。
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記憶がなくなるということは、今まで想像の域を出なかったけれど、この本の中には瑞々しい言葉で清々しく表現されている。
この本を読むと、乳児が世界をどう見ているのかも、垣間見えるようなきがした。
また、読みたい本。
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今見ているモノ、文字、色、これらのものが分からなくなったらどうしますか?すべてが何か分からないという状況が想像つくでしょうか?信号の見方も、何が食べ物かも全然分からないのです。
作者の坪倉さんは交通事故にあった際に今までのすべての記憶をなくしたのです。ドラマなどでは聞いたことあるかもしれませんが、記憶喪失になったのです。
しかし、記憶をすべてなくした彼は見るものすべてが新しいものなのです。今僕らが見ている景色とは明らかに違う景色をみているのです。
そんな彼が記憶をなくして、現在の草木染め職人になるまでのことについて書いている本です。
活字が苦手な人でもあっという間に読むことができると思いますので、ぜひ読んでみてください。
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ブクログでレビューを読み購入。
これまでに自分が得た記憶を全て失うというのはどういうことか。
体は大人なのに、頭脳は子供。
周りの人間は大人である自分を求めてくるが、自分は何もわからない。
本人は当然だが、周りの人たちの当惑も大きいと思う。
これまでに築いた人間関係や自身の感性を一から作り直すことになる。
だから、今は昔の自分を思い出すのが怖い。
(そうなったらそうなったで受け入れるしかないんだけど)
驚いたのは、ふとしたことがきっかけで、急に記憶が戻ることがあるのだということ。
自分では意識していないのに、そのことについて急にペラペラ話し出すということ。
それを遠くからみているような自分がいること。
そんなことがあるとは思わなかった。
興味深く、面白い本だった。
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大学生の時に交通事故にあい、過去の記憶を失った作者の実話。作者の視点と、母親の視点の両方が交互に綴られる。
作者自身が本当に幼児のような状態に戻って、周りの情景や友人、家族の様子を語っている部分は、子供の視点のようでとてもリアル。母親の当時の心情などは、子を持つ親として、本当に強い両親だなと感じる。
面白いけど、まぁでも星3つかな。
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記憶喪失になると、こんなことにまで影響が出るのか…と愕然とした。
ただ、坪倉氏はその人柄から記憶喪失となる前にたくさんの信頼できる友人・知人を獲得しており、その大きな助けがあって今の新しい生活が築けたのだと思う。
今振り返って、自分がそんな生き方が出来ているか、と考えると、全く自信が持てない。
今からでも遅くないはず。
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交通事故で記憶をなくした大学生の話。
家族や友人の存在はもとより、食べること、眠ること、物の名前など分からない状態から、草木染めの職人になるまでの話。
この話すごいんだよ、と同僚と話していたら、テレビで取り上げられていたらしい。見逃した~見たかった!
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おすすめの一冊。18歳で交通事故にあい、それまでの記憶を全てなくした筆者。
記憶喪失とは、“記憶”、つまりメモリーのみがなくなるものだと思っていた。
お母さんって何?
お腹いっぱいってどういうこと?
おいしいっていろいろあるの?
たぶん私たちも生まれて大きくなる過程で、間違いなく存在した感情を、知ることができる。
筆者のように世界をとらえることが出来ないのがなんだかとてもさみしく思えた。
脳科学的にも非常に有益な一冊だと思う。
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衝撃を受けた。
記憶を失うとはどういうことか、想像を超えた不便さ、辛さが次々と描かれる。
感性は失われていなかったのか、夕陽の色の感じ方はより純粋なものを感じた。
表現者として歩めてよかったと思う。
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「今いちばん怖いのは、事故の前の記憶が戻ること。」「ぼくは今、この十二年間に手に入れた、あたらしい過去に励まされながら生きている」
前向きに生きている坪倉さんの作品に触れてみたい
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記憶喪失になった著者によるエッセー集。
一つ一つは1.5ページ程度で構成されていて、年代ごとにまとめられています。
初期のころが、すべてを知らない視点で書かれていてはっとするものもあるけど、後ろにいくに従い、どうでも良くなってしまう。。。
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カーボーさんお奨めの本です。
お話を聞いた時から読みたくて、、一気に読み終えた本です。
ご両親の愛、、素敵だなーー。。