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深く考えずにさらっと読めるエンタメミステリが読みたくて手に取ったので、狙い通りサクサク読めた。ただ20年近く前の作品なので、ITに関する描写は仕方ないとしても、とにかく時代感覚が良くない意味で古い。「どんでん返しもの」としてのアイディアを楽しむ目的以外ではおすすめしない。ただの趣味で書いただろっていう音楽の話とか、著者の無駄な自慢みたいな描写がチープというか野暮ったい効果しか生んでないような。
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おもしろかった。
ありきたりなトリック?設定?だったけど、騙されたのは事実。
物語自体も長くなく、重くなく読みやすかった。
最初と最後で繋がってるとこになるほどと心地よかった。
後味スッキリするライト小説。
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1時間ちょっとで読み終える小説なのですが、怒涛のトリック祭りでした。
事前情報全くなしで読んでいたので、素直に驚きました。
家の階段から落ちて昏睡状態の女の子の兄が、その日家にいた三人の男を閉じ込めて犯人を名乗り出させるという話だと思っていましたが、冴子というストーカー女の話と交互に物語が進んでいきます。
えっ!?、、、ええっ!!?、、、ええええっ!!
と、この薄い本に王道のトリックがいくつも仕掛けられています。このオチの叙述トリックはいくつも読んでいるので新鮮味はありませんが、物語を読み進める中でいくつか違和感はあったので、まぁフェアな方だと思います。
サクッと読める王道ミステリー。エンタメ性が高いので普段本を読まない人にも勧めやすいです。
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昏睡状態になった妹の真相を探る兄によって地下室に監禁される話と、代理殺人を持ちかけられる女の話という、一見すると関係のない話が同時進行で進んでゆく。倫理観を置き去りにしたパズラーな作風に加え、ややエログロが混在する描写は好みが分かれるものの、全体的に破綻もなく丁寧な仕上がりである。
ただ作中の仕掛けの一つである語り部の性別誤認トリックにはそうそうに気づいてしまって、むしろ隠す気があったのかどうか疑うレベルだった。男に対する嫌悪を端々に滲ませるあたりは伏線としてよかったが、セックス時の描写が決定的で、手がかりを与えすぎているように思う。もう少しモテない男というのを偽装したほうが良かったのではないだろうか。また交換殺人の女の彼氏の正体もわりと早い段階で分かってしまった。名字しか出ていない時点で主人公の友人のどちらか片方であることはバレバレであり、また監禁シェルター内の殺人も、人数の少なさから犯人は容易に想像がつく。謂わば濃密ではあるものの詰め込め過ぎな感が否めない作品であり、登場人物全てに均等に犯罪に関わる役割を与えたせいで、一つ崩れればドミノ倒しにネタが割れてしまうという難点がある。それでも解決のカタルシスがあればいいのだが、作中の事件のどれもが容疑者が少なすぎてフーダニットの楽しみがない上、ホワイダニットとしても魅力がない。二つの事件が絡むことが分かってしまっているが、その絡み方にあらかた想像がついてしまったというのが一番の難点だろう。絡むのが分かっているだけに、より予想外なひっくり返しが欲しかった。
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まず、本が薄いので、よし!読むかとなるのが良いところか。
ただやはり、音楽の話など、冗長なとこあるよね。
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いろいろ分かりやすい伏線、展開で、ページも少なくて読みやすい文章でサクッと読めた。
読むのに苦しんだ本(私はハードSFとかかな?)の後の読書にピッタリだなぁって思った。
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ハサミ男とおなじ衝撃を受けた。面白かったポイントは2つある。
1つめは、浦賀が女というトリックに騙されたこと。
一人称が僕、冒頭の亜矢子とのイチイチャ、これだけの要素で浦賀は男だと思っていた。考えてみれば、浦賀が男だと明言されてなかったのに。先入観の裏をかかれたどんでん返しに衝撃を受けた。
今思えば違和感あったシーンは2つあったな。第一に、浦賀が吉野の路上ライブに行ってファンの子が不満そうな顔で去る所。何で不満そうにするんだろ?と思ったけど、浦賀が女だったら吉野の彼女だと勘違いしたんだろうな。第二に、浦賀と亜矢子が行為中。前戯たっぷり(足の指全部舐めるなど)したのに、なぜ本番しないか疑問だった。でも浦賀が女なら納得。だって女には入れるアレがないもんね。これにはヤられた。
2つめは、吉野と北澤のキャラが濃くて面白いこと。
吉野が気持ち悪かった。北澤の血をすすって人肉くうとか正気の沙汰じゃない。いくら保身のためとはいえ、「証拠隠滅のために死体食ったろ!」って、どんな神経してんだ...。吉野が浦賀を犯してるときの、腰を一定のリズムで犯してるのもコワイ。
吉野が浦賀のことを「変態」「特殊な性癖」「お前の病気を治してやる」と表現してるのは偏見だなと思った。きっと彼は同性愛に対して激しい嫌悪感を抱いてたのに違いない。俺だったら相手がレズと知った時点で非難もせず手を引くね。
北澤は俺と似てたので感情移入できた。俺も束縛されるの大嫌いだし、飽きたらすぐに女を捨てるし、その場限りの関係多め。
冴子が束縛女でうざかった。あの束縛具合じゃ嫌気がさす北澤に同情。別れて正解だったと思う。さすがに彼女の親友に手を出したのは解せぬがね。冴子が掲示板に書き込むときと、北澤本人にメールしてる時の温度差のギャップが怖かった。束縛女と別れる時は穏便にしなきゃアカンでしょ。
俺も今までワンナイトした女に悪口書き込まれてると思うと身震い。もしかしたら殺したいほど憎まれてるかもしれない。冴子のような女に捕まらないよう用心せねば...。
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初っ端から性行為のシーンでおおうっとなったけど何となく違和感が。それが最後のどんでん返しの伏線だとは気付かなかった。
まったく繋がりそうにない2つの物語、どうやって繋がるの?いつ繋がるの?と思いながら読んでいたから兄の名前出てきた瞬間わー!とうとう!!でもどういうことー!?って興奮した。そこからは北澤の下の名前にえー!?ってなり…主人公女性にまたえー!?ってなり…笑
主人公の名字が作者と同じっていうのもまた読者に男性だと思い込ませる材料なのね。一人称が「僕」なのはちょっとズルくない?と思うけど読み返してみると伏線はいくつか張ってあってなるほどーと納得。気持ちよく騙され、叙述トリックとしてかなり楽しめました。
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フーダニット・ハウダニット・ホワイダニット全てにおいて早い段階で分かる。
それが悪いわけではないと思うし、面白くないという事もない。
分かった後の魅せ方が微妙で、唐突なグロとエロは本当に必要だったのかな?と思ってしまった。
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2つの視点で物語が進み、最終的に繋がっていく物語。
複数の謎が一つの線になっていく様は非常に美しい流れでした。
私自身はそうだったが、ミステリーをある程度呼んでいる人なら大体のトリックはピンとくる可能性もある。
最後の結末はリドル・ストーリーとしても取れる表現で最後に大きな謎と想像を与える展開にしっかり心を掴まれ、
殺人トリック、叙述トリック、リドル・ストーリーと余すところなくミステリーが初めから最後までぎっしりと詰まった一冊。
もしかすると様々なトリックに頭を持っていかれ、最後のオチに気付かない人もいるかも。
多少のエログロ要素あり。
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地下シェルターへ続く階段から落とされた浦賀と亜矢子。
数年後、犯人探しを目的に集められた、あの時の仲間、、
散らばったトリックに、気づいている気になっていたけど…
すんなりと騙されていました。
はじめて読んだ浦賀さんの作品。
他の小説も読みたい。
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短いながらに様々なサプライズ要素があってよかった。
何かと疑い深くなってしまってるため、叙述の1つは初めからわかった。
もう1つも仕掛け自体は想像がついたが、完答にはいたらずフワッと読んでいた。
非常に面白いのだが、物語としての重厚感にはやや欠けるのかもしれない。
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不意に二時間ほどの時間が出来たのでこれを使って何か一冊読みたいなぁ、で手にした200ちょいページのこちらの作品。浦賀和宏さんの箇条書き風な文体が懐かしい....久々のこんにちはでした。
密かに愛を育んでいた二人。
ある日地下室へ二人で向かう途中階段から転落、主人公である浦賀は意識を取り戻し女は昏睡状態。
数年が経ち、仲間内で集り彼女の荷物を整理する事となったが身内である兄にシェルターに閉じ込められる。「誰が妹を突き落としたのか白状するまでここから出さない」
果たして彼女は誰に突き落とされたのか、この状況から抜け出すことは出来るのか。そして合間に語られるストーカー女がネットで知り合った女と企て実行した交換殺人がココとどう繋がっていくのか。
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今回トリックとしては珍しく納得、と言うより
「有り得なくはないか...」といった半分麻痺してる気もしなくもない着地点。
しかし動機はやっぱりネタを感じてしまう...
相も変わらずの むむむ な材料がてんこ盛りで今回も物の見事に小首を傾げまくりな濃密な2時間だった。
想像していなかった唐突にぶっ込まれたエロとグロはなんだか陳腐で、一瞬テンション上がった物の萎むのも瞬速...無念。
トリック...はグレー。 断言してグレー(矛盾)
ミステリではやってはいけない(ことは無い)
例えるなら「多重人格オチ」的なくらいグレー(くどい)
とは言え浦賀が小説にこだわる真意とこの作品の構築がマッチした時は心地良さを感じた。しかしその後の返しもこれまたグれ..(以下略)
短い作品でしたが、ツッコミ的な意味での脳内の忙しさはそれ以上の濃厚な時間を提供してくれた。満足です。年に一回読みたくなる浦賀和宏作品、ワンイヤー後にまた逢いませう。
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所々の違和感を最後にスッキリと回収するのですが、読後感はもやもやしますね(いい意味で)笑
ミステリー好きな方はこの違和感の正体に気づくのではないでしょうか?
かくいう私もベッドシーンの違和感から違和感の正体に辿り着きました。
サッと読めるので、時間がないときにもおすすめです。
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どんでん返しというか、えぇー!?という感じ。
内容は面白かった。
ある描写が生々しくて嫌がる人もいそうだけど、そこも伏線のひとつだったんだなと関心した。
好き嫌いが別れそうな作品