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飛行物体から現れた三本足の戦闘マシンによりロンドンは壊滅状態に。下水道に逃げ込んだH・G・ウエルズらはそこで意外な事実を知ることに。
相変わらずの絶妙な語り口と超展開の連続にページを繰る手が止まらない。やりつくされた感もあるラストだが、序盤からの違和感が解消されていく怒涛の展開は見事。
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前作「時の地図」がとっても面白かったので、何とあの続編が!と期待に満ち満ちて読み出したのだが…。うーん、どうだろう。
「時の地図」は名作SFを換骨奪胎したおふざけが本当に楽しく、最後には正当派SFらしい大きなまなざしが感じられて、いたく感心した。本作でも「宇宙戦争」をはじめとするよく知られたSFが自在な手つきで料理されているのだが、上巻の段階ではどうにも心が弾まない。下巻の半分を過ぎたくらいになってようやく流れに乗ることができたが、そこまでは正直辛かったなあ。
冒頭で全体の仕掛けは見えている。まあ、作者も特に隠そうとはしていない感じだ。そこがなあ、タイムトラベルものとしては興趣をそぐ気がする。あっと驚かせてほしいのよ。ラストで多元宇宙について言及されるが、目新しさがなくてちょっとがっかり。
これは「期待しすぎて空回り」という私によくあるパターンだったようだ。面白いお話だとは思います。これから読む人は、くれぐれも「時の地図」を読んでからにされるように。
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存分に楽しませて頂きました。
感の良い人は冒頭で仕掛けに気が付くかも知れないけど、僕はまったく。どこに行くか判らないまま僕は上手いこと著者の手のひらの上で転がされました。
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「時の地図」の続編。前作と同じくH・G・ウェルズが狂言回しを演じ、上巻は殆ど「遊星からの物体X」の19世紀版。それはそれで面白いけど、同時進行する時間の帝王ギリアム・マリーとアメリカのお嬢様エマ・ハーロウの恋愛ヨタ話は何処でどう物体Xと絡んでSFになるの?と心配しながら読み進んでいると、下巻でチャールズ・ウィンズロー、シャクルトン将軍、妻のクレア等「時の地図」の登場人物が出てくるあたりから物語は加速、必死の逃避行の末、上巻ではギリアムに見向きもしなかったエマは地下道で一緒に死ぬことを選び宇宙人を道連れに二人で自爆!(ほとんどエイリアン2) 究極の純愛に涙したところで怒涛のエンディングに突入、ラストは振り出しに戻って、円筒型宇宙船から出てきたものは!? もう最高のハッピーエンドです。途中からエンディングは見えてきますが、作者の手のひらで転がされるのが逆に心地よい。宇宙SFと歴史改変とタイムトラベルと恋愛物が混ざり合った一大エンタティメント。お勧めです!
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いやあ、楽しませていただきました!
これはしかし時の地図とせっとで4巻として
読んだ方がいいかもしれません、
というわけで 4巻の累積で5つ星
連作短編というわけでもなく、非常に巧妙にいくつかの
エピソードが連携していて、語り口なども
工夫がこらしてあって、、、
まあ、ここまで楽しませて頂ければ、大満足ですね d^^)
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前作同様どんでん返しの末に落ち着いてくれるかと思って頑張って読んだけど落ち着かなかったー!SFのまま終わったわ。それはそれで好きなジャンルなのでいいけども、ね。
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「時の地図」の続編。今回もH.G.ウェルズが活躍する。その他にもいろいろなSF映画や小説の小ネタがこっそりばらまかれていて楽しい。ただし「時の地図」を読んでない人は絶対に読んじゃダメ。
読後の爽快感は前作より落ちるかな?でも関係なさそうな伏線がしっかり最後は解決されていて上巻を読み返したりしてしまった。
前作の時も思ったけど、この人どれだけロマンチストなんだ(笑)。
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「時の地図」の第二作ということで読んだが、タイムトラベルとは離れてしまっている。エイリアン襲撃ものとゾンビものをあわせたようなただのパニック作品である。期待外れで残念だった。
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殺戮と逃亡、その中で芽生えはぐくまれた愛、
征服の末の隷従、蹂躙と絶望
・・・からの伏線回収で大団円(?)
それまでの長さからすると、タネ明かしになるパートは
あっさりしているように見えるが
カバーの絵を見直せば、この物語が誰のためのものだったか
何に向けたメッセージか分かる。
何が起ころうとも、どんな世界でも変わらぬ「愛」
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うーん。うーん。仕立ては確実に私好みなのだが、全く面白いと思えないのは、訳のせいか。いや、それはない。ここまで冷め切って読了したのも珍しい。が、別に悪いところはない。ただの好みだと思われる。