投稿元:
レビューを見る
ラストの3作は、あまり詳しく覚えてなかったので。
自身の崩壊の危機から生き延びたフィリフヨンカと、自分の場所を勝ち取ったヘムレンさんの話が気に入りました。そして公園の中のヘムレンさんの絵が、これまでで一番好きかも。
投稿元:
レビューを見る
今まで見たことのない仲間達がいっぱい。結局どんな生き物かもいまいちわからない子もいたけど、とにかくほんわかでした。
投稿元:
レビューを見る
だいたいどの作品でも短編集は好きです。
もちろんこの本も好きになりました。
特にムーミンだとアニメを観てる気分になりました。
懐かしい。。
フィリフヨンカ、やさしいヘムレンさん、スニフ
クリスマスのお話が特にお気に入り。
投稿元:
レビューを見る
「世界でいちばん最後の竜」
友情と冒険のはざまで葛藤する、クールなスナフキン。
哀しくて空想豊かな、ムーミンシリーズを端的に表しているようでこの話がいちばん好きです。
投稿元:
レビューを見る
短編集。
春の歌を構想していたスナフキンが、はい虫と会話し、名前を付けてやる「春のしらべ」。
早く年金ぐらしをしたいと思っていたヘムレンさんが、こわれた遊園地を作り直していく「しずかなのがすきなヘムレンさん」。
どちらも、後ろ向きだった感情が少しずつ、会話や行動によって解きほぐされて前向きになっていくところがいい。
ほかの話も、そういう要素があるかな。
投稿元:
レビューを見る
ムーミン谷へ向かいながら春のしらべを創るスナフキンのもとに一匹のはい虫が現れた。「今夜、ぼくの名まえを考えてくれない?」――フィリフヨンカは“この世のおわり”に怯え、静寂を愛するヘムルは誰もいない公園へ向かい、ムーミンパパはニョロニョロ達と共に海原へ旅立って――春の始まりから彼らの初めてのクリスマスを描いた、ムーミン谷に集う仲間たちの九つの物語。
意外にもムーミンシリーズ唯一の短編集。題名の通りムーミン谷に住まういろいろな人たちを主役にした面白おかしく、時に不思議で時に怖い九つの短編を収録しています。スナフキンが春にムーミン谷に帰ってくる最中のお話からムーミン一家が冬眠中にむりやり起こされてクリスマスを迎える話まで、多分四季にそった順番になってるのかな。
ムーミンシリーズはよくわからない印象を持つこともよくあるんですけど、今回は短編集だからかよりその不思議な、言ってみれば変な読後感がわきあがるものがちらほらと。「ぞっとする話」なんかはその筆頭かも知れないです。「大きな洪水」や「彗星」を思わせる「この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ」は怖い反面、嵐が去った最後は明るくてかすかな希望がかいま見えてとてもいいです。「静かなのが好きなヘムレンさん」もどこか暖かい読後感ですごく好き。「目に見えない子」は話の内容も好きだしおしゃまさんが再登場してうれしかったな! 「世界でいちばんさいごの竜」はちょっと寓話っぽい感じが面白かったです。
私の大好きなニョロニョロの秘密に迫る「ニョロニョロのひみつ」はニョロニョロの驚くべき真実が明らかに……パパと同じようにニョロニョロは自由な生き物だな、なんて今までかる~く読んでた私なのですが、全然自由とはほど遠いところにいたなんて… これもある意味ゾッとしましたわ。「もみの木」は読んでる時期が時期なのでタイムリーでした。クリスマスを恐ろしいものと誤解して備えるムーミンたちが可愛い。そういえば挿絵がいつもと違ってかなりざっくりだったけどこれ今回だけかな。
投稿元:
レビューを見る
ムーミンシリーズに出てくるキャラの短篇集。
以下、旧版の感想。
ムーミン谷に住む個性豊かなキャラクターの短編集文庫本。
絵が怖いので子供には向かないかも……。
投稿元:
レビューを見る
ムーミンシリーズの、これは短編集です。
これまでの長編作品に登場してきた色々な人物たちが主人公になっています。
相変わらず派手さはないですが、季節の移り変わりのなかで、自然の恵みも猛威も、浮き世のしがらみも幸せも、受け入れながら暮らす小さな生き物たちの心の動きを丁寧に追った良作ばかり。
昨年からムーミンシリーズ再読プロジェクトを始めて、これは私好きだな!と思いながら楽しく読んでいますが、実はいまだに、「ムーミン」とか「ヘムル」とか「ヘムレン」とか「ホムサ」とか「ミーサ」とかいった名前が種族を表すのか個人名を表すのか、いまいち理解できていません^^;
でも、突然作者が出て来て色々と背景を解説してくれる司馬遼太郎小説とは違って、全体的に、「そもそも世界は説明できないことだらけですものね」といったユルい雰囲気が漂っているムーミンシリーズ。
たとえば本作にはニョロニョロの生態に迫るお話もありますが、ニョロニョロがどんな姿をしていて、どんな行動をするのかということが描かれるだけで、「ニョロニョロとは、我々の世界で言うところの◯◯である」なんてことは書かれないのです。「こんなニョロニョロってなんなんだろうね」と、ムーミンパパと一緒に考えちゃう感じというか…。
そういうわけなので、ちょっと説明不足と思われる固有(?)名詞が出てきたときに感じる戸惑いに目をつぶり、むしろそのモヤっと感を楽しむつもりで読んでいけば、初めて読むムーミン小説としてこの短編集を選ぶのも、ありかもしれないなーと思いました。長編は、ダレるので…。
備忘メモ。
■春のしらべ
ザ・スナフキン・ライフ。ムーミンとの友情もちらり。
■ぞっとする話
ホムサの子がお父さんの無理解に怒って家出をする。子どもと大人の生きている世界って違うのかなあ。最後はお父さんが迎えに来てくれる。
■この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ
臆病で面倒な女だけど、わかるなあ…。家の中にいるより外に出たほうが怖くなかったとか。
■世界でいちばんさいごの竜
スナフキンとムーミンの男の友情。ムーミンママの見守る愛。
■しずかなのがすきなヘムレンさん
年金生活に憧れたり、いやだということを覚えたり、自分だけが幸せになろうとしても幸せにはなれなかったり、示唆に富む。陽気すぎるヘムルたちのキャラクターも面白い。
■目に見えない子
素晴らしい。尊敬する人ムーミンママです。おしゃまさんもいい。
■ニョロニョロのひみつ
ムーミンパパもこんな夫じゃ困っちゃうけどかわいいよな。
■スニフとセドリックのこと
物への執着を捨てきれないスニフに、スナフキンがとっておきのお話を聞かせる。説教され慣れていてなかなか素直に聞かないスニフに対する、スナフキンの接し方がすてき。
■もみの木
冬眠するムーミンたちが起こされて、初めて「クリスマス」なるものの到来に対し見よう見まねで準備する。面白いです。
投稿元:
レビューを見る
ムーミンシリーズの短編集。
ムーミン一家だけじゃなく、ニョロニョロやヘムルなどのキャラクター主役のお話が多くて面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
買った覚えがないのに本棚からぽろりと出てきた。ひらがなだらけなのに、字が小さいから読むのに時間かかっちゃう。
投稿元:
レビューを見る
学生時代に一度読み、完読することなく挫折した。
今回も読み進めるのがなかなか大変だった。
文体が自分には向いていないのか、内容が入ってこない。
ほぼギブアップ的に読み終えたので、またチャレンジしようと思うときがきたら再読しようと思う。
投稿元:
レビューを見る
ムーミンの短編集。大人の童話って感じで、もちろん子供の頃から読んでたので子供が読んでも全然大丈夫なんだけど、大人になって読むと深いなぁ…って話だと思いました。ニンニのお話とか、スニフのお話はなにか考えさせられますよね。個人的には長編が好きですが、短編集もなかなか良かったです。なにせ、小学生の頃から読んでますから☆
投稿元:
レビューを見る
これと、前作、ムーミン谷の冬、そしてムーミンパパ海へ行くの三点が至上の傑作。
キャラの造詣が、すごく深くなった。
新装版は美しい。背表紙もかっこいい。ムーミン展で購入。
ムーミン展では本作のスケッチが大量に出されていたが、習作からの厳選がおもしろい。より、自然で、より、無感情な絵にしていっている。
特に釣りをしているスナフキンとムーミンなんて、表情はないのに距離感だけで心の具合が表れている。習作では、ムーミンはスナフキンを見つめてたりしているが、それではないとヤンソンは思ったのだろう。
そうやって削ぎ落とされていって、挿絵になったものは、どれも納得。いかようにも読み取れるように、自然な、簡潔な絵になっている。それでいて心情が表れている。やはり考え抜かれている作品だということがわかり、正しかったのだと知る。
投稿元:
レビューを見る
なんでそこでそういう感情表現になったんだろう…?と何度も考えさせられた。
雰囲気をあっさり楽しむのもいいけど、わからない心理描写で立ち止まりながら読んだらもっと楽しいのかも。
難しい…
投稿元:
レビューを見る
ちょうど台風19号がきた後に、「この世の終わりにおびえるフィリフヨンカ」から読み始めた。最後に全てを失ったフィリフヨンカが笑うシーンに爽快感があった。ムーミンパパがニョロニョロと彷徨って最後に身近な自由に気づく話も、とても素敵だった。