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綾辻行人の作品も好き。小野不由美、綾辻行人……この夫婦の作品は文句なく好きです。
新装改訂版が出たというので、早速一読。
いわゆる本格といわれるミステリーの代表作のような作品です。
江戸川乱歩、横溝正史、コナンドイル…小学生のころから、愛読していただけに、やはり、こういう系統の作品というのは心が躍ります。
かならずや、結末よりも先に謎を解いてやる、と毎度意気込んで読んでしまいます。
やっぱり、面白いんですよね。
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作者:綾辻 行人のデビュー作であり「館」シリーズの第1話目。
トリック自体は単純だが伏線の張り方が秀逸。
映像化は絶対に無理w
ラストのたった一言が全てを結びつける。
この単純な言葉が持つ意味と重要性は計り知れない。
言葉の持つ力を思い知らされた・・・。
全てはこの言葉の為にあるw
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読み終えた後、ほとんどの人が張り巡らされていた伏線を確認すべく、再読したくなる本じゃないでしょうか。とても面白かったです。新装改訂版は文字が大きくなってより一層読みやすくなりました。
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なんてワクワクするミステリーなんだ。
わたしの中でいいミステリーとは、「推理させるミステリー」であり「あらゆる可能性を考えさせるミステリ(=トリックが練りこまれている)」ものなのです。
そんなわたしがときめかないはずがなかった。
十角館という舞台装置もうまく利用しつつ、ミスリードを織り交ぜつつ、あっと言わせる展開が最後には続く。
ミステリ研究会の学生たちは過去に四重殺人のあった十角館に足を運ぶ。エラリイ、ルルウ、ヴァン、ポウ、アガサ、オルツィ、カー。
「被害者」「探偵」「犯人」を示す悪趣味なプレートまで登場し、彼らは猜疑心に苛まれながら、一人また一人と殺されていく。
このプレートがあることで逆に外部犯なんじゃないのかと信じたかったわたしはエラリイと同種。ていうか彼が大好きでした。
国外のそうそうたるミステリ作家の名がニックネームとして使われているほか、「島田潔」なる人物も登場するのはニヤリとするところ。
島田荘司さんの探偵である御手洗潔への敬意だろうな。
まあ冷静に考えてみると、このトリックどうなの?とか、過去の事件がいまいちしっくりこなくない?(奥さんの左手の件とか)とか、そもそも殺人動機ってただの逆恨みじゃねえ?とか。
重箱の隅をつつくことはできるんだけど、でも何より読んでる時に楽しかった!ので☆五つ。
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館シリーズ
大学のミステリ研究会の一行がやってきた館島。半年前に建築家である中村青司夫婦がお手伝い夫婦と共に殺害され青屋敷と呼ばれる屋敷が燃えた事件が起きた島。十角の館。先に島にやってきたヴァン。エラリイ、カー、ポウ、ルルウ、アガサ、オルツィのメンバー。同じころ元ミステリ研究会のメンバー江南孝明の元に送られてきた中村青司の手紙。娘・千織の死を告発する手紙。中村青司の弟の元を訪ねる江南。島田潔出会い。同じ研究会のメンバー守須の相談。島での殺人事件。オルツィの絞殺事件。コーヒーを飲んだカーの死。十角形のコーヒーカップに隠された秘密。用意された被害者のプレート。夜中に部屋を抜け出し撲殺されたルルウ。口紅に塗られた毒でのアガサの死。煙草に隠された毒で死んだポウ。エラリイの推理。秘密の部屋に隠された謎。
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綾辻氏のデビュー作品にして、新本格派のムーブメントを巻き起こした、日本ミステリー界でも衝撃的な作品です。
もちろん、私自身にとっても衝撃的な作品で、すぐに他の作品も読み漁り、他の新本格の作家も読み漁り・・・この作品に出合わなければ私は日本の新本格ミステリーを読むことはなかったかもしれません。
そのくらい、「日本ミステリーって面白いかも」と思わせてくれた話です。
ストーリーは・・・
著名建築家にまつわる凄惨な事件のあった、九州にある小さな島。
そこに、大学のミステリ研究会のメンバーが訪れる。
「事件のあった島で合宿をする」という、お遊び気分で訪れた彼らを待ち受けていたものとは・・・
孤島での連続殺人、一人また一人と殺されていく中で、親しいはずの仲間達の誰が犯人なのか?
前回紹介した『そして誰もいなくなった』のモチーフが使われています。
が、そのネタを知っている人も騙され、古典ミステリ派もうならせます。
もっとも、デビュー作ということもあり、作者自身は作品の粗さが気になるようで、そんなことをあとがき(新装改訂版のほうかな?)にも書いています。
でも、私自身はその荒っぽさというか勢いみたいなところというかシンプルなところが好きなんです。
この作品は、その後『館』シリーズとして続いていきます。
まだ、この館シリーズは完結していない・・・はずで、これからも次作品がでるのをファンは気長に待っています。
そして、私がこの本を読むきっかけになったのは、旧文庫版の表紙。
その頃は特に「新本格」の騒ぎだとかは全く知らず、本屋にヒラ積みされていた本を見て「お家の絵がカワイイ♪」という、そんな軽い気分で暇つぶしに買った本でした。
この表紙でなければ、綾辻作品に触れることはなかったかもしれません。
この表紙を書いたのは辰巳四郎氏で、残念ながら2003年に鬼籍に入っています。
その為、それ以後の作品は別の方の装丁になっています。
(暗黒館からかな?うろ覚えですが、京極夏彦氏がハードカバーの表紙を手がけていたと思います)
それから、今回写真掲載した「新装改訂版」ですが、加筆修正が特に違和感なかったので、旧文庫ファンも再度楽しめると思います。
字が大きくて読みやすく、装丁も新たになり(これはしょうがないけどチョッピリ残念)、あとがきと解説(戸川安宣氏)も新たに追加されています。解説は、旧文庫収録の鮎川哲也氏のものも残されています。
が、なんといっても一番の変更点は、「あの一行」を活かす体裁になっていること!
この部分の修正のために「新装改訂版」を買ってしまった私ですが、きっと同じようなことを思っているファンはたくさんいると思います。
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読み終わるのが勿体無いと思う世界でした
途中犯人はバレバレだけどラストの儚い感じがたまらなかった
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新装改訂版。近所の古本屋で新品同様が350円で叩き売られていたので、保護。
線を引いた箇所を中心に旧版と照らし合わせたが、細部の表現が少しずつ、全体的に調整されている。漢字で書いてあった部分がひらがなになっていたり、誰の台詞か判りにくい部分を補ってあったり・・・。
機を見て読み直したい。
現在は、「読みたい」という生徒に貸し出し中。
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孤島の連続殺人。本格の馨り高い名作です。浸れます。それにしてもこのあだ名、思い出しちまったぜ・・・コナンのカバー裏をな!(名探偵コナンの倒置法)
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『「ナルホド」
ルルウは真顔で頷いた。
「それで、本格ミステリの最も現代的なテーマは゜嵐の山荘゜である、というわけですか」』
再読。前に読んだのは小学生か中学生とかなり前ということもあり「新装改訂」箇所はわからないが、トリックは覚えていた。
改めて、面白いと思った。島田警部にあだ名を聞かれるシーン、ページをめくるとしばらくぼんやりしてしまう。
私がミステリを読み始めた頃にはすでに「新本格」が評判上々で(だからバッシングがあったなど知らなかった)、エラリイの言うところの「社会派」はむしろその後に読んだくちだ。どちらも楽しめるが、ミステリらしいドキドキ感が楽しめるのはやはり本格物といわれる方だろう。おかしな感じもするが、騙されたい、してやられたいという欲求がどこかにあるらしい。
本格物はトリックの精緻さ・巧妙さと引き換えに、概して動機が弱い。著者はおそらくそれを承知していて、プロローグとエピローグを犯人のモノローグで情緒的に飾っているが、やはり殺しすぎの感は否めない。
だが「小説と言う形式を使った読者対名探偵の、あるいは読者対作者の、刺激的な論理の遊び」として見るなら、逸品だと思う。
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今更読むのも恥ずかしいかな…と思いつつ新装版を手に取りました。…こんなミステリを今まで読んでこなかったなんて!と後悔。ミステリ初心者ながらに精一杯推理しつつ読みましたが、やはり見抜けませんでした。これから読める人は幸せです。
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再読
初めて読む推理小説に「十角館」を選んだ人は幸い。
とことん「騙し」にこだわった作品です。
「ポウ」「エラリイ」「ルルウ」などなど記号めいた名で呼ばれる登場人物。
犯人当ての後で語られるなんともあっけない殺人動機・・・など
描きたいのはWhyじゃない。Whoだ!という強い主張が現れていると思います。
読み返すと、推理小説への愛情が再燃します。私の金字塔。
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最後のほうで、思わず「あっ!!…あー、なるほど!」と言ってしまいましたね。
上手いなぁ〜って思います。
面白いです。
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十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!’87年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。
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半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の7人が訪れる。
島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。生き残るのは誰か?犯人は誰なのか?
鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。
「館」シリーズ、記念すべき第一弾!!
最後には「あっ…!」と言いたくなるはずのどんでん返しが待っています。
アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』風ながらも、綾辻さんらしさが醸し出ています。
とりあえず、何かミステリを読んでみたい人には、お勧めです!
私は友人に薦められ読み始めました。その後、はまってしまい、出版されているこのシリーズ本を一気に読んでしまいました。