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メルマガを発刊当初から読んでいるので私にとってはほぼ復習だった。
そのためさらさら読めて良かったが、メルマガ読者にとっては買うかどうかは意見が分かれるところだと思われる。
著者を応援したいor行けなかったAERAセミナーなどの内容を少しでも知りたいという方用かな。
メルマガ読者でない方にはお勧めできます。
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この本の帯に「どこにも書かれていない~」とありますが、この本を読んだ「きっかけ」は彼の一冊目(なぜ日本経済は世界最強と言われるか)を読んで心に残る点が数多くあったからです。
アメリカのシェールガス革命の影響を初めて述べたのは、私が読書をしている範囲では、長谷川慶太郎氏でしたが、この本の著者である山口氏は、おそらく2番目になります。
この本は投資家のプロとして何年も勤務されている鑑識眼から、多くの国を分析して、最終的にアメリカと日本が素晴らしいと述べています。日本の将来の成長は、中国の成長が不透明な中では、アメリカの成長があってのものだと改めて感じさせられました。
以下は気になったポイントです。
・サステイナブルな資本と高度な製造技術を両方もっている国である日本が間違いなく勝者となる(p30)
・一般的な大学を卒業した人の失業率はアメリカでは4%、日本が3%なのであまり変わらない、失業率が高いとか保険がないという問題は、社会の底辺にいる弱者、この層がオバマの最大の支持層(p52)
・リーマンショック後にクレジットカードでお金を借りられる人が減ったが、その中で増えているのは学生ローン、モーゲージローンを超えて最大(p52)
・アメリカの会社はキャッシュがあれば設備投資の代わりに自社株買いをして株価を上げている(p54)
・アメリカの経常赤字が5000億ドル、原油輸入総額が5000億ドル、2035年までに必要エネルギーの殆どを自給できるみこみなので、凄いこと。サウジアラビアのGDPが5900億ドル(p69)
・アメリカにはシェールオイル開発の油井がすでに 100万か所、中国は63カ所(p72)
・アメリカでは上位1%が占有する富の総額は42%、10%で93%、負債は73%を残りの90%で支えている、この30年間で上位1%の所得は296%プラス、下位20%は18%プラスのみ、上位10%の人が 90%以上を消費する(p74)
・年間10万ドルかかるハーバード大学の卒業生の衆力率は 2010年で 73%、リーマンショック後は58%(p77)
・コマツが中国で唯一稼いだ企業といわれたのは、GPSコントロール、ブルドーザのエンジンを遠隔操作できる(p87)
・QE3は単なる景気対策ではなく、アメリカ国債市場が第二の欧州市場にならないための虎の子(p95)
・中国の輸入総額 1.74兆ドルのうち日本からは11.2%でシェアは1位、資本財関連で日本製の部品を加工したもの(p106)
・中国への投資が旺盛だったのは「二免三減:2年間免税、3年目から減税」であったが、方針を大きく変えた(保険の強制加入)、中国企業が労働力を確保できなくなって労働賃金が急上昇したため外国企業を締め出したのが本音(p110)
・日本の場合、国債の管轄は財務省、地方債の管轄は総務省(最終的な担保は郵便貯金)、アメリカでは地方債は政府は全く保証しない(p130)
・世界中の成長国(韓国、中国、シンガポール)が日本に対して貿易赤字である、アメリカや欧州に対しては黒字でも、日本からは高級品を買うので黒字になれない(p��51)
・世界中で宗教を抜きにビジネスができるのは、日本とシンガポールのみ、シンガポールは言論統制があるのでセカンドベストと、サウジアラビアの政治家は語っていた(p152)
・円安とは、企業に対して我々国民の所得を移転する行為、円安による利益を給料上昇させるのであればこの理論は破綻する(p154)
・株を買うのならば、技術革新のスピードが遅い産業のほうが良い、コカコーラなど(p179)
・IMFへの日本の出資額はアメリカに次いで2位だが、融資残高は断トツ1位、財務省の優秀な人間が出向しているので、彼らの意向(消費税上げないと破綻する)をIMFは述べる(p196)
・資産フライトして本当に儲かるのは、10億円以上持っている人のみ、本物の投資商品はリーマンショック以後も健在、1億円以下の資産はフライトさせるべきではない(p201)
・京王百貨店は、百貨店業界で唯一増収増益が続いている、完全に老人に特化している(p208)
・日本の食糧自給率は 40%だが、食料輸入額は1人あたり 300ドル程度で、米国の次に低い、フランスは自給率100%だが、輸入額は一人当たり 700ドル(p231)
・消費戻し税は現在3兆円、輸出上位10位で合計1兆円も還付されている、中間でかかわった中小納入業者には返されていないのが問題(p239)
2013年4月3日作成
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書店に行くと、「日本経済は大丈夫」と「日本経済は間もなく破綻」という論調に分かれているけど、どうせなら前者の方を読みたい。
やたら、「ハイパーインフレがやってくる!」なんて煽るフジマキ氏に比べたら、こちらのほうがはるかに良書に思える。
(そもそも、これだけモノがあふれている日本でどうやったらハイパーインフレになるの?)
この本に感化されたわけではないけど、ユニ・チャームと吉野家の株を購入中。
「いつやるか?今でしょう」
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経済学といいうより、経済だけれども、その分野の本を久しぶりに読んだ。消費税増税、高齢化、財政不足、、、。これからの日本を考えるにあたって、必要なのは、統計数値に実際にあたって、実際に自分の頭で考えることだと思う。他人の解釈に雰囲気で同意・不同意といった態度をとってしまうのが、昨今の世論の問題でもあると思う。
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経済評論家の「ぐっちー」さんの二冊目の著書。AERAのビジネスセミナーや自身のメルマガでの話題を中心にまとめた本。
前作と比べて、若干物足りなさを感じたのは、筆者のコラムをAERAで購読しているからかもしれません。
アメリカがシェールガス革命により復活して、その恩恵を最も受けるのが日本である。日本経済新聞などが円安が是であると考えるのは、その大手広告主である自動車業界が背後にいるためだが、GDPの20%に満たない製造業のみにメリットがある。景気の指標はダウ平均や日経平均ではなく、国債の金利であるなどなど。
比較的、日本経済に対してはオプティミスト的な発言が多いですが、EUや中国の今後の経済見通しについては厳しい。
統計などの数値を読み、新聞などの論調に惑わされることなく、真実を見極める目を養う必要を感じました。
数式的には、「M(通貨供給量)×V(流通速度)=P(物価水準)×T(取引量)=GDP」の説明が納得しました。
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経済金融評論家でアルファブロガーのぐっちーさんの2冊目の著書。
http://guccipost.co.jp/blog/
日本経済が破綻すると言われる根拠を反証しながら、
日本経済についてオプティミストな視点で解説されています。
正直まだまだ勉強不足で、理解しきれないところもありましたが、
マクロの目線から、経済を見通すための多くの視点を与えてくれる本です。
去年ぐらいから仕事上での関わりもあり、『経済』に非常に興味を持てるようになりました。
今まで経済情報を、メディアからただ与えられているというだけでしたが、
能動的に、自分の中でかみ砕きながら見られるようになってきて、ますます経済って面白い!と感じています。
(といってもホントまだまだですが・・・。)
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ぐっちーさんこと山口正洋さんの2冊目の著作。
基本的には本人のブログの再構成。2011年頃から今年にかけてのトピックを項目ごとに仕分けし、まとめたもの。書籍の形になっていると読みやすいが、文中「先週」だの「前回」だのと書かれていても、それが何を示しているのかが不明だった点が不満といえば不満か。
書かれている内容は「投資家が考える日本経済」であり、必ずしも生活者視点ではない。TPPについても、企業が儲かるかどうかといった視点に重きが置かれ、関税でいえば輸入農産物にそれほど高い関税がかけられているわけではないことと輸出側でも有利になる可能性があることが指摘されているが、例えば公共事業の参入問題であるとか新聞などで報じられないその他の項目についてはこの書籍でも華麗にスルーされており、自動車対農業の構図よりはマシとはいえ、問題を矮小化している感は否めなかった。
アベノミクスについても多少触れられているが、円高容認論者のぐっちーさんはそれによって業務の海外移転が進み、日本の産業が空洞化していっている事実については一言も触れていないなど、バランスを欠いているようにも思える。
とはいえ、自分の知らない視点や投資家としての考え方など、勉強になるところも多々あり、ぐっちーさんの人柄なのか、冗談を交えながらの文章も軽快で読みやすい。難しい話をさらっとわかりやすく伝えてくれており、好感が持てる。
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もともと金融の知識がないため読み飛ばしてしまった部分もあったけど、とても分かりやすかった。
マスメディアには載らない世界をきちんとわかっていないといけないなと思わされた。
しかしこれを読むと、マスコミの中では(私的に)比較的信頼度の高い媒体でさえ情報操作ばかりということがよくわかってしまい、情報は自分で拾い集めて因果関係を見極めなきゃいけないんだなぁと痛感した。そのためには知識が必要ですね。金融って堅苦しいだけじゃないのかな?と思えたので、今後は積極的に勉強しようと思います。
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2020年には原油産油国になるかもしれないアメリカ、恩恵を一身にうけるのが日本。
日本経済がすごいと言われると国民としては安心しますが、テレビや新聞で言ってることは何なんだって感じです。
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日本の経済は、大丈夫。高度な技術があるから。
円高でもよかった。安倍さん介入して円安になって喜んだのは大企業のみ。
多くの庶民は円高のほうがメリットが大きかった。
でも大企業の圧力で円安の方に向かったのがアベノミクス。これが正解だったのか?
中国のビジネスモデルは「踏み倒し」。こんな国とまともに外交、貿易はできない。中国人自身も国を信用していない。
アメリカは貧困層が広がってきている。でもシェール石油で巻き返せる。
日本のキャパシティはまだ広がる。
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メルマガを読んでる。
正直分からない箇所もあるが勉強になる。
何年も読んでると少しは経済通になった?気がするd(^_^o)
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著名な投資銀行家で、ブロガーでもあるぐっちーさんこと山口正洋さんの著作。メルマガや講演原稿からの転載や書き下ろしで構成されています。
日本経済は強い、との立場から、危機感を煽るだけのメディアや悲観論者たちの主張をバッタバッタと切り捨てていくのが痛快。
やはり物事は複眼的な視点で眺めながら、自分の直感も交えて判断する必要があることを改めて実感しました。
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・日本のビジネスのクオリティーの高さは世界に通用する
・アメリカは強い、特にシェールオイル関連
・中国の「踏み倒し」ビジネスの露呈とバブル崩壊のリスク
・ユーロ危機の構造
・日本が財政破綻(JGBのデフォルト)しない理由
論理は明快で非常に読み易い
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経済から見た世界における日本の立場がわかる本です。この著者の本はいわゆるマスコミや新聞雑誌などで流されている経済情報とは全く違う角度から切り込んで解説されており、ある意味目が開かせられる本です。現在の政治と経済事情が生々しくしっかりと理解ができる本です。著者自身が投資銀行の仕事をしているがために現実的でリアルな現場的立場から論じているところが非常に真実味溢れて面白いといえます。