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【あらすじ】
ブログ『死体写真館』の管理人・弥生、運命の恋を夢見る飢餓状態の愛弓、周囲の期待にがんじがらめの水晶。自殺を決意してケータイで出会った中学生の少女たちは“この間違った世界”を変えるため爆弾テロ計画を企てた。行き場を失くした孤独な少女たちのあやうい青春を描いた衝撃作、待ちに待った文庫化。
【感想】
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子供の思い込みを拡大肥大した小説で
必ずしも読後感はよくはないのだが、訳知り
な大人とは違う感覚に基づいた行動が新鮮!
ラストのなんで爆弾テロするんだろ?という自問
が笑えるというか同感というか(笑)
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世界に絶望してみるが、自分たちの世界が、実は世界のほんの一部だと気づいていく…程度は違えど誰もが経験する感覚のように思う。大人になって初めてわかる感覚なのかも。
表紙やキラキラネームに引っ掛かって読まないのは勿体無い。
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自分に注目してほしい、リスペクトしてほしい、背伸びして頑張っていることではなくて頑張っている自分のことを誉めてほしい、愛してほしい。っていうのはなにも悪いことじゃなくて、だけどそれをするのって案外めんどくさくて、しなきゃいけないことなんだけど、余裕がなくて。うーん、難しい!
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苦しくなるような環境。
家族、学校の友達との関係。
外からみてもわからないけど
当事者はそれぞれ葛藤や苦しさに
逃げ場が無くなって息苦しさを感じている。
読んでても3人の少女それぞれの
生き方に、おかれた立場に
苦しさを感じずにはいられませんでした。
親の影響なんて子どもがそう簡単に覆せるものではないし、
そういった環境で育ったがゆえの性格や立ち振舞いを
学校の友達に責められたってどうしようもない。
逃げ場のなさが本当に苦しいです。
そんな3人が出会って自殺(心中?)計画から
世の中へのメッセージを込めてのテロ計画へ…!
自殺願望のある3人が集まり、進む道が決まったところで
それまでの息苦しさが軽減されていきました。
テロ計画とか死ぬような計画はどうなのか、と思いますが
3人が少しずつ理解しあっていくところは良いですね。
きちんとみんなでわかりあって
生きていく未来であれば良いな、と期待のもてるラストでした。
分厚かったですが面白かったです。