RIGHT×LIGHT5~求めし愚者と天喰らう魔狼~(イラスト完全版) みんなのレビュー
- ツカサ(著), 近衛乙嗣(イラスト)
- 税込価格:704円(6pt)
- 出版社:小学館
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紙の本
私の心、私の想い。あなたの中を……私で満たす!壮大な物語の第1部完結
2009/02/06 23:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
充実の全392頁である。前巻からの続きでアリッサも友月も動けないというピンチの中、大活躍するのが陽名ちゃん。特に前半では影の主役でありリーダーであり名参謀であった。
啓介の魔術から生まれた子狼【リル】の捜索とその正体の判明、迫りくるホリィ=ライトと≪群れ≫からの逃亡劇が前半である。前巻の引きで既に判明していたリルの正体だが、やはり啓介にとっては感動的な再会であり、冬上にシスコン&ロリコンと疑われても致し方ないところであろう。しかし、この存在と啓介との関係が事態に大きく関与し、ホリィ=ライトの思惑が顕現する後半は壮大かつ壮絶な展開である。≪魔狼≫に飲み込まれる啓介、≪天使王≫が覚醒するアリッサ。絶望的な状況にハラハラドキドキするが、ここで逆転の発想が随所に用いられていて良かった。御される魔術を内包して御す展開に加えて、啓介が抱えるトラウマ、課せられた重荷は誰のためなのか、自分だけなら居なくなればいい、しかしそれを贖罪と決めるのは誰なのか、また他方で啓介が居なくなっては困るという人がいる。それぞれの想いが交錯する中で自分の存在が他者に与える影響、すなわち「縁」というものの存在とその影響の大きさを示唆する、実に練られたクライマックスである。そしてアリッサと啓介が力を合わせて引き出した最終魔術には「そうきたか!」というカタルシスが得られて良かった。
これで≪群れ≫との戦いはひとまず終了するのだろうが、今後の展開に含みを持たせる要素も残されており、今後の新しい展開に期待が膨らむばかりである。また、次巻が本巻で不足だったラヴコメと日常に重点を置いたものになるらしく、これまた楽しみ。なお、どーでもいい余談だが、本巻で表記されていた【ウルト】さんの「叔母」は、正確にはアリッサ(母)の姉なので「伯母」が正しい。
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