紙の本
甘い新婚生活
2002/06/09 22:37
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投稿者:mikancat - この投稿者のレビュー一覧を見る
夜明けの空のような灰色の眼のアンがとうとう花嫁となる。「その9月の午後、手織のじゅうたんを敷きつめた古い階段を降りて来たのは幸福な花嫁であった。霞のようなヴェイルをかぶり、腕にいっぱいばらをかかえ、ほっそりした姿で、眼を輝かせたグリーン・ゲイブルス最初の花嫁であった。」2人は港を見渡す小さな美しい「夢の家」で甘い新婚生活を送る。隣人との交流の中で彼らの幸福、不幸にかかわりながらもアンは依然として幸福な花嫁であり続けるが、その幸福の絶頂のあとに不幸のどん底がアンに訪れる。ここでまた人生の次のステージへと脱皮しなければならない。甘い新婚生活を過ごした夢の家に別れをつげ、次巻では大家族の主婦としての生活が始まる。
紙の本
新婚生活編
2022/03/26 19:30
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投稿者:甘栗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アンとギルバートが結婚。海辺の家で新婚生活が始まります。
全体的に美しい描写が多くて、うっとりしてしまいました!
いいことばかりではないけれど、希望もあるところが良かったです。
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心が穏やかになる
2021/08/05 08:34
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投稿者:あおい - この投稿者のレビュー一覧を見る
赤毛のアンシリーズは読むと幸せな気持ちになります。
紙の本
人生っていろんな事があって…
2014/06/13 14:16
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投稿者:笑う門ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジム船長は本当にジェントルマン!
レスリーもどうなることかとおもいきや・・・ハラハラ
アンとギルバートに悲しい事も起こってしまうけれど
でもやっぱりアンの人生は素敵。
読んでいるとなぜか素敵なワクワクする気持ちになれるから
何だかうれしい。
とりとめのない話も素敵。
やっぱり何歳で読んでも素敵な本でした。
紙の本
登場人物達の奇妙な運命
2001/11/27 06:00
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投稿者:紗斗実 - この投稿者のレビュー一覧を見る
長年の愛を実らせ、ついに結婚したアンとギルバートの、海辺の新居「夢の家」での生活。子どもの頃のように争うこともなく、愛に溢れた毎日を送る。
巧みな話術でみんなを楽しませるジム船長、悲しい宿命に翻弄されているレスリー、おせっかい好きで男性嫌いなミス・コーネリアなど、バラエティに富んだ人間達が新しく登場する。そしてからまった各々の願い、想いがあるときアンの尽力によってひとときにほつれるとき、爽快さを覚える。
現実世界において、このように運命的に何もかもうまくいくことはまず起こりえないが、ひょっとして実際うまくいくんじゃないか、という希望をもたらしてくれる。アンはいつも、私達を明るく照らしてくれているようだ。
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去年の母の日、息子にお母さん何が欲しい?と聞かれた。
特に欲しいものはなかったので、特にないよと答えたら、絶対に何か答えて。たとえば本とか。と言ってくれたので、私が大事にしているシリーズの本を頼んだ。
『赤毛のアン』シリーズの第6巻の『アンの夢の家』を買ってきて。とお願いしたら、すぐに買ってきてくれた。
母の日のプレゼントとしては最高のものでとても嬉しい。
『赤毛のアン』シリーズは大事に大事に読んでいるので、途中で結構間があいてもおかまいなし。
かなり久しぶりに手にした。
アンはギリバートと結婚して、新しい住まいへと引っ越していった。
ギルバートがアンのことを思って探してくれた新しい家を、アンは見るなり大好きになる。
新婚生活が始まり、近所の人たちとの付き合いも楽しく始まる。
人のことを大好きになるアンは、人からも愛される。夢の家での生活は、まさに夢の生活だった。
美しい隣人レスリー。ジム船長。楽しい人たちが登場する。
この巻は、かなり大人向け(?)の本で、ものすごくドラマチックな展開になる。
苦もあれば楽あり、アン自身にも、そしてレスリーにも。
あまりに面白すぎる展開に、ネタバレになってもいい?と職場の人に話しをするも、ハリー・ポッターやダヴィンチコードとかと違って、ネタバレの対象にもなりようのない本なので、思いっきりネタバレしていいよと言ってもらい、あまりに面白すぎる本の展開を話させてもらった。
次は、新しいアンの家での生活が始まる。これまた楽しみ。
なんだけど、ふとツンドクの本棚を見たら、きれいな状態で買ったはずなのに、100円の『アンの幸福』(シリーズ第5巻)を発見してしまって、ちょっぴりショック。
どうやら同じ本を買ってたみたい。。
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アンとギルバートの結婚式からはじまり、港町グレン・セント・メアリーでの新婚生活を描く。登場人物はそれほど多くない、独身の老いた船乗りジム船長・オールドミスのコーネリア・レスリー・オーウェンなど。とくに、記憶障害者の夫の世話に拘束され、人生に絶望しているレスリーとの関係では、アンは嫉妬というものを初めて向き合うことになる。アンの流産を通して、レスリーとの間に友情が芽生え、思いがけない方法で、レスリーが夫から解放され、小説家のオーウェンと結ばれていく過程は、爽快感があります。この辺りの展開は小説としてもよくできています。男ぎらいのコーネリアはちょっと戯画化されすぎており、しかも、最後に結婚するのはできすぎだろう。アン・シリーズは家を中心に話が展開し、グリン・ゲイブルズ、パットの家、ウィンディ・ウィロウズと住み、そして、この「夢の家」で、アンとギルバートははじめて自分たちの家をもったわけである。これまで、どの家にも婚礼・誕生・死などにまつわる物語が描かれ、そして、アンによる隣人の魂の「復活」が描かれている。こうした、家にまつわる物語は現代では書けなくなっているのではないかと思う。つまり、何か大事なものをなくしているのかもしれない。アンシリーズは家をめぐる日常が描かれていながら、魂の復活を描く宗教的な内容である。「夢の家」でも、人生の問題につきあたったアンたちは、隣人たちと信仰の問題を語っています。
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アンの新婚時代。ここフォアウィンズが、アボンリーに代わってこれからの2人のホームタウンになる。新しい人生のスタートをきったアンとギルバートは、何人かの腹心の友を得る。特に大きな影響を与えたのが、ジム船長とミス・コーネリアだろうか。ジム船長はやがて亡くなるが、この人の人生哲学や人柄は実に魅力的だ。甘い甘い新婚生活を送るなかで、初めてのわが子を亡くすという幸福の絶頂から不幸のどん底に突き落とされるような試練も味あう。新しい友人レスリーは辛い生活を送っているが、それほど同情できないなぁ。自分で選んだことだ。拒絶しようと思えばできたそうだから、ギルバートの見方が正しいと思う。しかし、ここでもあり得ない奇跡が起き、レスリーは白馬に乗った美しい王子に救われ幸福になる。この辺もちょっと白けるが、ここでレスリーとオーエン(白馬の王子)が結婚しなければ将来アンの娘リラの恋人となるケネスが生まれないわけだから、まぁいいか・・・
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2010.4
教会ではなくて、自分の家の客間で結婚式を挙げるのが普通だった頃の話。アンがいてダイアナがいて、アンはやっぱり「グリン・ゲイブルスのアン」だなと思う。
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私春って大好き!ゾクゾクってきちゃう!
とか言っていたアンが懐かしい。
赤毛のアン100周年記念ボックスとやらで、全巻を一気に購入し、読み進めてようやく6巻。
アンはもう中年のオバサンで、子供もたくさんいます。
それ以上何もいう事はありません。
全巻読み終えるまであと4巻、正直苦痛です。
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ギルバートと結婚し、「夢の家」で新家庭をもったアンの日々。
登場人物は、男嫌いのミス・コーネリア、美しいが不幸な人生を歩んできたレスリー・ムーア。ジム船長。
アン自身、結婚し、初めての子ども(ジョイ)を数日で亡くし、新たな子どもジェムを産むなどさまざまな出来事が起こるが、やはりこの巻でも面白いのはアンの周りの人々のことで、とくにレスリー・ムーアの話は非常にドラマティック。
レスリーは弟の死、父親の自殺など不幸な事件を経験し、母親のために若いころ、好きでもないディックと結婚。生きる屍として生きていた。
孤児ではあったけれど今は幸せな結婚生活を送るアンとレスリーは、だからなかなかわかりあうことができなかった。
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P151
「レスリーはディックの世話をして11年間離れたことがないんですよ--あの馬鹿に一生しばりつけられているんです。しかもあんなに夢や希望をもっていたのにね! レスリーにとってそれがどんなものか、あんたには想像がつくでしょう、アン--あんな美しさと、気概と、誇りと、利口な頭を持っていながらね、生きる屍ですよ」
「まあ、かわいそうに、かわいそうに!」
と、アンは再び言った。自分の幸福なことが気が咎めた。他の人間がそんなにみじめな思いをしているのに、自分がこんなに幸福になっている権利があるのだろうか?
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本当に人と人がわかりあうのは難しい。
(どうしてレスリーに近づけないのだろうというアンの相談に対して、ジム船長の言葉。非常に深遠な言葉だと思う。)
P200
「あんたはこれまであまりしあわせにしてきなすったからですよ」と、ジム船長は考え深げに言った。「だからあんたとレスリーは心から真に親しくなれないのだと思いますわい。あんたがたをへだてているのはあの子の苦しみと苦労の経験ですよ。あの子のせいでもなし、あんたのせいでもないですて。だが、そのへだてはどっちも乗り越えられないのですわい」
「グリン・ゲイブルスへくる前のわたしの子供時代はあまりしあわせではありませんでしたわ」
(略)
「そうかもしれません--だがそれはちゃんと世話をしてくれる者のない子供によくある、普通のふしあわせにすぎませんて。あんたの身の上には悲劇というものはありませんわい、ブライスの奥さん。それがかわいそうに、レスリーはほとんど悲劇ずくめだったですよ。あの子はおそらく自分でも気づかずに、自分の生活にはあんたが入ることも理解することもできないものがどっさりあることを感じているにちがいないですわい--だからそういうものからあんたを遠ざけなくてはならないわけですて--いわば自分がいたい思いをしないよう、あんたを近づけないというわけですよ。それ、わしらは体のどこかにいたいところがあると、人に触られたり近寄られたりさせまいとして尻込みするじゃありませんか。わしらの心の場合も体とおなじことが言えるんじゃないですかな。レスリーの心は赤膚になっているに違いない--それを隠そうとするのは無理ありませんて」
レスリーはオーエン・フォードというもの書きと両思いになる。
だけど、���スリーはディックと結婚している。
どうするんだろう?と思っていたら、そのレスリーに転機が訪れる! 希望のある人生が拓けるのだ!
なんと、ディックは航海に出たときに死んでいた。帰ってきたのは記憶をなくした従兄弟のジョージ・ムーアだったのだ!
そしてジョージは昔婚約していた娘と結婚することになり、レスリーは晴れてオーエン・フォードと結婚することになる!
これ以外にも、この巻は終わりにびっくりな出来事がたてつづけに起こる。
なんと男嫌いのコーネリアがマーシャル・エリオットと結婚!
そして、オーエン・フォード(とレスリー)の手により、ジム船長の「生活手帳」が本になったその日の夜、本を読み、人生最大の喜びに浸りながら、ジム船長は亡くなる。
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≪内容覚書≫
ギルバートとついに結婚し、新居へと移るアン。
ジェム船長や美しいレスリー、
第2のリンドのおばさんとも言えるミス・コーネリアに囲まれ、
アンの幸せが紡がれていく。
≪感想≫
立派に主婦をやっているアンが描かれていると、
失敗だらけの1巻がふと懐かしくなる。
同じ失敗は二度しない、の宣言通り、
ほとんどの失敗はやりつくしたのかもしれないと思うと笑える。
5巻のキャサリン、6巻のレスリーと、
少しばかり展開がマンネリ化したかな、と思わなくもないが、
それでもアンの輝きは色あせない。
大きな苦難を乗り越え、さらなるしあわせを得るまでの話。
結婚後、誇らしげにアンを妻として紹介するギルバートがかわいくて、
読むたびに思わずにやけてしまう一冊。
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■愛する「ヨセフを知る一族」とともに。
アンはついにギルバートと結ばれた。グリン・ゲイブルス初の花嫁は、海辺の小さな「夢の家」で新家庭を持った。男嫌いだが親切なミス・コーネリア、目をみはるほど美しいが、どこが寂しげなレスリー、天賦の話術師ジム船長などの隣人たちに囲まれて、甘い新婚生活を送る幸せな二人に、やがてさらにすばらしい授かりものが…。すべての人に熱愛されるアン・シリーズ第六巻。
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第四章の結婚式まではなつかしい親しい人たちが登場してすごく楽しくおもしろかった。
花嫁姿のアンを見上げたギルバートの心情も良い。「アンの愛情」のギルバートがアンに断られたシーンを読み返した後でまたこの部分を読みたい。
その後フォア・ウインズに新居をかまえてからが寂しい。
新しい出会いの楽しみよりも古いなつかしい人たちが恋しい。そう思うと正直レスリーもジム船長もどうでもいい。
だからクリスマスにマリラたちが来てくれたのがうれしかったのに、マリラのセリフがひとつもなくて、コーネリアとジム船長の会話ばっかり書かれてたのが寂しかった。物語の舞台の中心が移ったんだって感じがして。
何よりアンの「欠けるところのない幸福」はそのままでよかったのに。『あんたの身の上には悲劇というものはありませんわい。(ジム船長)』のままで。
苦労をしていない人間は円熟味に欠けるっていう考えはわかるけど、そういうふうに生まれついてる人はそれでいいと思います。
「その微笑には今までかつてなく、また今後永久に消えることのない、あるものがまじっていた。」曇りも陰りもない笑いを持ったアンが好きだから寂しすぎる。
アンがあらゆる経験をしながらも、いつでも幸せをいっぱいに感じて生きていくという今までの物語の約束をこの巻ではじめて破られたような気がして悲しい。そんな味わいや円熟味はいらない。
この悲しみがアンとレスリーを「よけい結びつけた」というのも皮肉に思えてうれしくない。
アンとダイアナの古い友情が一番好きだから、アンがレスリーに「ほかの人にない、なにか特別のものがある」「ほかの人からよりももっとたくさんわたしにくださるものがある」と言ったことに嫉妬を感じる。。
こんなに批判ばかり書くのはアンの物語が大好きだからです。
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アンの結婚後の生活を描いたお話。どこへ移り住んでもアンの明るい人柄は周りの人を楽しくさせます。しかし、この巻をさかえに、情だけで行動するアンについていけなくなり、読むのをお休みしてます。どう考えても合理的なギルバートの方に共感してしまうのは、わたしが大人になったからでしょうか。。。10代に読んでいたら、また違うかもしれません。