投稿元:
レビューを見る
序盤、タイトル通り、いやそれ以上のエログロ感が半端なくて面食らったけど、中盤から突然の物語性を帯び始める。
倫理とか道徳とか全てに唾を吐きかけるような小説。
まじめなんだかふざけてんのかわかんない。
形にとらわれないという言葉では陳腐すぎる気がするが、非常にレベルの高い小説だったと思う。
投稿元:
レビューを見る
さらば雑司ヶ谷に続いて二冊目の樋口作品。
前作よりも過激&畳み掛けるような展開に悪酔いしながらも、通常の小説の3倍くらいの早さで読ませる力量に感服。
まんまエロ小説な1部。バイオレンス要素が入り、作品に不穏な空気を醸し出す2部、予測不可能の急展開に突入する3部…と目まぐるしく二転三転する物語に圧倒される。
タイトルも作品に込められたテーマを浮き彫りにしていて良い。
「セックス」を通して浮き彫りになる日本人感を上手く描き出していると思う。
狙い過ぎなキャラの脇役も、ぶっ飛んだ(しかし、地に足の着いたストーリーテリング力)世界観では「アリ」に感じさせる。読んでて楽しくなる本。
ただどうにもタイトル、内容が万人受けするわけでは決してないよなぁ。
投稿元:
レビューを見る
鮮烈な題名が暗示するかのように、内容も衝撃的な小説。
人とは異なる性癖を持つ男ととの妻。異常とも言える性交渉の果てには何があるのだろうか、というような話に見えるが、もっともっと深い。
読み始めと読了時で、本昨に抱く印象が大きく変わるのは、2作目とは思えない筆者の筆力からだと思う。加えて、映画的な描写を文章で行っている稀有な筆者だと思う。
場面の転換、視点の移動、そしてそれを巧みに操った構成。見事。
更に見事なのは、それとは相反するような、衝動を感じさせる、まるでパンクロックみたいな勢いのついた文章。
内容については触れませんが、題名に躊躇せずに読むべき本です。
投稿元:
レビューを見る
強烈な読後感。
濃厚な性愛描写から、法廷でのドラマを通して、男女関係を描く。暴力描写もさることながら、セックスシーンが濃厚。
これを作品として成立させただけでも作者の筆力がわかるというもの。万人受けする傑作とは言えないかもしれないが、忘れられない読書になることは保証します。
投稿元:
レビューを見る
怒涛の連続。読んだ後、前半と後半は別の作品ではないかと思うくらい。不思議な読後感。GREAT3が登場するのがうれしい。
投稿元:
レビューを見る
セックスの描写、性癖、トラウマ等物語に引き込まれてあっという間に読み終わりましたw
前半と後半のギャップが大きく感じました。
投稿元:
レビューを見る
81点。
主人公の女性の、わざとボーっと生きている感じ、わざと流されている感じ、その結果に対して、どこか人ごとである感じ、の描き方がすばらしくうまい。
投稿元:
レビューを見る
好奇心をそそる書名とは裏腹に崇高なる(?)愛の物語。ドストエフスキーを思わせる過剰な登場人物たち、張られまくった伏線が回収されまくる驚くべき結末。映画で観たい笑
投稿元:
レビューを見る
最初はただのエロ小説かと思うほど、下品で卑猥でグロい話だったが、後半から一気に様を変えました。
しかも読み終えると爽やかな気分に。
すげぇ小説だ。
投稿元:
レビューを見る
前半はほぼエロ本(笑)最後まで読むとサスペンス(?) サスペンスとしての構成は悪くなかったので、前半の部分をもうちょっとさわやかにしてもらえると、みんなが楽しめる気がします。
投稿元:
レビューを見る
最初の方はとことんエログロ。
でも中盤から雰囲気がガラリ。
愛とかセックスについていろいろ考えてしまった。
投稿元:
レビューを見る
タイトルで買うか、買わないか。
読むか、読まないか。
官能小説ではない。
濃密な性と生の物語だ。
今の日本はこうだ。
このタイトルが挑発的だ。
官能小説ではある。冒頭は。
しかし、それを大きく凌駕していく。
主人公の容子は
夫に誘われ
スワッピングの世界に足を踏み入れる。
そこで起こった惨劇。
さらにストーカー。
さらに交通事故。
主人公は性と生の最中を
激しく動かされる。
そして、立ち現われてくるのは。
セックスという視点から見た
日本という国の今の姿であり
男女のありようであり
そして、壮絶な愛なのだ。
どこへ行くのかわからない。
スリルとスピード、エロス。
それは一見平和に見える
日本の本当の姿なのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
変態小説のようでいてピュアな純愛小説のようでもあった。
性を題材にしているが実際は人間の心理や感情をきめ細やかに書き出している。
投稿元:
レビューを見る
いいともみたい アクメ=オルガスムス 佐藤 フィッシュマンズ もうすぐ掛布 リアルマニア 高田馬場 中目黒 侮蔑語 青山 幸福の条件デミムーア ちんぼ違った陳腐の見本のようなハリウッドムービー 佐藤 容子 いつか遠い昔に出会った感情ときめき スワッピングは、複数のカップルがお互いのパートナーを取り替え、同室もしくは別室で行う集団的性行為のこと。 リビドーはラテン語で、人間の行動のもとになる性的欲望のこと 神木 雅美 愛子 タナケン 薬師寺 六本木 モーニングアフターピル 風が吹くとき 無知は罪だ サニーデイサービス解散LIVE アメリ 燃えドラ 片腕マシンガンガール GREAT3 LastSong バナナ 影 嫉妬 ショコラ 手頃な伝説 福本伸行の漫画のような喧噪 裁判員制度 12人の優しい日本人 三谷幸喜 ブラックコメディー 乗員オーバーの客船 綺麗な顔をしたニュースキャスターは淡々と人の不幸を伝える 敵を懐柔するには充分な説得力を持っていた 現代の恐怖新聞 性倒錯者 奇跡の海 キリスト教原理主義 まーた白人の一つ覚えだよ 泉谷しげる 春夏秋冬 神が創った摂理 松本清張 張り込み 岡村俊 雨露を凌らる三畳間 きひ忌避していたブルジョア きゅうせい急逝 袖にする 歯に衣着せぬ【読み】 はにきぬきせぬ【意味】 歯に衣着せぬとは、相手に遠慮なく、率直に思ったことを言うことのたとえ。
女郎蜘蛛 おあつらえむき御誂え向き じゅうりん蹂躙 女にとって夫とは恋の化石でしかない 未来を語るのは卑怯者のやることだ 関牧翁せきぼくおう 遥々はるばる 忽然こつぜん 日常生活を合理化したものを仮に禅と名付ける パスティーシュ ピュアなひねくれ者 八重洲ブックセンター
投稿元:
レビューを見る
エログロと特に90年代特化のサブカルチャーてんこ盛りという意味のわからない融合を見せる素晴らしい本。筆者、コアマガジンのエロ投稿マニア雑誌上がりらしく、エログロ描写の説得力が半端じゃない上にサブカルっぷりもつぼ。『さらば雑司ヶ谷』の時より洗練されていて非常に面白かった。
それにしても変態っているのね、ホントに。NTRというかカウンダリズムの快楽は欠片も理解できないなあ。。。