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先に嫌な主犯の木場咲役を吉本美憂が見事に演じたDVDを見て原作が気になり読む。小説の方は父親の殺意への感情移動、娘の死に至る経緯など安藤親子の表記が少ない。全体的にさらっとした内容をDVDでは手を加え磨き上げた感じがする。
「謝ることは、相手に判断を委ねこと。許すか許さないか悩むのは相手だけで自分はただ答を待てばいいだけの状態。それは結局自分が楽になりたいだけ、本当に悪いことをしたと思うなら謝ったりなんてするべきじゃない」という傲慢な考え方の木場咲をもっと掘り下げ表現してほしい。
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病気の妻に先立たれ、父一人で育ててきた娘が学校の手すりから落ちて死んでしまった。娘の死が事故なのか自殺なのかはっきりしないまま失意の底にいる安藤は、線香をあげにクラスメイトがきたことをきっかけに娘の日記を読んでみることにする。そこには、日々いじめられて苦しむさまが描かれていて……。
愚かだ。芦沢さんのデビュー作。うっかりしてて昔映画の方のあらすじを読んでしまっていた。父もいじめっ子も追い詰められてく様子がとてもよかったのだけど、展開が詰め込みすぎなのがちょっと残念。発達障害っぽい同僚の描写はいらなかったような。
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本当に芸能人になろうと思ってるならイジメだってしないんじゃね?と思いつつ。
証拠になるような動画とか音声とかこっそり残されるかもしれないじゃん!と言ってしまうと物語は進まないので(笑)
そこまで考えられないアホだからこういう結末になったのよね。
本当に自己中で性格の悪い女だったけど、こういう思考回路の子って大なり小なり世の中結構いると思われ。
自分のために友人(と、言っても友人とは思ってもいなかったが)を犠牲にできるとか怖いよね。
怖いけどほんといるのよ。こういう人。
物語は最後一応のハッピーエンドをむかえホッとした。
あのまま終わって闇に葬られたら・・・読了後落ちただろう。
死ななくていい命が消えてしまった事が残念だよね。
父親の悲しみが伝わるのが読んでて一番辛かったです。
映画化になってるので映画も見たい!
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もぅとイヤミスなのかと思いきや、それほどでも無く良かった。読みやすかった。久しぶりに日本人の書いたものをよんだせいか?
ホントに思春期の女の子怖いわ!
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第三回野性時代フロンティア文学賞受賞作品。
うーん。どうだろう。引き寄せられそうでいて、でも寄れなかった感じ。もっと他の作品も読んでみよう。
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加奈が死んで、咲と真帆がそれに対して宛てた手紙を読んだ時、なんとも言えない歯痒さを感じました。
最後は父の安藤そうがこういう遣り方でごめんと言いながらしたこと、少し気が晴れました。
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高校生加奈のベランダからの落下による死亡事故。
一人娘の死に嘆き苦しむ父安藤と、いじめにより香奈が死亡することになったことを隠そうとする同級生咲。
女子高生の悪意と父の思いはどうぶつかるのか。
語り手が変わるため、それぞれの思いが手に取る様に分かり、女子高生達が追い詰められていく様子にドキドキしました。
咲の悪女ぶりが興味深い。
この事件がなければ、咲の人生は華やかなものだったのでしょうか。
複雑な気持ちになります。
早苗の立ち位置を知るために、ネタバレを探してしまいました。私には読み込めなかった…。
ダブルバインドという言葉は初めて知りました。
この小説の中での重要ワード、勉強になりました。
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一人の女子高生が転落死した。事故なのか、自殺なのか。さまざまな視点から彼女の死の真相を探っていく。
■「顔も洗わないで着替えるなんて」と母親に苦言を呈される女子高生が、着替えのあとそのままメイクをしている。顔を洗おう。
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お上手で面白く読み終えた。
名前が売れても中身のない
ペラペラな本書いてる人たちより断然マシ。
生き残ってくれて良かった!
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高校のベランダから転落死した娘の父親の復讐と娘をいじめていた元友人二人の証拠隠滅。芸能人志望の美少女のひたすらに保身の事だけを考え共犯者さえもその為に切り捨てようとするどす黒さがとても鮮烈。対して共犯者は覚悟がなくそれはそれで説得力がある。父親に食事を作り差し入れるアスペルガーの部下女性がスパイス。
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タイトルが気になったので手に取ってみました。一言で言うと、惜しい。
スクールカースト、思春期の(女子の)闇、少年犯罪と法と遺族の気持ち、コミュニケーションの面倒臭さと自閉症スペクトラムの生き辛さ。
読んでてこの辺りの苦しさがとてもよく伝わってきて面白かったが、これらのキーワードを使いたくて仕方ない筆者の姿勢も透けて見えて、もう少しうまく物語に組み込めなかったかな~、と思った作品でした。
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湊かなえチックな展開。
ただし、全体的に粗い印象。
デビュー作となれば無理もないか。
どこかデジャブ感が否めない。
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最初は、なんとも言えないイヤミス感満載な空気で読めるかな?と不安だったけど、最後は、キレイに落ち着いて良かった。
女子校生のスクールカースト、いじめ、周りにどう見られているのか中身より外見重視。
ほんとにバカバカしいけど、思春期、10代には何より大切な事。
狭い世界の中で必死でもがき、しがみつき。
少しでも外に目と足を向けられたら全然別の人生が開けるのに。
冷静になれば、「風邪引いた」より簡単で大した問題じゃないのにこの世の終わりのような気持ちになる。
思春期特有なのかな?
スクールカーストもいじめもない女子高時代を過ごしたので、こんな事ある?こんな子いる?って思うけど、
ママ友デビュー後は、色んな人に出会ったり、噂話を聞いたりして
女の世界は恐いし、世の中色んな人がいると知った。
もう大人だから、狭い世界にしがみつき、この世の終わりなんて感じなかったけど、大人になってもママ友付き合いで悩む人も多いから、女はそういう生き物なのかも。
流石に、ママ友付き合いで自殺する人はいないだろうけど。
私は、たまたま幸せな女子高時代を過ごせたのかも。
もしくは、周りに疎すぎたか。
現実に、世の中には、いじめで命を断つ10代がたくさんいるんだから。
思春期という時期を通過しないといけない人間には、解決できない問題なのかも。
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娘が命を落とすこととなった原因を作った人物への復讐をどうするつもりなのか。最後の最後まで気になってページを捲る手が止まらなかった。
また、「最後だとわかっていたなら」という詩に自分を重ねるシーンがある。思いもよらず大切な人を亡くした経験のある人は誰もが思うことなのかもしれない。
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学内のスクールカーストとそれに付随する学生の心情描写が秀逸で、私自身の学生時代を思わず回顧させられた。
転落死した加奈の父親である安藤聡と転落死の原因となった木場咲の心理戦により話が展開されるが、賢しい咲の思惑を聡が上回り追い詰めていく様に胸がすいていくようだった。
また、転落する加奈の胸の内があまりにも心優しく、本心だったのか疑問に残る。何れにしても加奈のような子がいじめの対象になり死んでしまったことが大変悲しかった。
本書でベタという淡水魚の存在、美しさとそれに反した荒々しさなどの魅力を知ったが、話の展開に殆ど関与せず活かしきれていない印象を受けた。