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遂に、梁山泊と宋禁軍との戦いに終止符が打たれました。
戦に自分の生涯をかけた禁軍の元帥童貫が、
替天行道を掲げた梁山泊頭領の楊令によって討たれ、
梁山泊の勝利によって宋は敗れました。
元帥あっての禁軍。
禁軍あっての宋という国の存在。
ここ数年、形骸化していた宋の政治は、この敗北によって脆く崩れていきます。
宋を倒すことに力を注ぎ、新しい国を建てることを夢見て長年戦ってきた梁山泊。
いざ、勝利をおさめ、実際に国を建てることに直面した梁山泊がどのような国造りをしていくのか。
なんだか、梁山泊の勝利を応援しながら読み進めてきた分、終わってしまった虚無感がぬぐえません・・・
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ごちゃごちゃした巻。『水滸伝』では宋と戦っていたけど、そういえば『楊令伝』では禁軍と戦っていた。その禁軍をとうとう破ったので、国造り第一歩目。入れ替わり立ち替わり、いろんな人がじんわり心に残る動きを見せる。生きていれば、李逵のような男をもう一度見ることもできる。武松の言葉が沁みる。金国と江南、北と南にのびていた広がりが、日本と西域、東と西に変わってゆく。まだまだ広がりを見せるなんて!ちょう楽しみだ!また、日本人である五郎目線がなんとも新鮮だった。五郎と源太は名前の響きで、阮小五を思い出す。さ、10巻10巻。
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遂に揚令と童貫の決戦のとき。
そして決戦後、揚令の思い
「どれほどの人間が死んだのだ。それほど、死ななければならないことだったのか。」
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楊令vs童貫戦、ついに雌雄を決する時が来ました!
「水滸伝」から続いてきた因縁の対決だけに、やっと…という気持ち。
少年の頃から見てきた楊令も、禁軍の総帥である童貫も、
どちらも死なせてしまうのが惜しいくらい男気に溢れた軍人。
本当に強い人間ほど、相手に敬意と尊敬とをもって相対する。
戦闘後の直立、敬礼には滂沱の涙でした。
多くの梁山泊軍の同志達にとって、最終的な目的は宋を打倒する事。
物語的には一区切りつきましたが、この先どうなっていくのでしょう?
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北方水滸伝ならでの新しい命を吹き込まれた童貫。その圧倒的な存在感で水滸伝から楊令伝まで貫き通してくれましたが、ついに最終決戦を迎えます。
その一連の戦闘シーンは何度読み返しても魂が震えます。
童貫元帥に敬礼。
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元師っ・・・の一言です、うん。心で敬礼。
戦の凄まじさが胸の大半を占めていたので、後半はちょっと。
流れ的には仕方がないし、当然こうやって動いて行くのだとは思っていたけれど。
主力人たちの行動の切り替えっぷりが、内心はともかく潔過ぎて、寂しいな。
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ついに楊令と童貫との決着がつきましたね!本のタイトルもありますので、どちらが勝ったか?は想像がつくと思いますが。
要するに勝った楊令が今後どのように梁山泊を1つの国として統治していくのか?というのと、童貫なき宋禁軍がどう立て直すのか?立て直らずに岳飛軍という独立の軍が別途成長していく形になるのか?そして、青蓮寺の李富が描く新国?構想の全貌とは?という形で政事的な話が中心となり、直接的な戦闘は少し先になりそうです。
まあ最終的には楊令と岳飛の直接対決という構図になるとは思いますがね。
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遂に巨星を墜とした。
そして今度は休む間もなく国づくりが始まった。
楊令の考えるスケールの大きな構想が、今後どんな形で実現して行くのか、あるいは行かないのか、ますます続きから目が離せなくなった。
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北方謙三描く水滸伝の続編シリーズ。禁軍総帥・童貫との闘いがついに決着。ほとんどラスボス的存在の童貫が舞台から退場し、今後物語がどうなっていくのか…気になります。間違いなく前半のクライマックスですな。
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ついに童貫との決着が…!!
最後は梁山泊の将たちも童貫元帥の死を惜しむ様子。
その後は梁山泊は領土を拡げ、金は漁夫の利を得、宋は衰退と岳飛たちのあらたな展開へ進むようである。
お互い地の力を増やすために奔走という回になっています。
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軍神・童貫死す。その時、楊令は涙を流していた。
これまで梁山泊の好敵手そして最大の壁として君臨してきた漢の最期。
持論だが「いい作品には魅力的な敵役が欠かせない」という考えを持っている。まさに童貫こそ最高の例。圧倒的な強さと時折見せる人間臭さ。楊令伝に入りさらにその人柄が深く掘り下げられていた。
終わりの時を迎えようとしている宋国。
密かに新たな動きを見せる李富と李師師。
そして楊令の思い描く交易を中心とした国作りを始める梁山泊。
一つの区切りであり、新章突入といえる第九巻。
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童貫戦ついに終結。
そこからの展開は、なんというか、誰も予想していなかったのではないか。
未踏の領域に入った感じである。
顧大嫂と孫二娘のかけあいは、もはや定番である。
浪子燕青が加わった今回の酒盛りの場面は絶品。
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え?このタイミングでこの展開?って思いました。
ドラマチックに書こうと思えばどこまでもドラマチックになるシーンを、簡潔な記載であっさりと終了。
『水滸伝』は国を倒す物語であったけれど、『楊令伝』は国を造る物語だったのだ。
新しい国の形。
楊令が考えに考えたそれを、どう実現させていくのか。
物語は大きく進路を変え、それに伴って青蓮寺は姿を変え、宋という国に終焉の足音が近づく。
戦いがひと段落した時、梁山泊第一世代が老いたなーと思う。
第二世代にも戦死者が出てくるようになったし、時間はずいぶんと流れているのだなあ。
それにしても郝瑾(かくきん)の最期は、あっさりだった。
第二世代では一番苦労している子だと思うのだけど、これと言って見せ場もないままに終わってしまったな。
今後は政治や経済の話が主になるのだろうか?
戴宗(たいそう)と侯真(こうしん)の間に齟齬が生まれてきつつあるが、どう見ても戴宗の物言いが悪い。
人として言ってはならないことを言って恥じない、そんな人ではなかったと思うのだけど、これも老害?
この亀裂が、何か大きな悲劇の引き金になりそうな気がする。
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水滸伝に引き続き、一気読み。
単なる国をかけた闘争を描くだけでなく、『志』という不確かなものに戸惑いつつも、前進する男たちの生きざまが面白い。壮大なストーリー展開の中で、たくさんの登場人物が出てくるが、それぞれが個性的で魅力的。よくもまー、これだけの人間それぞれにキャラを立たせられな。そして、そんな魅力的で思い入れもあるキャラが、次から次へと惜しげもなく死んでいくのが、なんとも切ない。最後の幕切れは、ウワーーっとなったし、物流による国の支配がどうなるのか気になってしょうがない。次の岳飛伝も読まないことには気が済まない。まんまと北方ワールドにどっぷりはまっちまいました。
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童貫元帥戦場に没する。
これまで梁山泊の男達を屠ってきた禁軍総帥の童貫が楊令の前に倒れた。
童貫の最後はアッサリとした文章で表現されていたが壮絶なる戦いは解説でも語られていたが行間から読み取るしかないのではなかろうか。
楊令の最大のライバルの童貫が死んでも物語は終わらない・・・
時間以降の楊令と岳飛、そして青蓮寺の動きに注目していきたい。
そして久方ぶりに子午山の風景が見たいと思った。