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うーん、やや期待はずれ。
それなりに面白く読めるものの、久しぶりの新刊に期待しすぎちゃったのかな。
個人的に浮世離れした話が好みなので、今回の話がフツーすぎたのかもしれない。
これまでの作品のような衝撃を受けなかった。
どちらかといえば、「奇貨」より「変態月」のほうがよかった。
残念!!
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人に対して、受けか、攻めか。性的な事柄に限らず。松浦さんはいつも、受け側の人間を描く。そしてそれがいつも、イタいとこをついてくる。
松浦理英子には毎回やられる。
小説の流れ関係なく、ふとした文章に松浦さんの思想が表れていて、それが私と共鳴する。
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蝉作家と呼ばれる松浦女史の最新作は、
意外に前作から早かった!(笑)
主人公の男性は、早く言っちゃえば百合萌えなんだろうなー。
そこにエロスを求めるリアルな百合萌え男子とは違うけど。
人の恋愛を見て、和むみたいな気持ちは、わからなくないから、
この主人公の心情はけっこう共感できるけど、
なんで一歩踏み込んじゃったかな―。
そういうところも含めての愚かさみたいなところなんだろうけど、
せっかくの蜜月が終わってしまって、寂しかった。
長編読みたいので、次回作に期待。
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正直、駄作だと思う。
内容的に面白い、と感じさせるものであったが、
尻切れトンボのように感じる。
もう少し文章を長くして、じっくりと読み応えのある
ようにしてほしい。
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異性と同性それぞれの友愛について思いを巡らす。彼女たちの関係性がそのまま自分に還ってくるような感覚。相変わらずいいなぁ。
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新作が出ると必ず読む数少ない作家。今回もセクシュアリティが主題。小品゛であり、前作「犬身」があまりにも面白かっただけに、それに比べて物足りない感じは否めない。
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松浦理英子の文章は理路整然としていて気持ちいい。あの文章をもって「定型化」できないような、人と人との掘り下げれば掘り下げるほどぐじゃぐしゃしてくる関係性をめんめんと語っているところが好きなんだよな。「奇貨」で出てくる人間関係も一筋縄では行かない、そこが読んでいて楽しい。
そういえば、松浦理英子の小説で男性、しかも中年が主人公って珍しい。松浦理英子の小説の主人公だけにかなりの鬱屈というか、すんなりとはいかない人生を送っているという設定なので、全く違和感はなかったけど。
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女性の同性愛って、何となくきれいな物のように感じていました。けど、愛情だからドロドロした面ってやっぱりあるんですね。
覗いちゃいけない扉を開けちゃったかも。
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初めて読む作家さん。
独特な雰囲気なんだけれど、まったく共感できないというわけでもなく、おもしろく読めた。
登場人物はかなり個性的なんだけれど、結局、人の感情はみんなそう千差ないということかしら。
ラストが結構好き。
なぜか、松田洋子のマンガ「相羽奈美の犬」が頭に浮かんで仕方なかった。
タイトルからすると、この「奇貨」より「犬身」の方がそうなりそうなのに。
(「犬身」は読んでいないけれど)
「変態月」はあまりおもしろく読めず、流し読み。
でも、どういう意図かはわからないけれど、「奇貨」とフォントがちがうのがおもしろい。
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「意外と」と言ったらなんなんであるが、意外と面白かったんであった。
しかし1冊の本のなかで(そりゃあ別々の作品だけれども)、「奇貨」と「変態月」となぜ別々のフォントしたんだろ?
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松浦理英子さんの本を初めて読んだ。
図書館で表紙の柄にひかれて借りてきただけだったんだけど。
男女の友情というのでもなく……。中年男性と20代女性が同居している話なのだが、一緒に住むということは相手に何かしら関心があるということで、盗聴に走ってしまうというのもわからなくもない。
が、それをやったらおしまいだわね〜。
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帯表
いいぞ七島、もっとあがけ、みじめになれ、そしておれにおまえの熱くて濁った濃い感情を分けてくれ。
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松浦理英子さんの本は何冊か読んでいますが、今回はちょっと毛色が違うような・・・?衝撃度は低め?
主人公の中年男性も含め、百合のような気がしました。
ただ、女性よりすこーし冷静(に盗聴とかしちゃうけど・・)かもしれませんが。
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人との関り方が不器用な中年男(本田)と
レズビアンの親友(七島)の関係が中心に
なっているが、ただ、ポイントになるのは、
七島の心情をヒサとのガールズトークを通
し本田目線で作品として読む者に対して上
手く表現されている。盗聴を実行する際の
罪への戸惑い。発覚してしまう恐れ、関係
が壊れていく恐怖。一般の男女のセックス
で満たされる関係では無いが故の苦悩…
そんな出来事が身近で行われているのを、
読みながら…興味津々覗かせてもらえた。
奇貨:
珍しい品物・人物
利用すれば思わぬ利益を得られそうな事柄
後半の『変態月』は、
作者の初期のころの作品のようです。
同性への発情の目覚めを初々しく表現した
青春小説になっている。日頃読むサスペン
ス的な要素が無いにも関らず、すんなり読
み進めたのは…登場人物の表現に興味を持
ったからなのでしょうか…少し覗いた松浦
氏世界観に不思議な感覚を抱かせました。
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今までに読んだことのないタイプの話だった。
自他共に認める「変わった人」である「私」が主人公。
どうして、私は「みんな」と同じようになれないんだろう、馴染めないんだろうと思ったら、ここに仲間がいる、と勇気づけられそうだ。