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息子の嫁に惹かれる気持ちを心に秘めた信吾。一方、息子は嫁以外の女性と・・・。
嫁・舅の関係が危うい中にも爽やかで良い。
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もの凄く嫌悪感漂う「息子の嫁に惚れた父親」という設定を美しい文章と爺という設定で淡い恋物語のように仕上げてしまっているところが好き。いい爺ぶり。
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いつ読んでも素晴らしいなあと思える小説。とても日本的だけど今でもこういうことはどこかで起こっていそう。
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鎌倉のひっそりとした家の床が見える。息子の嫁に肩入れする父。登場人物たちのかけあいはえげつないが、字面のうらにある澄んだ色調が魅力。
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わたしが読んだのは岩波書店版なんだけど。
読むのになぜかすごい時間がかかった。まとめて読まなかったからかな?話がちゃんと掴めなかった。
でも日本語や風景描写が綺麗な作品だと思いました。
(05/12/07)
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文章を書くならまずこの名文を勉強すべし、という推薦の言葉に従い、読んだ。
一度読んだだけでは「文体の美しさ」まではよくわからなかったけど。
方々の雑誌に掲載された短編集を集めて1冊にまとめた、という巻末の解説を最後に読んで、この作品の偉大さがわかった。
後半にいくほど引き込まれていく。
やはり名作は読まないとなぁと読書不足を痛感。
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「老人」と「女」、本領発揮ともいえる作品。老いてゆくという先の見えない淡い恐怖と、得体の知れない新しい世代への戸惑い、そして純粋な人間の美しさが織り交ぜられて一つとなっている。
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2006. 11. 18.
これは中高年のオッサンへの讃歌である。「なんだかんだでお前幸せやんけー!!」と読んだオッサンはきっと言う。リアルおたくとげんしけんみたいな関係。菊子はけっこう素敵です。ちょっと我が弱いけど。
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康成の作品の中で一番好きです。不思議な吸引力。全編を通して不穏な影がちらりちらりと見え隠れしているのがいいですね。
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川端の文章は本当に美しい。ただ、「上手い文章」なだけではなく、独特の透明感、美しさがある。心にしみいる言葉。作中に多くの植物(主に花)が登場するのと、登場人物である「菊子」の何は何か関連がある。しかも、菊ってちょいちょい本文に登場するし。研究意欲を刺激されます。菊子と信吾。信吾と亡くなった義姉。絹子から生まれてくる子供は「美しい子供」なんだろうか。もしそうだとしたら、運命って残酷だな。
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ずいぶん時間をかけて読みました。これは文句なしに名作です。
死の影を感じつつある初老の男と、美しい婿嫁。の、少し危うい関係を中心とした、複雑な家族の物語。相変わらず、川端作品は情景と登場人物の描写が連動して、ひどく生々しかったり官能的なシーンも、清廉なものに思えてしまいます。
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この作品を読んでいると、小津安二郎の映画を見ているようでした。
調べてみれば、両者が暮らした町はともに鎌倉。小津は読書家で川端作品も読みふけっていたそうです。
『東京物語』に『麦秋』など、人間臭い小津シネマ。この『山の音』も小津が映画化してもおかしくない所ですが、小津はそれら文学作品を映画にすることはしなかったのだとか。
小津の中で、文学と映画を別物として扱う、大きな線引きがあったようなのですが、詳しくは、中公新書『小津安二郎文壇交友録』に載ってるそうなので、今度買ってみようかな。
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一時期、来る日も来る日も川端康成を読んでいました。どれか一冊を、と悩んだ結果これを挙げてみました。最近は、あまり読まれなくなっているようですが、もっと読まれてよいと思います。
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母親に薦められて読んだ一冊。
私にはまだ川端康成ははやい。。いつか、そのよさがわかるようになりたい。
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うーんイメージの織り交ぜ方とかさすがにうまいなーと思うんだけど、そんなに好きじゃないかな…男の人が書いた小説だなって思った。美少女に夢見過ぎ。ぶすに冷たい。もっと色んな視点や考え方があった方が…しかしまあいつの世もたいして変わってないじゃんと思いました。