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完全に読む順番を間違えた。。。風渡るをすっとばしてる。
なんか、フィクションだというのをわかりながらも、歴史上の人物たちの印象がどんどんと変わっていく。。
あ、如水を完全に岡田准一にあてはめてたのは内緒。
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黒田官兵衛の人生を、キリシタンとしての側面にスポットを当てて描いた小説。彼がキリシタンのための国家をつくろうと策を巡らせたという斬新な解釈が面白かった。
着想は面白いけれど、メインのテーマがキリシタンなので、キリシタンを守るために官兵衛がどう寄与したかというふうに読め、官兵衛の活躍メインで読みたい場合には肩透かしかもしれない。
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風渡るの続編。別の視点から描かれる短編集。
キリスト教が正義とばかりに全面に押し出されるのが少し飽きてしまった。
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「心の底にあるものを見せつけるのが、悪魔なのかもしれませんね」
いとの娘が不干斎に言った言葉。
自分の心の中にある
蓋をしていた黒いもの
その蓋を開けるきっかけを
悪魔がつくる
あとは気がついたら
自分で開けてしまって
もう後戻りができない。
誰にでもそんな経験が
あるような気がする。
今の時代、
そのきっかけをつくる悪魔が
あらゆるところに存在している
それも、
天使の顔をして。
蓋を頑なに閉じる術を身につけておかないと、大変なことになる。
そんなことを最後の最後で
考えさせられた言葉だった。
黒田官兵衛の物語としては
吉川英治の『黒田如水』の方が
読み応えはあったかな。
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黒田官兵衛の話と思って読み始めたら、長政が成人後の、黒田如水キリシタンとしての部分がテーマでした。
如水やガラシャ夫人、織田信長の孫の秀信などを取り上げた短編集のような作りで、今までとは違った視点でこの時代を考えることが出来た。
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★2014年8月28日読了『風の軍師』葉室麟著 評価C
今流行の軍師黒田官兵衛を題材に書かれた歴史小説。
黒田如水は、キリスト教を信仰しており、海外から渡ってきた優れた暗殺薬を使い、秀吉を衰えさせ死亡させる。
石田三成の大坂蜂起の際の徳川方についた大名の身内人質拉致のドサクサに紛れて、細川忠興は、妻のガラシヤ夫人が、明智光秀の娘であることとキリシタンであることから、厄介払いのために、殺害した。
また、黒田如水は、織田信長の孫である秀信を担ぎだして、秀吉無き後の盟主にしようとしていた。
など、新しい仮定に基づく小説を短編で5つ収録。
それぞれはそれなりに新しい視点にもとづいているので、面白いとも言えるのだが、この葉室氏の作品には決定的に何かが足りない。小説の中の人物に気持ちが入っていない、生きていない気がする。だから、面白くないのだろうと思う。
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大河ドラマを見て興味を持ち、異なる切り口の物語を期待して手に取った一冊。
面白かった。
キリシタン、キリシタン大名の視点で策をめぐらす如水。
宗教で繋がる外国との遠謀策略が絡む。
飄々としているが筋を通す武士、後藤又兵衛。
明智光秀の娘のガラシャの態度。
本編後の短編が歴史のもの悲しさを追加している印象だった。
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なぜなのかさっぱりわからないのだけれど、葉室先生の作品にしては、あまりにも人物に魅力を感じなかった。
流石に、関ケ原の策謀の裏にキリシタンの存在を持ってくる所といい、視点やストーリーは半端なく面白い。
ぐいぐい先を読ませる所も健在だ。
だが、特にキリシタン側の人々が、随分と「自分の論理」だけで自分勝手に動いているようで、なんだか腑に落ちなかった。
読み終えて、思わず「葉室先生って如水たち好きじゃないのかな?」と首を傾げたくらいだ(出身地を確認してますます混乱したのだが)。
「風渡る」の続編だというのに、肝心の1作目を読んでいなかったせいもあるのかもしれない。
まずはそちらに目を通して、考え直してみたいと思う。
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黒田官兵衛について知りたいと思って手に取った本。
だけど、この本で描かれているのは軍師としてではなく、キリシタンとしての一面の方が多く描かれている。
もちろん政治に関しての策略はなかなかだが。
期待は外れたけど、それはそれで黒田官兵衛というか如水を理解できた気がする。
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風渡るの続編。関ヶ原ではこれまでの徳川対石田の決戦だけではなくキリシタンとしての如水が第三勢力として天下を狙い毛利輝元も凡将ではなく策略家として描かれているので新しい関ヶ原として楽しめた。短編の伽羅奢では細川家の為に犠牲になったガラシャが秀信、咲庵に出会い激動の時代にあって唯一心の安らぎを得られたのではと思わずにはいられない。
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読み終えてから日にちが経ってしまい、正直ほとんど内容の記憶がありません。
ただ、これまで読んで来た葉室麟 さんの作品はどれも感情移入して入り込んでしまうものが多かっただけに、少々期待外れ。その理由が思い出せず・・・
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やはり、、、勉強不足の私には歴史がわからず、笑(;´д`)楽しめない結果となりました。。。
歴史的背景の裏側から眺める独特の世界観。と、あとがきにあるのを見ると、この作家ならではの見方で黒田官兵衛を描いたものらしいが、私の唯一の黒田官兵衛情報は、富樫倫太郎の本での黒田官兵衛のイメージしかつかづで、そもそもの歴史の流れをイマイチ把握しておらず、へーへーくらいで読み進めてしまった。
どうやら、歴史にきちんと精通している人が読めば、あの歴史の背景にそんな裏側が!?
と、なるらしい。
そうなのか。そういう驚きが全くないあたり、ホントに歴史に疎い私を知りました。
かの有名な本能寺の変ですら、やっとなんとなく理解できたくらいの騒ぎ。
ビリギャルの本を読んで、私の歴史のレベルもこの程度だなと、思ったもんなぁ。
ビリギャルみたいに学研の漫画で、一度きちんと勉強したいです。。。
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キリシタンを前面に出した作品で最後の短編は切ない。
もしキリスト教が広まっていたらまた違う日本になっていて、神に対する概念も違っていたと思うと徳川が頑張って日本を守ったともいえる。
キリシタン側にたった小説は初なので面白く読めた。
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結構、世評は高い作品なのですが、私は乗り切れず。最後は流し読みのように読了。
『風渡る』の続編にあたり、黒田官兵衛と日本人修道士ジョアンを主人公に新解釈を混ぜた歴史ものです。信長・秀吉・家康の時代であり、どうしても司馬さんとの比較になってしまいます。そうなると、主人公がその時代を活き活きと闊歩している司馬作品の方に軍配が上がってしまいます。
新解釈がもっと突飛で面白ければ、それはそれで楽しめるのでしょうが。。。
デビュー直後の数作品には非常に惹かれましたが、最近は面白いと思う作品に当たらなくなりました。どうも私は葉室さんとは相性が悪いようです。
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2021.11.2 読了
スペインとポルトガルの植民地戦略とキリスト教の世界布教活動をベースに日本の戦国時代を見つめ直した作品。黒田如水の朝鮮出兵から関ヶ原合戦までの動きはキリシタン存続闘争のためだった、というストーリーになっている。