紙の本
意外とシュール
2012/07/30 13:51
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投稿者:MOG - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供の頃にアニメで良く見ていたムーミン。
先日ふと、そういえば原作を読んだことがなかった、と気づき購入。
これって子供向けじゃないですね、大人向き。
結構シュールです。
季節の移ろいだったり、切なさだったり、大人の方に読んでほしいです。
紙の本
モランの哀愁漂う。
2015/09/13 12:58
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投稿者:みじんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ムーミン一家の自由気ままな暮らしが読んでいて心地よい。
描写が細かく、自分もその場にいるかのよう。
モランとムーミンの駆け引きにソワソワさせられる。
主役のパパがかわいい。
ムーミンワールドにどっぷり浸かれる一冊。
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何だかパパのイライラ、身勝手さを感じた作品だった。
環境の変化に何とか折り合いをつけていくママ。
残酷さが際立ったミイ。
ムーミンの純粋さ、無謀さが際立っていました。
珍しく、読んだ後にスッキリしない作品だった。
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まさかのムーミン谷以外の舞台、珍しく全体的に暗い。
いつもの生活と違い、あれこれ空回りしまくるムーミン一家だったのに、ミイがすごくミイだった…。
モランとムーミンの関係にヒヤヒヤしたのだが、モランがモランなりに幸せそうで少し嬉しくなった。
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ムーミンシリーズ再読2冊目。
小学生の時に読んでいたムーミンシリーズだが、舞台が北欧的な雰囲気を持っているからだろうか、非常に暗く寒々しいイメージを持っている。中でもこの「ムーミンパパ海へいく」は、灯台のある陰気な島にムーミンらの家族が移住する話で、荒れる海、バラの咲かない庭、光のつかない灯台、そして夜な夜な訪れるモラン・・・と、とても寂しい雰囲気が漂っている。
大人になって読み返してみて感じたのは、確かにそこはとても寒々しくて、寂しい島なのだが、そこにはパパとその家族らの大きなチャレンジ精神があり、新しい地で自らのやるべきことを一人一人が独立してやっていく、シーンとした孤独がある、ということだ。それは、本当はわくわくすることなのではないか。
冒険を秘めた静かな孤独を楽しむ、大人の楽しみだ。
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一番いいのは、ムーミンがモランに出会って、モランという怪物にも感情やさみしさがあることを知る場面だと思います。
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家族にスポットを当てた作品。いつも以上に人間臭い、悪く言えば駄目さ加減が目出つキャラクター達。そのことが家族間のつながりに一層深みを持たせる。
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ムーミンパパにイライラ、ムカムカ…「家族(特にムーミンママ)も灯台の島も海も全部自分の所有物で、自分が決めた規則に従うべきなんだ」という身勝手で傲慢な態度が鼻についたし、腹立った。『父親』は多かれ少なかれ威厳見せようと知ったかぶったり自慢したりするのかもだけど、大事なのはそういう事じゃないんだと強く考えた作品だった。
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ムーミンの家族崩壊しそうなところが面白いです。いつもの穏やかさがある意味ないのも魅力的 ムーミンの違う面をみれる作品 ミイがとっても大人びてる
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ムーミン一家がムーミン谷を離れ、岩だらけの島に移り住む話。そのため登場人物はとても少ない。
島の様子のせいか、今までのシリーズよりも温かみが少なく、不穏な空気や一家のすれ違いを感じる。ムーミンママは島に上がってから自分の世界にこもりがちになり、解説にもあるようにやたらとよく眠る。ムーミントロールはひとりだちの気配を見せる。
パパがとにかく父親として一家を守ろうとして、そのために色々考えたり行動するんだけどなかなかうまくいかない。今回のパパにはあまり好感を持てなかった。
みんなが不安定な様子なので、その分ミイのぶれないふるまい方にほっと安心する。
最後にはムーミン谷に帰るだろうと思い込んでいたのでラストはすこし衝撃。最終巻はどうなるのかな?
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ムーミンパパが、男とは、父親とは、に目覚めて
意固地になったり、権力振りかざして
無茶して、周りが見えなくて、自分に酔ったり、
頼みのムーミンママも、最初はうまく
パパの空回りを一歩引いて補佐したりしているものの、
付き合いきれなくなったのか、
望んでいる世界に逃げこんだりで、最終防衛線突破。
大人たちが原因で、当初はなんだかギクシャクな印象。
そのなかで、ムーミンは高嶺の華にあこがれ、
あしらわれ独り立ちしたり、母親と語らったり
大人の階段上っている思春期の少年な印象。
そして、他の登場人物が少ないから際立つ
ちびのミーのいたずらで皮肉屋で達観したような
(お茶目&ハードボイルド)男っぷり。
巻末『ムーミン谷の魅力7』に完全同意。
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「ムーミン谷の冬」のときも重たいトーンでしたが、あちらはまだウィンターキャンプにでも行ったような呑気さもあったが、本書は更に重たい。
ムーミンはちょうど思春期を迎え両親とも距離を取りたくなってきている。子どもが思春期だと親の方も厄介な精神状態になる。パパは人間でいったら40代50代のオジサンなので自分の実力や限界もわかってきてしまっている。家族を守る強い父親でいたいけど、妻や子どもも自分がいなくても十分やっていける。けれどもそれを認めたくない。
やりがいを求めて灯台守の職に就くものの、なかなか思うようにいかない。そもそも灯台に灯りも灯っていない。パパがやりきれない状態でいる傍でママもまた不安を抱えている。けれどもムーミンママはいいおかあさんであると同時に実によく出来た奥さんだ。本書ではちょっぴり反発して自分の世界に浸ってしまうものの本当に感心する。
最後はいつものムーミン一家に戻ってほっとさせられるが、とても象徴的な一冊。
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表紙の灯台の絵に惹かれて購入。
読んでみるとなかなかに重苦しい雰囲気。パパもママもムーミントロールも、住む場所が変わったことで変わっていく。変わらないのはミイだけ。
パパに振り回されながら読み進んだ感じだけれど、最後のページを読んで「ここまで読んでよかった」と思えた。航路を見失わないよう進む先を照らす灯台の光が帰ってきたことで、一家のこれからの明るさが約束されたようだった。
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文庫版で再読。パパが一家(ムーミンとママと養女になったミイ)を引き連れて絶海の孤島に移住する。憧れの灯台を目指して。パパの気まぐれに付き合わされるママは楽しくなさそうだが、それを隠してのパパに対する気遣いが素敵。追って来たモランとさえも心を通わすムーミンはずいぶん良い子になったなと思うし、われ関せずのミイもいいキャラになって来た。内容もより哲学的になって来て、すでに童話の枠を外れた感じ。自然の描写も美しいし、お話の結末も粋。
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読み返してみて、この巻(のみですよ)のパパの嫌さったらなかったです。
世の父たる者に読んで自覚ほしいですね(あ、私情入ってますね)。
後半のミイの粋な言動が良いです。