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Google+で日常を語らせ、その中から浮かび上がってきたストーリーを歌詞にして歌わせるという秋元康に脱帽。
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最初は楽しいけど、途中から社会論とか文化論みたいな話になってしまいちょっと残念。かつ難しかった。でも今後もこういった本が出てきたらまた読んでしまうんだろうな。
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『その子がアイドルになれるかどうかは、誰かがその子をアイドルと思うかどうかで決まる』
システムとしての"人が人を推す"AKBフォーマット、社会への落としどころが非常に分かりやすく理解できる。
総選挙とは、人に推された結果、普通の女の子が夢を叶え自己実現してしまう、そのことへの罰としての公開処刑なのだと。面白い。
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おもしろかった。何気なく見ているAKBをここまで語るとは。いつもは社会のこと、マジメに語っている人たちのAKBについての対談。仕事でAKBを研究している訳ではなく、遠征してコンサートに行き、握手会まで行ってしまう程にこの人達がなっている。おニャン子クラブから、モーニング娘までと、AKBは全然違うと。この人達のことなので、単なるファンで終わることなく、それがどのようなビジネスで、社会に何を与えているかなど、多いに語る。
難を言えば、私のAKB知識が乏しく、登場人物をネットで検索しなければならなかったことか。
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先輩の薦めで読んだ。
読み始めは、4人(小林 よしのり・中森 明夫・宇野 常寛・濱野 智史)が座談会でAKB48が好きということを語っているだけの本かと思ったが、彼女らの本気度を評価して、政治・宗教・資本主義と関連付けて、AKBシステムを語っているところが面白かった。
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“あえて”ではなく“マジで”はまった4人の男。
その熱さが面白く、うらやましいとさえ思った。
(とくに濱野さん!)現場に行きたくなりました。
本論とは外れるが、阿久悠がテレビ時代の画角に
あわせて2人のピンクレディや3人のキャンディーズを
つくった(らしい)。そういう意味ではAKBは、
16:9時代にうってつけの存在なのかも。
中森明夫の論客っぷりに感心しました。
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・人件費が安い方に労働が流れてゆく今後は人を推す(ヘビーなファンをいかにうむか)というビジネスモデルが生き残る策になりうる
・アイドルを生み出すシステムは海外にも通用し得る。プロテスタンティズムと資本主義の精神から多神教の資本主義へ
・利害関係抜きで応援することができる点でスポーツとAKBは共通してるのでは?
宮台氏とか大澤氏とか社会学の先生の名がガンガン出て来るし、社会学的な視点が多数盛り込まれてて、にわか社会学専攻の自分としてはおもしろい。
この本大学のときにあったらよかったのに。卒論の題材にしてたかもしれない。
さすが論客が揃ってるだけあってただのAKBを推してる本じゃないです。
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iPadもスティーブジョブズが自分の欲しいものを探していたらできちゃった。マーケティングでみんなが欲しいものを探してたら、あれは生まれないわけです。アイドルも、自分が会いたいものを世に送り出して、みんなに「これが欲しかった」と気づかせるような面がある。だから、常にアイドルのほうが時代より先にいってる。
みんながすでに欲しいとわかっているものに当てはめるだけじゃ、負けちゃう。新しい快楽を消費者に教えることができたときに、初めて勝てる。
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AKB48について語る人が違えばこんなに面白く「AKB48現象・システム」を読み解くことが出来るのか!と視点・観点の重要性に気付いた本。
私はPerfumeファンなので本文に「Perfumeは誰でも良い(代替がきく)」と書かれていて、これにはものすごく反論したいが、「のめり込み具合」でグループに対する見方も変わるものなのだなぁと思った。
頑張る女の子は、やっぱり誰しも応援したくなるものなのだ。
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あの小林よしのり氏がAKBに轉んだとは聞いていたが、いやはやここまでとは。いい歳した大人どもが熱く熱く語るのである。
呆れるやら、笑えるやらで楽しく読ませてもらった。
世代を代表する知識人たちをここまで熱狂させるAKBに少なからず
興味が湧いたのは確かである。まぁ、轉びはしないとは思うが(笑)
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「あえて」ではなく「マジで」ハマった四人の男性論客が、AKB48の魅力を語り合い、現象を分析する。
アイドル評論家・中森明夫と、保守を自認する小林よしのりは、立場を弁えたAKB論を展開しているが、宇野常寛と浜野智史は、それ立場関係ないよね的な発言も飛び出し「それは保守であるワシが言うならわかるけどさ」など戒められる場面も。
そこが「あえて」ではなく「マジで」な部分なのかな。主観にどっぷり埋没しつつも、客観的に観察し分析することの難しさよ。小林よしのりはこの秋でAKBに関する一切の言論活動をやめるらしい。61点。
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最初はイイ年したおっさん四人が何アイドルを熱く語ってんだよ。と、覚めた感じでみていたものの、後半に行くほどにイキイキとした現代社会論に突入して息を呑んだ。
対談中に飛び出した固有名詞を並べるだけでも面白い、刺激的な一冊。
とにかく中森明夫の博覧強記、論客ぶりに感心する。
自分もiTunesで何曲か買ってみるか。
初めてKindleで購入した電子書籍であった。
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あっちゃんが辞める発表があったあと(1部)、指原がHKTに行くって決まったあと(2部)。
4人のおとこがひたすらAKBについて。
暇ならぜひ。
「あえて」の時代が終わった。とか、
半分は作り、半分は成り行きに任せる。とか・・・・
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(印象的な箇所)
<ソーシャルメディア時代のアイドルAKB>
・AKBはマスメディアに頼らず、ソーシャルメディアを駆使して、ファンとアイドルの新しい関係を作った。
・AKBは、おにゃんこやモーニング娘。に似ていると言われるが、ガチの度合いが全然違う。
・おにゃんこもモー娘も、所詮フェイク・ドキュメンタリー。楽屋の生の様子を視聴者に見せているようでいて、製作者側が何を見せるか、繊細にコントロールしていた。
・AKBは、もうフェイクじゃない。ガチの人気競争をファンに見せている。毎日劇場で公演して、女子たちにGoogle+やブログを好き勝手に更新させることで、アイドルの日常をソーシャルメディア上にだだ漏れ状態にしている。
・あとはオタたちが、ソーシャルメディアにその感想を吐き出し、勝手に盛り上がっていく。テレビ前提のアイドルとは、ファンとアイドルの関係性が全く違う。
<米大統領選に近いAKB総選挙の公共性と正当性>
・AKBの総選挙の仕組みはガチだから、正当性の空気、公共性の手ごたえがある。
・総選挙の順位は、夢を持つことの罰、公開処刑である。夢を持っても叶わない、ガチで順位がつく。その残酷さ、ガチっぷりに正当性が生まれる。
・日本の政治には、選挙の正当性も公共性も感じられない。AKBの総選挙はファンの民意の積み上げ。アメリカの大統領選に近いシステム。
<秋元康のビジネスは資本主義を超えるか>
・80年代活躍し、資本主義を超克しようとした思想家、文化人として、柄谷行人、糸井重里、秋元康の3名があげられる。
・柄谷は、資本主義に変わる地域通貨経済や、くじ引きの代表選出を構想したが、こけた。(くじ引き代表選出は、AKBのじゃんけん選抜に似ている)
・糸井重里は、「ほぼ日」で、消費社会に優雅にコミットしつつ、主流のがつがつしたビジネスから距離をおくライフスタイルの変革を実践したが、大きな波及効果はない。
・秋元康には柄谷や糸井のような思想はない。秋元のは単なるビジネスだが、大衆に一番売れており、色々批判されながらも、社会を動かしている。
・良い消費生活のモデルが、資本主義に勝つとする糸井重里「ほぼ日」のコンセプトは、社会の全体的な構造に対する批判力がない。
・対して秋元康は、社会のシステムを直接批判するわけではないが、総選挙、じゃんけん選抜など色々面白い仕掛けを作っていくことで、結果的に「こんな仕組みもありえたのか」というショックを与えている。
・秋元は個人のライフスタイルではなくて、人やお金の集め方、動員のシステムについて、新しいモデルを提示している、しかもあくまで商売として。
・糸井と同じような「良い消費生活」志向の村上春樹も、個人のマインドセットに関心が向きすぎており、オウム事件など前にしても、社会の仕組みを変えていこうという発想に行かない。
・秋元がAKBでやっていることは、資本主義の力を使って、世の中のシステムを自動更新していくモデルに近づいている。これは重要なこと。
(読後の随想)
・秋元康は80年代、テレビ局に散々お金を持っていかれたから、自分のところに利��が残るシステムを作ろうとした。そして、AKBというソーシャルメディアを活用したアイドルが生まれた、というストーリー。
・ソーシャルメディアの時代にアイドルとファンは直に交流する。ネットでもブログや、Google+(AKBファンの間では通称「ぐぐたす」)で直接コミュニケーション。握手会でも直接肌と肌の触れあいコミュニケーション。
・次世代センター最有力候補で、じゃんけん選抜でも偶然なのか何なのか、1位になったぱるるの活躍が気になる。(秋元さんが推したぱるるが、じゃんけん選抜でも1位になり、本当にセンターになってしまう。こうした物語が、ファンの間で更なる二次創作的物語を派生させる。僕がこうして書いたことも、AKBの物語の一部として、ネット上で繁殖する)
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すごく良かった。
何が良いって4人の知識人たちが本気でアイドルへの愛を叫んでいる
んだもん。愛のあるものはこんなにおもしろい!
そして何かが「劇的に流行る」、「社会現象になる」には理由と、それが時代に受け入れられる土台ができていることが必要なんだとおもった。
AKB48は、というかAKB48というシステムは時代に受け入れられるべくものとして、というか時代を切り開くものとして登場したのだ。
とりあえずこれ読んでからドラマ「マジすか学園」を再試聴し、ドラマのおもしろさというか設定の巧さを再認識し、秋元康ってすごいんだなとおもった。