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人物をはっきり描くんじゃない、ぼかして曖昧にして・・・でも大切な所ははっきり残す。
壁井さんの世界観が大好きです。
欲を言えばもうちょい家族の会話?みたいなのが欲しかった。
マドカが可愛い。
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壁井ユカコ先生の作品ということで購入しました。
あまり好みな世界観ではないものの、それでも呼んでいると引き込まれ、最後まで楽しく読むことが出来ました。
イラストも好きです。
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遺伝子工学が発展し、子供の容姿・性格が自由に決められるようになった近現代。訳あり家出少女マドカとゆるい大学生三嶋の物語。マドカかわいい!
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切なくって苦くって。
壁井さんの独特な、ゆるやかに流れる文章が心地よいです。
個人的には征威さんがすきです!かっこいい。
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自分の状況に無関心な『ミシマ』が拾った少女『マドカ』。自分の事を話そうとしないままの彼女を巡る陰謀に巻き込まれていく。
遺伝子改造やクローン人間、けっこう好きな題材ですが、文体はあまり好みではなかったかな。異形の人間とかも出してるのに設定が生かしきれていないようだし。母親は怖かったけど・・・
ラストは順当過ぎて面白くない。まあ爽やかな読後感。
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遺伝子工学が発展し、子供の「デザイン」が可能になった仮想現代を舞台としたお話。
この仄暗さが好きすぎる。
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「あのね、捜し物をしにきたんだけど、いちばん捜してるものが見つからないの。大事なものを捜してるはずなのに、何を捜してるのかわからない。わからないからそこに行けない。今、行ってあげなきゃいけないと思うのに、私、行ってあげられない……」
(P.349)
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やっぱり壁井ユカコさんの小説は好き。
設定とかはけっこうSFなのに妙にそんな世界もあり得そうな気がする。
「自分の子どもの目や髪の色、性格が設定することができる」世界。
子どもたちは画一的に作られていくのにそれでもどこか枠にはまりきらない人たち。
個人的にススキ家のセイタくんとホタルちゃんとお父さまが好き。
ただ、今一つ鉄郎とかメッキがどういう立場なのかがわかりづらかった、、というか現在進行形でよくわかっていない;
読み直したらわかるかなー;
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すごく好きな題材でわくわくしながら読んでいました。
しかしあまり題材を生かし切れていないかな、と思いました。
異形の人たちのこととかそこらへんのことが中途半端になってしまったのが残念です。
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遺伝子工学が発展した近未来を舞台にした話。
物語としての面白さは充分あるが、怖いというか気持ち悪くて受け入れられない。
仮想世界とはいえ、神の領域だと思う。
(図書館)
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いけない。
年末年始の休みを良いことに、積み本がなくなってしまう。
それはさておき
この話はメディアワークス文庫で再版されたと認識しているけれど、それは稀な例であって、当時電撃文庫で出版された、ちょっとダークな、萌えみたいな物を含まない作品ってのは、多くそのままになっていると思う。ちょっとしたペーソスを感じさせるようなものというのも(この話を含め)あるけれど、そうは言っても、コメディではなく、普通にアクションだったり、ホラーだったり、SFだったりしていた感じ。それはそれで、顧客層がティーンエイジャーだからといって受け入れられないだろうと考えるべき物ではないわけで、なんで今のラインナップってああも偏っているのかな?という感じがするわけだ。
そうでなきゃ売れないというのかも知れないけれど、なら、なんでそういうものしか売れないのかという疑問にシフトするだけで、ちっとも解決していない。
ということで、全然、本編とは関係ない感想を抱いてしまいましたとさ。
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舞台は1970年代に遺伝子産業革命が起こり、異常なまでのスピードで遺伝子工学が発展した現代日本。
ノリとしては三嶋と少女マドカの心の交流を描いた作品だが決してそれだけを主軸にしているわけではなく、むしろこの物語の主軸は遺伝子操作そのものではないかと感じた。
爬虫類マニアによって先天的にトカゲの鱗を持つことになった哲郎、親によって金髪碧眼に生み出された挙句気に入らないと捨てられたススキ、永遠の美しさを保つために遺伝子改造を行い続ける三嶋の母親。この他にも大勢の遺伝子改造に囚われた者達が登場する。彼らはただ日常の風景としてそこに存在している。私には三嶋とマドカの物語もその日常の一片に見えたのだ。
三嶋とマドカの日常風景の鍵となっているアパートの4階にあるコンクリート剥き出しの殺風景な部屋。普通はそんな部屋に対して心を寄せたりはしないのだが、作中では陽さえ当たっていなければ床は冷たくて夏場はそれなりに過ごし易いと述べられている。そんな部屋に二人は寝転がって悠々自適に生活していたのだ。冬場はきついようだが、そんなことも気にならないぐらい二人にとっては心地良い空間だったのかもしれない。
ただ、残念に感じたのは色々な要素が詰め込まれすぎていて、通して読んだ時に一つの話として認識しにくかったという事だろうか。とはいえ、色々と無理のある設定が多いような気がするものの全体的に好印象な作品だった。
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遺伝子操作が自在におこなわれるようになった世界の物語です。
大学生の三嶋行祐(みしま・ゆきひろ)の部屋に、一人の少女が居候を始めます。彼女は、「ダーウィンズ・ヒル」グループのトップである総領家の娘・総領マドカのクローンC4でした。
オリジナルの総領マドカが難病に倒れたため、C4の身体が利用される時が迫っていたある日のこと、C4は総領家からの脱走を試み、行祐のもとにたどり着きました。
こうして、行祐とマドカの共同生活がはじまりますが、C4の行方を追う総領家の手が彼らに迫ります。行祐の知り合いでスラムで生活しているセイドウとメッキが、金一封欲しさにマドカの身柄を取り押さえ、行祐は総領家の長男・総領晴継(そうりょう・はるつぐ)に叩きのめされます。
こうして、マドカの身柄は晴継の手に渡ることになりますが、晴継が行祐を傷つけたことを知ったマドカは、自分の身の危険を顧みず、いきなり晴継にカッター・ナイフを突き立てます。怒りに我を忘れた晴継に殴られて大けがを負ったマドカは、行祐に助けを求めます。行祐はマドカのもとに駆けつけますが、やがてマドカは命を落としてしまいます。
こうして、C4の遺体は総領家に引き取られ、彼女の身体はオリジナルのマドカの病気の治療に利用されることになりました。ところが、マドカに移されたC4の身体は、行祐と過ごした日々の記憶を残していました。マドカはその記憶をたどって、行祐のもとに現われます。
続編が出ていないので、行祐の母や、彼の親友のススキ家の問題が積み残されたままになっているのが、すこし残念ではあります。
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この頃の壁井ユカコ氏の作品が好きすぎて、何度目か分からないくらいの再読。遺伝子操作技術が発達して生まれてくる子供の髪や目の色を自由にカスタムできる時代、という設定にも惹かれるし、何より三嶋とマドカのキャラクターが好き。壁井ボーイズの鎖骨浮いてる感、穏やかだけどちょっと喉のあたりでごろつくノイズを含む耳心地良い声と喋り方、好きな人はたまらないと思います。読点が少なめで一息で追うような流暢な文章と近未来的でありつつ退廃漂う文章も良い。キーリと併せてオススメしたいライトノベル。