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背筋も凍る、後味の悪いイジメ小説。出来れば10代の頃に学校で読ませるといいと思う。この小説の語り手=無責任な傍観者=読者、ってこと。後味が悪くても、どこかしら思い当たる節のある(思い当たらない人間なんて絶対いない筈だけど)自分の自己責任。
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やばいよ、これ。
事件起こした奴が、「これ読んでやった」なんて言ったら、間違いなく発禁になりそうだ。
今の日本に広がってるカオティックな事件や虐待をそのまま小説にしたような内容。
後味すこぶる悪し。良識派(ケッ)の読書家がいたら眉をひそめるだろうな。
よくも、まー、こんなひどい話を悪にも正義にも肩入れせずに書けるもんだ。
スティーブン・キングの解説にある、「めくるのが怖いページがある。しかし、めくらずにはいられない」という評は全くその通りだと思う。
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最悪の事が起こります。
読み進めるうちに感じるいたたまれない気持ちは、誰にでも経験のある無関心であることへの羞恥心からでしょう。
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恐ろしいまでの嫉妬と、歯止めの利かない暴力。
残酷で興奮する人。目を背ける人。いろいろな感想があるとは思うが、お勧めの本である。
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怖いよー。超怖い。一人の少女を叱る事が、どんどんエスカレートしていくんだけど、ページをめくるのが怖い!でも読みたい!雨の夜に暗い部屋で一人でこの本を読んだ自分に乾杯!でもこの心理状態って、他人事じゃないし、他人事と思っちゃいけない気がする。太田さんがよく言ってる。そういう状態の人間の話。
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主人公に自分の姿を重ねて読みました。とても残酷で後味の悪いお話です。読み終わったとき、いろいろと考えてしまい…。たぶん、ずっとこの本は、持っていると思います。
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かなり夢見がわるくなる物語。そして現実的で、ちょっとしたきっかけで自分の身の回りにも起こりうる可能性があり、絶対に起こってほしくない。人間の弱さ・醜さ・真実さを描いてる。
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まずこの本を読んで思い出したのは、もう何年も前になるけれど日本で起きた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」。
少年たちが少女を家に監禁し、様々な虐待を加え、とうとう死んでしまった彼女をコンクリート詰にして捨てた。
少年の両親は少女が監禁されていることを知りながら何もしなかった。
でもこの物語が違うところは、率先しているのは大人だというところ。
この小説には救いがない。
主人公のデイヴィッドは、ごく普通の少年だった。
純粋な善ではなく、かといって悪でもない。
だからメグに対する虐待には加わらないけれど、次第にその状況にも慣れていってしまう。
実際、本当に恐ろしいのは慣れてしまうことなのだと思う。
そしてまた、想像力のなさは犯罪に等しい。
そう、彼らは目の前の出来事をより刺激的にすることには長けている。あるいはより残虐にすることに。
でも、目の前にいるのが自分と同じ人間だとは想像できない。
彼らに「人間とは何か?」と聞いたら「それは自分だ」と答えるのではないだろうか。
彼らにとっては自分だけが「人間」なのだ。
少女を9年監禁した男は、リンチした少年に自分が埋められる墓穴を掘らせた連中は、一度だって、それが自分の身に降りかかることなど想像したことがなかったに違いない。
この話は正直、読んだ人間を鬱にさせる。
私は基本的に「最後には善が勝つ」小説が好きなのだ。
ただ、それが結局は綺麗事、ありえない話だと知っていて、それで少しばかり、「現実はそんなものじゃない」という小説を読んでみようと思ったに過ぎない。
でも、やっぱりこの本を読んで私は思う。
「小説の世界くらいは、最後には善が勝つと信じてもいいじゃないか」と。
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両親を失くして親戚に預けられた姉妹が受けるあらゆる虐待と、それを知っていてなかなか救ってあげられなかった少年。読んでいる間中、祈るような気持ちだった・・・
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12歳の少年は、隣の家に引っ越してきた少女に一目ぼれする。
しかしある日、少女が虐待されているところを見てしまう・・。
際限のない虐待ストーリー。
人間はどこまで残酷になれるのか・・てこと?好き嫌い、分かれるかもね、こういう話は。
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実際にアメリカであった事件を元に書かれた小説。くらくらするほど後味が悪い。しかし現実はもっと悲惨だったのだろう。
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後味悪すぎ。両親をなくし引き取られた姉妹が養母達に虐待される話。見てみぬ振りをしてしまう主人公、母と一緒になって虐待をする息子達の団体心理・・。恐ろしいです。フィクションだと思って最後まで読めたものの、実話を元にしているらしい・・・。(2006/4/15)
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久しぶりの徹夜小説。6時間ページを捲る手が止まらずに気付いたら朝。そして猛毒劇薬小説。人間の闇に迫ると言う意味では「黒い家(貴志祐介)」に通ずる物があるがこちらの方が抜群に破壊力が高い。中途半端な心構えで立ち向かうと確実に打ちのめされる。「怪物と戦う者は、自分もそのため怪物にならないよう用心するがよい。我々が長く深い深淵の闇を覗き込むとき、深淵もまた君を覗き込む。」というニーチェの言葉そのもの。何をしても救われない。いや、そもそも何も出来ない。そして何も出来ないことこそが最も罪深い。なによりも恐ろしい事は、決してこれが本の世界だけの出来事ではないということだ。こういう事件がアメリカに限らず日本でも現実に起きている。誰かが殺されるに至るまで、周りの誰も気付かないなんてことが簡単に起きるはずが無い。それなのに子供が家庭で虐待死させられ、ホームレスが集団リンチを受け殺され、女子高生が集団レイプされてコンクリ詰めにされる。本当に恐ろしいものは殺人鬼なんかではなく、闇に飲まれ怪物と化した我々自身なのだ。
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隣の家の少女を監禁して虐待する話。
かなり残忍。
読んでる最中何度かトイレに駆け込みそうになった。この著者がどれくらい知名度があって人気があるのか知らないけれど「S・キング氏大絶賛!」だそうで。
こんなに気分の悪い思いをしたにもかかわらず、また読みたくなるのは何故なのか。
彼の作品の中で一番好きだけど、オススメはしない。
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両親を自動車事故で亡くした姉妹が、引き取り先の親戚の家で虐待される話。
虐待は日を追うごとにエスカレートしていき、ページをめくる手が重くなる。が、「この悪党どもにお縄がかかるまで頑張って読むぞ」とムキになって読んだところ、結末が・・・。なんでこんな結末なんだー?と思って調べたら、どうやらこれは実話を元に書かれた話らしい。
キーワードは、虐待、狂気、暴力、邪悪、思春期、コンプレックス、傍観者といったところ。青春小説としてもよくできていると思う。