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孤高の人(17)(完結)
2017/12/18 00:55
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投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
K2から最後までどうやってつなげるのか、どのようなラストになるのかが気になって
14巻からは一気に読みました。
個人的に、気圧の変化で動いていないのに高度計が変わる描写が勉強になりました。
気圧病(頭痛・古傷の痛み諸々)は天候予測ができると非常に助かる面が多く、
通販で買えないものかと色々見てしまったほどです。
(登山漫画に感化されたのに、釣り用の気圧計がいいなーと今は思っています(笑))
総合的な感想は、フィクションに対してシビアすぎるかもしれませんが、
払う犠牲も多ければ、家族の精神的・経済的負担や心労も絶えない…。
やはりこういう人は孤高を極めて家庭を持つべきではないのかもしれないと思いました。
花ちゃんも六花ちゃんもその下の子も、夫・父との記憶が少ない人生を
強要されると思うと、どうにも手放しで文太郎の生き方は支持できないからです。
色々と勉強になるほどの下調べ・資料を参考にされた作者さんたちには感謝です。
(「イノサン」「イノサンールージュー」も大好きです!)
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反転文字が痛々しい。エピローグのレトリック以上に、頂上で満足した瞬間たしかに文太郎は死んでいたのだろう。だからこそ「南東」は泣けるほど嬉しい驚きだった。甘いだけでなく厳しさも含んだ終わり方もいい。
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本巻で完結。
K2での極限状態が、読んでる方にも迫ってくる。
ずっと気になっていたラストも自分は納得が行くものだった。結末について作者は相当悩んだのだろうと思う。
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終盤は駆け足気味ですが、ラストはちょっと泣きそうになってしまったよ。こんな生き方をしたいね。自分にとってK2東壁はどこにあるのやら。。。オススメです。
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新田次郎のエッセンスが反映された厭世的な作品かと思って今まで読んでいたけど、ラストに至るまでの過程と最終話によって原作にはないカタルシスを感じた。脇役の描き方が適当過ぎたきらいもあったけれども、総じて良作だった。
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孤高の人、加藤文太郎をモチーフとした現代版山岳漫画。
全体的に暗い雰囲気ですが、楽しめます。
全17巻
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とうとう完結。加藤文太郎はK2を制覇した!が代償が・・・。最後のK2での死闘が俺の誕生日なんて。山をやっている人が読むと思うところが多々あるのではないだろうか。明日からGrivelのヘルメットを被ろう!
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孤独のなかで山とともに生きてきた主人公の心のうちに、温かい家庭をもったがゆえの葛藤が芽生える。最後に主人公が下した決断は…。この作品によって作者は画力だけでメッセージを伝えるというマンガの新境地を見出したようだ。
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「311を共有する責任」のために作者に生き死に左右された文太郎。取ってつけた欺瞞感あるけど、いい///
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なんという評価の難しいマンガ。
そもそもマンガといえるかどうかすら怪しい。
これはマンガではなく画集だ、ともよくいわれている。w
オレもけっこうそう思う。
全体の構成もめちゃくちゃだしな。
覚醒前のどうでもいいビッチとかのエピソードを散々描いておいて、前代未聞の単独行歴という一番美味しいところをサクっとスルーとか。w
主人公は全く語らないし、なに考えてるのかもわからない。
最後の2巻くらいは台詞すらほとんどない!w
マンガっていうよりは、詩だね詩。それもかなり難解な。
でもオレは好きだよ。
泣けるし。
やっぱこういう終わり方がいいよ。
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終わり方が原作と違うらしいけれど、良かった。
単独登山だけを愛した孤高の人はK2で見事に死んだようで、正直ホッとした。
それにしても、毎巻、息を呑むほど迫力ある絵だった。
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山を目指した人の話。
実在の人を題材にした小説が原作。
だけど、内容は少しことなるらしい。
途中までは興味深く読めてたけど、途中からなんか変な方向にいった気が…
原作はちょっと気になる。
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原作を読み終わってみて
ふとマンガ版の最終巻だけ
持っていなかったことに気付き
即購入しました。
始めてコミックを読んだのは2年前。
当時はまだ連載の真っ只中だったので、
途中からコミックの発売を待ちきれずに
連載の方で読んでいたのです。
おかげさまで最終巻は
連載で満足しちゃって
買いそびれてたみたいです。
それにしても
原作を読み終えてから
読むマンガ「版孤高の人」は
また違った味わいで、最終巻を
買いそびれてて良かったと
思いました。笑
エンディングは著者自信最後まで
悩んだそうですが、やはり3.11の
震災が無ければもっと違った、
ある意味最後まで原作に忠実な
作品になり得たかもしれません。
そういう意味も含め
最終話は原作冒頭のシーンを
描きつつ、震災の描写も入って
何がどうなっても「生きる」
という漫画家独自の純粋な
メッセージを受け取ったように
思いました。
少なくとも、
こうやって作品中に震災の描写が
入ることで、「忘れてはいけない」という
大切な気持ちをこれからも
多くの人に思い出させてくれる
のではないかとも勝手に思いました。
圧倒的な画力をもって、
交響曲のように美しく
自然そのものように力強い
堂々の最終巻です。
間違いなく
全巻通して素晴らしい作品でした。
読むのにかかった時間:0.5時間
こんな方にオススメ:山にいきる人
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この漫画には衝撃を受けました。
文太郎の生涯を書いた作品。
とてもリアルに描けていて内容、絵、どれも満足して読めた。
読み終わって「生きる」ってこういう事なのかもな。
とかちょっと悟ったりした。
多分この作品は僕の心の中でずっと残っていくし、
またこれからも何回も読み直すかもしれない。
それほど良い物語だった。
それと僕はこれを読んでAmazing graceを好きになった。
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原作とは一味異なる結末。鎮魂や補完、再興、昇華、諸々詰め込んだ形だが、読み手の精神状況に応じた余韻を残してくれる本。マンガは日本の文化です。