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21/11/6 75 薀蓄があって軽くて人に優しい
夫婦なのに死因が違う不思議
頭かくして尻隠さず>蔵身露影
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「犬も歩けば棒に当たる」の「棒」は、いわゆる木の棒ではありません。
いろはカルタが禅的視点から解説されています。
玄侑宗久氏にかかれば、単なるいろはカルタも人生の深淵を覗かせてくれます。
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いろはカルタの意味について実にリアルな例を紹介したり、強張ったような文体ではなく軽妙なテンポで文章が書かれているので、まるで著者が私達の目の前で話をしているかのように解説してくれる。禅的な視点だけではなく、私のような一般の人間でも「なるほど!」と頷けるような本。
表紙で可愛らしく描かれた達磨や僧侶は、解説されるカルタの絵にも登場するので、一つ一つの例を目でも楽しみながら知ることができるのも魅力的である。
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気軽に読むつもりで読み始めたが、思いの外読者を選ぶ本だった。
仏教や江戸以前の風俗についての筆者の知識には圧倒される。
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禅という変わった視点からのエッセイで基本的には面白いけど、中には煩悩丸出し、世俗感丸出しのものがある。まあそれはそれで面白い。
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住職であり、芥川賞作家でもある筆者。いろはカルタに沿って、禅や個人的見解も絡めてことわざを解説していく。達磨が数多く登場するイラストが適度なゆるさがあってユニークだ。
禅の心得として、人間は欲からは逃れることはできないということと、抗えない運命に対しても「こういうもんだ」とおおらかに受け止めることが大切なようだ。それは妥協ではなく、不機嫌でいるよりも人生が楽しいものになるだろう。
今でも使われることわざには普遍的な、人間の弱さや軽い皮肉も含まれる。しかしどこかおおらかな感じもある。本書でゆるいイラストとエッセイにも似た筆者の解説とともに解説されると、そんな印象を持てる。