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■横浜駅前で彼氏の貴治と待ち合わせをしていた香奈子。すると、貴治より先に知らない女の子に声をかけられた。「失礼ですけど、アヤコさんではないですか――?」。親戚に似た人は?とまで聞いてくる由子と名乗るその女の子から、人違いだと言って離れた香奈子だったが、彼女が男たちに絡まれているのを見て、思わず助けてしまい、そのまま合流した貴治と共に彼の家に行くことになってしまう。
■母親が最近亡くなり、今はほぼ引きこもりの妹・亜矢子と2人暮らしの根本。その妹の様子がどうもおかしい。今まで外出などしたことのなかった彼女が、どうも最近どこかへ出かけているようなのだ。だが本人はそのことを全く覚えておらず、「まるで記憶がとんじゃうみたいに、気がついたら一人で外を歩いていたりする」というのである。そして・・・彼女は兄に向かって言った。「あのぅ・・・失礼ですが、アヤコさんではないですか―?」
香奈子目線、根本目線で交互に物語はすすんでいく。多重人格をテーマにしたもので、途中かなりグロい表現もあったりするが、スラスラと読める感じ。しかしながら、あるページたどりついたとたん、全くわけがわからなくなり、その後この物語をもう一度読み直してすごさに気づく。後から考えて、そういえばあそこでなんか変な感じがしたと思い出すんだよねぇ。文章の構成には感動。でも、ちょっと”多重人格”をおかしく書きすぎな感じは否めない。
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■あらすじ■平凡だけど幸せな生活を謳歌していた加奈子だったが、恋人・貴治が何者かに殺されたのを契機に狂い始める・・・。
同じ頃妹の度重なる異常行動を目撃していた根元。
次々と発生する事件が次第に加奈子と根元を結びつけていく
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平凡な大学生香奈子の恋人、貴治がある日突然何者かに殺害される。
ちょうどその頃妹亜矢子の2重人格を疑う兄の根本。
果たして、次々起こる連続殺人の真犯人は亜矢子なのか?
そして、香奈子と根本が出会ったときさらに事件は混迷していく・・・。
浦賀小説の最高傑作の呼び声高い本作は二重人格をテーマに据えた青春ミステリの新たな地平を築いたといえる。浦賀の著作中もっともどろどろ感のない小説に仕上がっているため、これまで浦賀小説に触れたことのない新しい読者にもお薦めできる作品だ。
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これは面白かった!
と、思う。
かなり前に読んだ本なので…ぶっちゃけあんまり覚えてない(笑)
私はミステリー、というか、
叙述トリックが絶妙な話が大好きなんですが、
これには見事にだまされた記憶はあるのでたぶん面白かったんじゃないでしょうか(笑)
あとはちょっとグロかった覚えがありますが…
私が読んだときはその前評判を聞いていた覚えがあるので、今あまり記憶にないということは想像を超える程グロくはなかったんでしょうねー(適当だな笑)
今ほんとにトリックとかさっぱり覚えてないので、もう一度読んでみたい作品ですね。
こういう仕掛けがある小説を読み始めた、最初のころの作品なので、再びすごい!って思えるのかどうか…
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使われているネタはどれも既出のものなので、一度引っかかりを覚えてしまえば大きな驚きはない。
ただ、予想してなかったところからの突然のグロ描写にびっくりした。ストレートなヤンデレ。というよりヤンデルと言うべきなのか。
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気づかず二回目でした。でも、読みやすく、かつ、地元の地名が出てきて、またもや引きずり込まれました。あっという間に読めちゃいますが、面白いです?
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バス移動で読了。
たぶん、三回目くらい。
何度読んでもおもしろい、サイコ・ミステリー?
結局、人格は幾つあったのかしりたいわよね。
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二重人格の叙述トリック…
それって答えを言ってるようなもの?
と思って読み始めた。
二人の視点が交互に繰り返される中、
読ませる文章と速い展開で500頁弱を
一気読み!面白かった!
ラストの着地点は意見が分れるかな…
個人的にはちょっと物足りない。
もちろんたくさんの叙述トリックを
読んだ中で比べればの話。
グロ描写は正直あまり抵抗なかった。
ハッピーエンドである必要ないし。
一番感じたのは著者の他の作品も
もっと読みたくなったってこと。
残念ながらなかなか手に入らないけど…
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まさかそう来るとはと言う感じ。改めて読み直すと納得が行くものの、騙されました。
全体的に文章が読みやすいのか、スイスイ読めました。まさかバズ・ライトイヤーとかいう言葉が出てくるとは…。
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私、安藤シリーズ以外はだめなのかしら。
面白かったですが、なんとなく展開やオチも読めてしまい、特に驚愕することなく淡々と終わってしまいました。
アレも特に必要ない世界観ですし。
というか、wikiでも書かれているとおり、浦賀先生は本当にアレにこだわりがあるのね。
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話はすごく面白かった。
香奈子と根本有希の視点で、交互に話が進んで行く。
香奈子が街で知り合った由子。
彼女が多重人格ではないかと香奈子は疑う。
根本の妹、亜矢子も同じく多重人格であることが発覚して、その人格の中に「由子」という人格がいた。
亜矢子が殺人をいくつか犯すんだけど、どうしてか最後のネタバレのシーンで綺麗に終わろうとするのが不快。
確かに記憶はないのかも知れないけど、亜矢子のしてきたことを考えると、どうしても悪いのは亜矢子だしね。。
根本が可哀想で仕方ない。
狂っていいのは彼しかいないと思う。
よくまともに頑張ってきたと思うよ、本当。
あー、楽しかったのになー。
いや、楽しかったからこそ残念すぎた。
殺人は決して綺麗事には変換出来ないぞー。
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引き込まれて一気読み。
あぁタイトルはそう言う事か。ラスト一行が、ヒロインの哀しみが凝縮されてて染みた。
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「ミステリーファンが声を合わせて『傑作』と唸る驚愕作!」
帯にこう書かれていたら期待せずにはいられない。「イニシエーション・ラブ」、「葉桜の季節に君を想うということ」を読んだおかげで、読み進めているうちに薄々感づき始めた。これはあのパターンだ。あやしい描写もある。しかし、それがどう結びつくのか僕には予想できなかった。結末も予想していたものと違った。良い意味で裏切られた。
今回は内容については触れません。ミステリーが好きな方は読んでみて損はないと思います。グロい描写もあって、怖さを感じることもあるかもしれません。しかし、次は何が起こるのだろうというドキドキ感半端ないです。ページを捲る手が止まりませんでした。続きが気になって徹夜したほどです。
僕はまだそんなにたくさんの本を読んできたわけではないけども、ミステリー部門で本作が今のところ暫定一位に躍り出ました。
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『ミステリーファンが声を合わせて「傑作」と唸る驚愕作!』
多重人格ものミステリーということで、今まで読んできた傾向からもかなーり疑いつつ読んでいたのに完敗!
読み手が疑うのを承知でのミスリードにみごと騙されました。
最後のひと言がすべて。
思わず再読での細かい伏線に気付かされ唸るばかりです。
ただ急なグロに注意。
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多重人格ミステリ。帯にミステリーファンが声を合わせて「傑作」と唸る驚愕作!って書いてあったので気になって購入。
まさかトイストーリーネタが出てくるとは…
冒頭の文章のせいもあって最初に死んだ人物には驚いたけれど、読み終わってみると冒頭の文章の使い方はなかなか面白かった。
物語も続きが気になるので読むスピードは止まらない。
ただ、個人的には多重人格のトリックは物足りなかった。
序盤でミスリードに気づいたけれどさらなる真実があるのかなと思ったらそんなことなかったし…
唐突なグロ描写を入れるくらいならもうひと捻りあってもよかったと思わなくもない。
いや普通に面白かったけど、傑作…?