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学校では無愛想な女子・酉乃さんに一目ぼれした男子・須川くん。
放課後、バーでにこやかにマジックを披露する酉乃さんのギャップに翻弄されつつ、身の回りで起こった謎をもちかけては親しくなろうとする須川くんが微笑ましい。
シンデレラのように「マジック」というドレスを着ていれば社交的になれる酉乃さんが、ドレスがなくても前を向ける勇気を持てるかどうか――というのもテーマの一つ。
謎解きひとつで一歩前進、みたいな印象。脇役の個性が強すぎず、さっぱり読める。
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A Boy meets a Magician. マジックで学園青春で日常ミステリで、実に欲張った作品。泡坂妻夫の深み・洗練までにはまだまだ距離があるにせよ、届き得る領域に達していると見た。7.5
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日常の謎を扱った青春ミステリー系の連作短編集。
謎自体はとても小粒であまり魅力を感じないものの、連作短編集ならではの仕掛けが綺麗に決まっていてかなりこなれている印象。
また、ポチの内向的な性格と酉乃初のどこか掴めない性格に好感が持てないのは残念なところですが、高校生らしい青臭さがリアルで青春小説として読み応えがあります。
作中に披露されるマジックのネタ割り厳禁は分かりますが、やはりどこかでタネ明かしして欲しいです。不満が残ります。
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ミステリー/日常の謎/青春/連作短編集
"日常の謎"のような軽めのミステリーは、それほど好きではないのですが、この作品は大ヒット!!
小さな謎を解く過程で、学生たちの悩みをリアルに描いた"青春小説"でした。
「胸中カード・スタッブ」が、ベタなテーマながら心に響く。大好き。
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ミステリが好きな人間は,多かれ少なかれ手品・マジックが好きだろう。伏線,ミスディレクション,驚き,ミステリの面白さと手品の面白さには多くの共通点がある。泡坂妻夫の「11枚のトランプ」など,手品をテーマとしたミステリは,手品に関するうんちくを楽しみつつ,ミステリも楽しめる。「午前零時のサンドリヨン」は,主人公が不思議な雰囲気をまとう凄腕のマジシャンであるという設定であり,手品をテーマとした作品という意味で,期待して読み始めた。期待どおり,主人公が披露する手品の描写だけでも十分楽しめたが,それ以外の理由から期待していた以上に心に残る作品になった。その理由は,この作品のテーマが「いじめ」であったからである。この作品には,ヒロインも含め,いじめられた人,つらい思いをしている人が出てくる。学生時代にいじめられたことがあるので,こういった描写にはそういった体験がない人以上に共感してしまう。「まやかしで,偽物の,嘘っぱちでしかないの。私と同じよ!」,「ずっとずっと,嘘をついて生きてきて,だから,なにが本当で,なにが嘘なのか,わからなくって…」と悩むヒロインの姿にも共感できる部分があった。米澤帆信の「ボトルネック」なんかを読んだときも思ったことだが,「午前零時のサンドリヨン」を,実際にいじめられ辛い思いをしていた学生時代に読んでしまっていたら,目を背けたくなってしまい,とても心に残る作品にはならなかっただろう。社会人になって,自分の学生時代を第三者的な目線で,客観的に振り返れるようになっているからこそ,登場人物の共感しつつ読むことができた。あんなに辛かったはずなのに,過ぎ去ってしまうと妙に懐かしく感じてしまう学生時代。今だからこそ,こういう作品を共感して読むことができ,心に残る作品になっている。ミステリとしても上質な短編揃いであり,ヒロインの酉野初のキャラクターの魅力も抜群。正直,主人公にはほとんど共感できないのだが,それを割り引いても,好みの作風であった。心に残る作品でもあり,総合的に見て,十二分に楽しむことができた。久しぶりに文句なしの★5つを付けたい。
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《酉野の魔法にかけられたい‼︎》
第19回鮎川哲也賞受賞作。
ポチこと須川くんの一人称で物語が語られていきます。
ミステリとして謎を解き明かしつつも、ちゃんとマジックのタネは明かさずにしてあるのが嬉しい。
これぞ本文中の、魔法は魔法のままでいい、の領域。
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(内容)
ポチこと須川くんが一目惚れしたクラスメイトの女の子、不思議な雰囲気を纏う酉乃初は、凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』で腕を磨く彼女は、学内の謎を抜群のマジックテクニックを駆使して解いていく。それなのに、人間関係には臆病で心を閉ざしがち。須川くんは酉乃との距離を縮められるのか―。“ボーイ・ミーツ・ガール”ミステリの決定版。第19回鮎川哲也賞受賞作。
(感想)
本好きの友達に勧められて読みました。
高校生の現状が上手く表現されていて、かなり共感できる作品でした。色々な人に読んでもらいたいと思い、図書室に入れてもらったくらいです。
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短編の連作、青春真っ只中。うーん。かわいらしいね。ちょっとおじさんが読むのが厳しくなってきた感じ。
マジックを使って、コミュニケーションを図る不器用な女子高生とその子が気になる男子の話。
大きな事件は起きないけど、なかなか切ない話が多い。
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【あらすじ】
ポチこと須川くんが一目惚れしたクラスメイトの女の子、不思議な雰囲気を纏う酉乃初は、凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』で腕を磨く彼女は、学内の謎を抜群のマジックテクニックを駆使して解いていく。それなのに、人間関係には臆病で心を閉ざしがち。須川くんは酉乃との距離を縮められるのか―。“ボーイ・ミーツ・ガール”ミステリの決定版。第19回鮎川哲也賞受賞作。
【感想】
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2018/1/7読了。
レストランバー「サンドリヨン」でマジックを披露している女子高生、酉乃初が探偵役、その子に一目惚れしてしまった気の弱い須川君がワトスン役。
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prime無料だったので、お借りしてみました。
他力本願な男の子とコミュ障の女の子のボーイ・ミーツ・ガールもの?
探偵役のヒロインがマジシャン、というのが新鮮といえば新鮮?
だけど、どの登場人物にもさほど共感も覚えられなければ、好感も持てなかったので、はまり込んで読むことはなかった。
学園ものらしく文体は軽く、難解ではないので、通勤電車の中でさらっと読む分にはよかったです。
もっと年若い少年少女が読めば違ったのかもしれません。
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こういう、ちょっと謎めいた事件のある、しかし誰も死なずにサクサク読める話もいい。
マジック用語が沢山出てきたのも面白かった。
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2019年4冊目。デビュー作から青春の揺れ動く感情をしっかりと描く姿勢は変わらない。誰しもが持つ弱い部分をしっかりと持って生まれた登場人物達はときに頼りなく、ときに頼もしい。マジックというアクセントが効いているだけに⌈あてにならないプレディクタ」のラストは衝撃的。
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軽いミステリだと思って読み始めたので、等身大と思われる高校生たちの人間関係や気持ちの揺れなどなかなか読まされてしまうもので、短編それぞれが必ずしも優しい終わり方ではないことにびっくりしました。ご自身がマジックをされることで見られ方や観客の視点、すなわち読者への見せ方をよくわかっていらっしゃると思いました。ラストで全体に散らばった伏線を綺麗に回収していくのは見事でした。この甘酸っぱく、でもほろ苦い、場合によっては背中がかゆくなるようなこの感覚は(もう年齢的には離れてしまいましたが)悪くなかったです。
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久しぶりに鉱脈を見つけた感じ。
次回作もすぐに買ってしまった。
登場人物が続々と出てきて、どうなるとかと思っていたら、すべて必要な人だった。最後に伏線も回収。
ただ、初のギャグは、なかなか分からない。
須川君は太腿ばかり目が行くし。
今話題のmediumはいずれ読むこととしよう。