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無趣味を自認する著者が、「趣味」をもつとは? 自分にもうちこめる「趣味」はあるのか? など「趣味」とはいったいなんなのか悩みつつ、答えを求めてちょっと変わった趣味にのめり込む人々を取材したルポ。「航空無線」「八十八ヶ所巡り」「消印」「手相」「エコ」「防災」「カメ」「ラジコン」「ボウリング」「階段」「ガーデニング」、さらに男が「蕎麦」に女が「ヨガ」にハマる対称性、就活や婚活における趣味の活用法など、など、趣味の話は敷居は低いながらも奥が深すぎる。
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冒頭の文からして最高です。というか冒頭の文がこの本のまとめといっていいです。現代の「趣味」に違和を感じる人におすすめ。
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ゴルフが趣味とか言う人の気がしれないとずっと思っていた。"趣味"なのになぜ人に合わせるようなものでないとダメなのか?(まぁ純粋に好きな人も多いけど、そういう奴に限って嫌いな人に押し付けたりする。)翻って自分は…趣味がない。いや、正確に言うと人に言えるような趣味がない。それはそれで話のネタに困るのだ。なんて厄介な!
趣味、なんていうと純粋に好きでやっているだけ。そんな風も思えるが、この本を読む限りどうやらそうでもないらしい。坂本龍馬、切手、蕎麦、カメ、ボウリング、登山、、、なんだか楽しむための「手段」がいつの間にか「目的」と化している印象。というか、趣味という同じ言葉でもその捉え方は様々。
結局、冒頭に出てきたこの趣味が一番趣味っぽい。就活生の面接トークではボツになるらしいが、本当の意味での趣味は人のためじゃなく、あくまで自分のためにあるのだから。
p13「趣味は水族館」というものでー「特にジンベエザメが好きで、大阪の海遊館には二回も行きました。10メートルものサメが悠々と泳いでいる姿はなんともいえません」(同前)。だから何なのかわからないが、趣味とはそういうものではないだろうか。
趣味って何?考え出したら実に奥が深いのかも。けどきっと、こんな風に単純に考えられることこそきっと真に"趣味"と呼べるものなのだと思う。
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自称多趣味を気取る自分として、この質問には容易に答えられると考えていたが、本書を読んでまさに「時間つぶし」になってるような気がした。ちょっとへこむ。別に哲学的考察がされているわけでもなく、数種のマニア?への取材と感想が述べられるのみ。なのになぜかこう、うーむとうなってしまう(考え込む、あてどなく)状況に陥ってしまった。タッチの軽さに救われるものの、自分の趣味のある種いんちきさをみせつけられてしまったかも。
といいつつ、翌日には気にしないのではあるが・・・。氏ならではの視点がよかったっす。三浦氏の解説もごもっとも。
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弱くても勝てます、に続きこの著者の本を読むのは2冊目。ややマニアックですが、じわじわくるとぼけた感じは結構好きです。
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面白かったぁ♪
とある講演会で「先生のご趣味は何ですか?」と聞かれた高橋秀実さん。
そこから趣味を探す旅が始まる。
例えば「蕎麦打ち」、「八十八カ所巡り」、「切手収集」、「ボウリング」、「登山」といった定番(失礼かな?)もあるし、「カメづくり」や「階段巡り」なんて趣味まである。
また「防災」や「武士道」までも趣味に認定されている。
それぞれの趣味に熱中している人にインタビューして、高橋さんも実際に体験してみるのだけど、それがすごく面白い。
まずインタビューではその趣味の楽しさがいまいち分からないのが妙に可笑しい。
本人も「つまんねえなと思いながらニヤニヤするんです」とか、「自分の時間が欲しいな、と思います」とか、楽しいのか楽しくないのかあやふやだ。
茶道はボケ防止と断定されているし。
そして体験編では高橋さんの冷静なツッコミが光っている。
いろんな趣味を体験しながら高橋さんの興味は「趣味探し」から「趣味とは何か」に移っていく。
「趣味は何ですか?」という無邪気な質問からまさか「時間とは一体、何なのだろうか?」という問いにたどり着くなんて…。
私も「趣味は何ですか?」と聞いて回りたくなってしまった。
そして「趣味は何ですか?」と聞かれたら「人の趣味の話を聞くことです」とか、どうだろうか?
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趣味と呼べるものがありません。
何かを体験するのは大好きなので、入社したころはスキーに行ったり、パラグライダー、スキューバダイビングなんかも試したことがあります。
その後、誘われるままにゴルフをはじめ、ゴルフセットを買い、教室にも1年位通いました。
でも、もともと、運動オンチだし(大学に入って一番うれしかったことは体育の授業が無くなったことでした! まぁ、正確に言うと、無いことは無かったのですが、バドミントンを一週間やれば単位が貰えました)、運動系の趣味はなぁ、、、ということで、ボーリングを少ししました。
マイシューズにマイボール。こちらは特に習わなかったけど、中山律子さんの本を読んで、平均150位になって、最高スコアが196というあたりで、まぁ、もうこれ以上上手くなりそうにないしいいかと(笑)。
で、このままではマズイ……と思い、40歳になったとき、「そうだ、子供の頃に習いたくって行かせてもらえなかったピアノ教室に行こう」と思い、ヤマハ教室へ通い始めました。ワンツーマンなので特に恥ずかしいこともなく、バイエル、ブルクミュラー、ギロックと進み、その間に娘が誕生し、その記念ということで娘の名前と同じ「カノン」を練習したりしていました。
でも、引っ越しを機に、こちらも中断しています。あぁ、あと、熱帯魚も一時は90cmの水槽に色々飼っていました。今は、45cmキューブでブルーネオンとコリドラスという初心者セットで続けていますが趣味というほどでは……という感じです。
よく、「ほっといたら何をするかが趣味ですよ」という人もいらっしゃるのですが、えーーと、Twitter? スパイダーソリティア?? なめこ??? ……なんか違う(笑)。
そんな状況なので、「ご趣味は何ですか?」と聞かれるのが一番苦手です。
閑話休題。この本は、筆者が、とある講演会で趣味を聞かれて答えられずに恥ずかしい思いをしたことをきっかけに、色々な趣味人に会って体験してみたという内容でした。
最初に「趣味の発見」という序章があります。そこには、「趣味はhobby ではなくtaste の翻訳だった」という私にとって割と衝撃的な事実が書かれていたり、就職の際に書くエントリーシートの趣味欄には、「戦略」「粘り」「交流」を盛り込むといった話が書かれていて面白かったです。
つまり「サイクリングで体力と危機管理能力を鍛えている。私は自転車が趣味で、よく泊まりがけの輪行にでかける。朝から晩まで一日ペダルを踏んで、夜は安宿に泊まる。野宿することもある。輪行中はタイヤがパンクしたり、山道で迷ったりと、毎日がトラブル続きだ。だんだんと神経が鍛えられ、最近はトラブルがあると『どうやって解決しようか』わくわくさえする。太い太ももと太い神経。これで社会のでこぼこ道を進んでいきたい」っていうのがエントリーシートの趣味欄のベスト解のようです(笑)。
それで、この本を読んでも、まぁ、趣味が見つかるはずもなく、、、4,000冊の蔵書を抱えてるマンガが趣味! ということでいいかなーと思っている今日この頃なのでした。
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20130109
おもしろかった。
これから高橋秀実さんの本を読んでみよう。
こういうスタンス、いいな。
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いろんな趣味の人がいるもんだねぇ、という受容のスタンスで書かれていればもっと楽しめたかも。
「無趣味な」私には理解できない、というトーンが出過ぎていたのが読み進む邪魔になった。
---P342---
(三浦しをん氏の解説)
意味などなくていいのだ。趣味にも、意味なんかなくていいし、生きること自体にも、別に意味も目的もない。だからこそ、楽しいしつらい。自在だけど、ときにあせりも、感じる。そういうもんなのだ。趣味も、生きることも。
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無趣味な著者が趣味を持とうと、様々なジャンルの趣味人に会い、その世界を体験するのですが、出て来る人々がみんなヘン!飛行機マニア、そばうち、ヨガ、スタンプ集め、亀…。趣味の世界は深いが、端から見ると「なぜ?」と思うことばかり。
旅チャンネルでバーを巡る番組を見ているうちに、バーとカクテルに興味が出てきたのですが、この世界もヘンですね!ものすご〜いこだわりがあるのです。炭酸を注いだら、混ぜすぎて炭酸が抜けないように、そっと氷を持ち上げるだけとか、シェーカーの振り方とか、グラスへの注ぎ方とか、すっごい様式美にもこだわっていて、まさに「道」です。
お茶や武道もそうだと思うのですが、これは男性がやるとこうなっていくのではないでしょうか。
混ざればいいだろーとか思うのは、大雑把、乱暴者なのでしょうか。
高橋さんの文章は、適度に気が抜けていて、読んでいるとふわ〜と力が抜けていきます。もっと読みたい。
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私たちは無意識のうちに、趣味でその人の性格を判断している。そして、「趣味は何ですか?」ときかれて答える時も、どう判断されるかを計算して、趣味を選んでいる。
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軽快な文章。
読みやすさ、内容といい、おもしろかった‼
趣味は、hobby でなく taste
味わいを意味していたのね。
ふむふむ
2013.8.31
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私の想像していたような中身とはちょっと違った……。
もともと、引用が多い文が好きではないので、個人的にとても読みにくかったです。
趣味かあ。
私は手芸、読書、ゲームを定番の趣味としてますが、周りを見ると「趣味がない」って人、結構いるもんなあ。
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趣味は何ですか?」と問われ答えに窮したことから、人にとって趣味とは何か?と探求してみようと思ったことに端を発するエッセイ。雑誌連載をまとめた一冊とのこと。
「趣味」とはそもそも何なのか、を古い文献からあたり、心の赴くままに、あれこれ調べ、語らい、実践してみるその面白まじめな様子がおかしいし、官僚、就活コンサルタント、航空マニア、ヨギー、巡礼者、環境専門家、防災ボランティア、動物飼育員、ファン、ボーラー、階段が趣味の客員教授、老後に備えて3タイプの趣味を持つ人、登山家、などなど、、、さまざまな背景と個性を持った方々との、趣味を巡るユーモラスな(本人たちはいたって真剣)会話がおかしい。
趣味がないことできっかけで、こんなにいろんな趣味の世界に出会えてしまうというもも、すばらしい。
・・・と、趣味をリスト化したりとりあえずの自己紹介につかったりになれっこの私たちはつい、趣味=何かの事象、と結びつけてしまうが、趣味というのは事柄の名前ではなく、味わいのこと、どのようなものに感性の触手が動くのか、ということなのだそうだ。多趣味である、というのは、ただ鵜呑みにするのではなく、いろんなものを味わって食べる、つまり、舌を肥やすようなことなのではないかと、私は思った。
高橋さん、なんという多趣味な人!
「やる気がないな~」なんて人にこそ、手にしてほしい一冊。
ゆるいし、わらえるし。
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強い好奇心を持って興味の対象を深く掘り下げることは、その対象がなんであっても見下すことはできないと思うので、星1つさえあげたくない。