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40歳を過ぎた頃から突然立ちはだかる女性特有の壁。
病、家族、介護、孤独、それは人それぞれだが、必ず何か困難がの待ち受けている。
その困難と戦うのではなく、その困難をも自分の人生のそのものとして受け入れ、そして自分の未来を切り開いていく。そんな強い気持ちと勇気を与えてくれる小説だった。
「天国の蝿」に出てくる父親は「キネマの神様」に出てくる父親にもちょっと似ている。
「ごめん」と「夏を喪くす」は不倫と一言で言ってしまえばそれまでだが、その時を必死に生きている女性の姿がよく分かる。別に不倫を肯定しているわけではないけど、なぜかすごく共感できる部分が多い。
「最後の晩餐」はキュレーターらしい作品。
4編以外に子をもつ女性が強く生きていこうとする短編があってもよかったかな。
この歳の多くの女性には、仕事をしながら子を育てるという困難もあると思うので。
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怖い作品。・・・というと語弊がありそうですが、なんと言うか、読後がぞわぞわ~とする。決して爽やかではないし、少しの清々しさがあるものの、やはり覚悟した女は怖いな、っていう読後感。
4人の女たち。それぞれ共通するのは働いていること。最初の範子は普通の事務員?という感じだが、残りの3人はバリバリのキャリアウーマンかな。・・・バリバリ働き結婚もし恋もする。普通なら「こんな女いないよ」と言いそうだけど、不思議とそこは妬みもなし。完璧なようで不完全なのがバレバレだからかな。
表題作の「夏を喪くす」では、咲子はこんなにかっこいいのに、かっこいいのに、かわいらしくて笑ってしまう。そりゃ「いい男」が肩震わせて泣いてたら勘違いするって(笑)盛り上がるでしょ?あの肩透かし感、なんだか「女の子」でかわいらしかった。
「最後の晩餐」はちょっとずるいと思った。得意分野過ぎです(笑)
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しまった。苦手な中編。
短編中編は盛り上がったところで終わるから苦手です・・。
長編で読みたかったな~。
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天国の蝿を読み、久しぶりに原田宗典のしょうがない人を読み返したくなった。原田マハ作品のなかでは異色の作品かと思うが物語としての力を強く感じた
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以前から気になっていた原田マハさん初読み。恋愛ストーリーも読んでみたい。しかし、キュレーターから作家になるってスゴイな。
ちなみに帯に斎藤美奈子絶賛と書いてあるが、別に絶賛はしていないぞ。
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初・原田マハさん。女性を主人公にした4つの短編集。好きな作家さんまた見つけた、と嬉しくなりました。これから他の本を一つずつ読んでいくのが楽しみです。
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今まで読んだマハさんの小説のカラーとはちょっと違って
少しグレーな暗い落ち着いた感じ
心に後悔を背負っている、
やるせない気持ちを抱えている
忘れかけていた、ダメで図々しくてどうしようもなく女な感じ
「天国の蠅」、「ごめん」、「夏を喪くす」、「最後の晩餐」
4つの小説の余韻が、気持ちのずっと下の方で続いているようで
なんともいえない読後感の中にひたっています
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これって 原田マハさん2008年作 「ごめん」の文庫本版ですね。
今から15年位前だけど 古さを全然感じない。
今の原田マハさんとは ずいぶん違う感じがして 逆に新鮮でした。
どの短編も 読み応えありました。
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人生の折り返し地点にさしかかった40代女性の『事件』。表題作『夏を喪くす』では特に南国と事件が対照的で強く印象に残ります。
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夫が事故にあった時に不倫で海外旅行をしていた妻、夫にも実は女が居た!
9.11の事故前のキュレーターになる前の話。など4つの短編集。みじかな題材で、色々な小説を読ませてくれる、作者の多彩な才能に感謝。
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うーん、夏を喪くすが一番よかったかな。人生の岐路にたつ女性の話だが、一瞬切なくなるもののW不倫だったりして、イマイチ感情移入ができなかった。まあ一気に読んだが。
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恋愛、結婚、仕事、出産、、それぞれ自分の人生生きてきた40代の女性が、ふと自分の人生振り返る時。過去の自分と、今の自分に向き合う瞬間。天国の蠅、ごめん、夏を喪くす、最後の晩餐、4つの短編集。
天国の蠅
変わったタイトル。。借金ばかりして、嘘つきで、挙句の果てに母子を置いて逃げた父を、あることがきっかけで思い出す。いまだから、という感じがじわっとくる。
40代、ちょっとだけ人生わかったような気がする頃かも。
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女性が読んだほうがよかったかな。
感動はするけど、なんか、その前に展開が読めていて
なんとなく、ふむ・・・で終わるような感じ。
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彼女の作品が大好きです。
その場にいて横でみているような感覚にとらわれます。
ここに出てくる素敵な女性に出逢いたい。
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【ごめん】を改題した本みたい
4つの短編だと思っていたら、中編集だって
40歳前後の女性が主人公で全て暗い重めの話でした
まぁ表紙と題名からして想像は付きますよね
一番最初に入っている「天国の蠅」が一番印象的でした
ダメダメな父親だけど、最後が意外だった