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仕事に必要で読んだ本です。震災の時の対応でさらに評判を呼んだディズニーの、スタッフ教育論。
それぞれのエピソードには、もう感心するばかり。マニュアルでは対応できないホスピタリティの大切さを再認識しました。どうやったら売り上げが伸びるか、ではなく、喜んでもらった上で結果的にリピーターが増え、売り上げも伸びると。できることしかやらない、面倒だから手を出さない、それじゃあいけないんです。取り組む気持ちの基本をまず見直さなければ。
さて、それを実行に移すとなるとどうすればよいか。思ってるだけでは当然ダメで、表さなければ意味がない。表したところで嫌がられるかもしれない、でも一生懸命さは伝わる…と書かれているんですが。すいません、これちょっと綺麗事に思えてしまいました。嬉しくはないけど頑張ってくれたんだから、と感じてくださる方もいれば、だからなんだ、そっちの努力なんて知るか、の方もいらっしゃる。それこそ一人一人の相手に合わせていくのがホスピタリティだと言われればそうなんですけど、そこまで気持ちを強く持つ前にへたれます。また相手の立場になるというのも、「自分がしてもらったら嬉しいこと」に気づける感受性も必要になる。前向きになれる一方、果てしない道のりを示されたようでため息もついてしまいますが、まぁ見えない遠くよりも足元を見て一歩ずつですかね。
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タイトルと内容が合っていなくていらいらしたりがっかりしたり、という経験をたまにしますがこちらの場合はうれしい方に転びました。
ディズニーランドでの人材育成を書いた本は多くありますがこの本は、経営コンサルタントが書いた本、しかも介護業界を多く手掛けた方の書いた本です。
中途採用で船井総研に入社したkが生え抜きのコンサルタントとの差別化を考え、自分のTDL時代の経験を、「体系化してコンサルティング活かせないか?」そういう目線で書かれた本です。
…まさかTDLと介護が出会うとは。
介護業界、「ならでは」「独特」のものがいっぱいあります。ほとんどが介護の役に立ちたい、という気持ちからそうなっていることが多いのですが、結果として外部からみて解りづらさを引き起こしている部分があるかもしれません。
半数の介護職員は、介護認定のやり方や実際介護を使ったときの自己負担を説明できない。利用する側とすれば電話などで問い合わせしたときにこれに答えられないとなると不安をかきたてられると思います。
介護といえどサービス業だよ、
サービスと言えばTDL、応用できるものがいっぱいあるよ。
…私にとってはストライクど真ん中、の本でした。
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■ディズニー流とは、
「仕組み化」
ということです。
「行動基準」を作り、浸透させる。
褒める仕組みを作る。
顧客体験イベントを企画する。
これらはすべて
ディズニーランドで使われている
仕組みなのです。
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・後日(TDLの)正社員にあの程度の面接では誰もが通ってしまうと思うが、大丈夫なのか?と質問すると、「あまりにもキャストに合わない人は遠慮してもらうが、勤務条件が合い、笑顔があればたいていは採用している。」との回答だった。
ホームページでは、
正社員→2201人、テーマパーク社員→777人、準社員→18066人で全体の86%が準社員のパート・アルバイト。現場は90%以上がバイトになる。
・ディズニーの行動基準「S・C・S・E」
S(SAFETY)…安全
C(COURTESY)…礼儀正しさ
S(SHOW)…ショー、演出
E(EFFICIENCY)…効率
安全が演出を上回る。東日本大震災での対応が話題になりましたが、私が一番驚いたのは、普段では絶対にしない園内アナウンスを流し、隠し続けてきた地下道にゲストを導いたことでした。
・「97歳の母のために、施設を探しているのですが、そちらの施設の特長や利用する際の料金などを教えていただけますか?母の健康状態は…」と身元を隠して電話をすると、三施設に一つの割合で、「すみません。今、施設長が不在にしていて、わからないのですが。」というような答えが返って来ます。
具体的な改善方法多数。小さくて忙しい組織こそ使えるアイディアがたくさんでした。
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サービス経営に必要な要素がディズニーのケースをあてはめながら介護サービスについて、わかりやすく具体的な内容となっている。サービス業に限った話ではなく、日常の仕事の中で参考にすべき話ばかりのように思う。