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ファンタジー。
御伽噺をモチーフにして、人とあやかしのハーフの凍雨が弱味を握っている人間黄龍をこきつかいながら、いろんな事件に首を突っ込んでいくというもの。
「第三弾」
今回、羽衣の業が怖いぐらい。なんだか、女の気持ちがよくわかります。
「羽衣を隠しただけの男は馬鹿だったんたわ。天女をずっと我が物にしておきたいなら燃やしてよかったのだと」
女は地上に遊びにきていた白虎(世界を守る要)をそばに置くために、その力の源であった、彼と寄りそう白猫を川に沈めて完璧に殺す。
そして、六十年。
彼女は天に帰れなくなった夫に罪悪感を抱きながら……。
女の方が思い切りがいいということでしょうか。
(でも羽衣はもしかしたら燃えなかったのかもしれない。白猫が六十年後に復活して、神を迎えにくるように)
今回のモチーフは、天女の羽衣、ラプンツェル、人魚姫と白雪姫のミックス(+ギリシア神話の黄金のリンゴ?)。
でした。