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男性2人が誘拐された。
身代金受け渡しは湘南に浮かんだ無人島。
ある意味密室の島で、身代金受け渡し時に金を運んだ女性が殺された。
島に駆けつけてみると、犯人も凶器も身代金も無く、あるのは死体だけ。
果たして犯人は?人質は?…、というお話。
謎めいた感じはかなりおもしろかったです。
昔の本なので、探偵役の2人がまるで2時間ドラマの設定のようなチープさを感じさせるのはやや残念ですが。
読みやすいです。
さすが、岡嶋二人。
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どろどろした人間模様が気持ち悪かった。主人公の二人がどろどろ感を和らげてくれたと思う。人間のどろどろした部分が描かれていて怖かった。
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お得意のどんでん返し系のミステリー。
素人がここまでわかるのに警察がなぜ真犯人にたどりつけないのか、と思うが、密室は密室でも島ごと密室というのは、なるほどな感じ。
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夜中にお風呂の中で読むには気味が悪い、グロい部分があり・・だけど続きが気になるのと読みやすいので慌ててお風呂から出て一気読み。
トリックがなかなか斬新ですごかった。
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トリックの中身よりも登場人物の会話がテンポ良く、一気に読めてしまう。少し時代を感じる作品だけど面白かった。
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クラインの壺が面白くて、99%の誘拐が面白くて。そして扉が閉ざされたと七日間の身代金を続けて読んだ。
どちらもあっという間に読んでしまえるテンポの良さ。読んだ3日後には忘れてしまいそうな心への残らなさ笑
謎解きしながらじっくり読む方には面白いのかな。
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やっぱり岡嶋二人面白い!
誘拐された2人。1人は餓死寸前で見つかり、1人はどこへ…⁈さらに謎の失踪、殺人。
犯人全然分からなかったです…
謎がどんどんとけてくかんじ良いよね。
面白くて一気読み。
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「七日間の身代金」
プロデビューを目指す若き音楽家カップルの千秋と要之介。ある日、富豪の後添いとなった友人から、弟と先妻の息子が一緒に誘拐されたと相談を受ける。身代金の受け渡し場所は逃げ場の無い小島で、事件は直ぐに解決すると思われたが・・・。
岡嶋二人は、ニール・サイモンの戯曲「おかしな二人」のもじりである。この戯曲は、オスカー・マディソン(妻と離婚したずぼらな性格のスポーツ記者)とフェリックス・アンガー(几帳面な性格のニュース記者でポーカー仲間。「妻に逃げられた」と転がり込んできた)が織り成すコメディ。この愉快な戯曲をもじるわけだから、岡嶋二人はユーモア小説を得意としている・・・という訳ではない。このコンビ作家が得意としているのは、誘拐物であり、実際「人さらいの岡嶋」という物騒な呼び名を頂戴した。しかし、岡嶋作品は全28作品で、長編は22作品。誘拐物はたった5作品。
さて、読んでみると、著者自身は、これを誘拐物と呼ぶのは詐欺に近いと言っているけど、そんなことは全く無いと思います。誘拐物の醍醐味は、犯人と捜査側の攻防、被害者の心理や身代金を払う側の苦悩などになると思いますが、この作品では、これらの醍醐味には早々とお引取り願い、代わりに密室に登場をお願いし、この方に最後まで主演を張ってもらっています。
きっと、ここら辺が、誘拐物ではないという主張の根拠かなと。でも、誘拐が一筋縄ではいかないからこそ、密室が活きてくるわけで、この作品は十分誘拐物である気がします。千秋と要之介の恋愛の進展も気になることは気になりますが、それよりもにわかに近い探偵心の方がずっと気になります。穴がたくさんありながらもとりあえず口にする探偵なんて久しぶりなんでw
また、「耳のいい作家」という言葉がアメリカにあるらしいです。これは、会話の描写が上手い作家への褒め言葉で、“文法を崩した表現でリアリティを持たせつつ意味が分かるような文章にする、それが成功して初めて「耳のいい作家」と呼ばれる”とのこと。耳を表現に入れる辺り、小説または文章は目で読むのではなく、耳で聴く、聞き心地が良いみたいなことなんでしょうか。上手いこと言いますよね、アメリカ文学。
さて、色々好印象を挙げてきましたが、ここで1つ良くないことを。それは、鳥羽国彦が相当なクソヤロウだということです。登場人物にこれだけ嫌悪感を抱かせるんですから、岡嶋氏の描写の勝利と言いたいところですが、描写には比喩などを使ってないもんだから、この嫌悪感の源は、単純にこのクソヤロウの所業だろう。
クソぶっ飛んだことをするのは確かに凄いが、結局クソヤロウには変わりはないです。ちなみに、次点もちゃんといます。あ~「おかしな二人」を読みたくなってきました。
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プロットに拘り過ぎて人物の性格描写が今一つと感じた。まあ十分楽しめるんですが、著者の作品に期待が高すぎるのかもしれません。
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誘拐モノかと思いきや、途中からは密室モノ。
島から犯人が消えた理由はかなり力技だが、密室トリックは力技というほどではない。(そこまで驚くというわけではないが)
だが、計画通りにいかず、結果的に生死を彷徨うことになってしまった理由は面白かった。
相変わらず文章は読みやすく、雰囲気も軽いので、気軽に読めて楽しめる作品。
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テンポの良い会話主体で話が進むので、するするっと読めてしまいます。
舞台が1980年代のため、物質面、精神面、慣習面など随所に古さを感じる描写はありますが、そんな時代だと思ってしまえば私は気になりませんでした。
それよりも。いくら警察のお偉いさんの身内とはいえ、素人娘である主人公にここまで国家権力を動かす力は無いでしょうよ…というところで若干冷めてしまう自分がいたかな〜。
ミステリーとしての「そう来たか!」感や若干無理のあるトリックを納得させる力は薄いと思うので、内容や読後感よりも、読む過程を楽しく過ごすことに重点を置きたい時にオススメしたいです。