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鬼神を具現化する書物を巡り、有鬼派と争う怪異バトルアクション。
作中での鬼神論や怪異に関する解説、議論がとにかく濃くて面白い。
著者が怪異の研究家で、その圧倒的な知識量に基づく記述は非常に読み応えがあります。
人工憑霊蠱猫シリーズの第一巻ということで、物語としてはまだ序章。
主人公である美袋小夜子、白石優の能力が発現するとともに、有鬼派との対立が明らかになり、本格的に争いが始まるというところで一巻が終了。
物語が動き出し、面白くなってきたところなので、続きが気になります。
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面白い。シリーズが何冊もあって、後の巻ほど手に入りにくいから、多分続かなかった人が多いんだろうけど。無駄な詳しさに愛を感じる。飽きるのと読み切るのとどっちが早いかなー。
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司書の美袋小夜子と大学生の白石優の話が後半に交差してたちまちド派手な人間・妖怪が入り乱れた戦いになる。最後の場面までは、「本草霊恠図譜」という本が人工慿霊を生みだす装置になっているだとか、大学生たちが鬼神についてのデーターベースを構築してごちゃごちゃ揉めるという何だかじりじりする展開だとか、一体この物語はどこへ行くのという感じだったが、それが意外と面白かったりしてね。