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妖女という名前の響きで買ったけど妖女の話ではなかった。
でも、うまくまとめられないけど面白かったのでよし!
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友達に薦められて読んだ。
不思議な感じ。でも面白い。
どんなところが面白いかは・・・答えにくい。
ただ、いろいろな場面で考えさせられるような言葉があった。
「誰にとってもいちばん不幸なことがあるとしたら、それはだれにもなにごとにも利用されないことである」って文章などなど。
何年かしたらもう一度読んでみようと思う。
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世界と宇宙と人間と予言と科学と幻想の物語。すごいストーリーで眠れる獅子でコメディーでトラジェリーでデフォルマシオンでインフェルノだった。SFのレモンといってもいいけど、後味はすごいことになる。トレパネーション。
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人間を宇宙的に見たとき、不思議な動きをしているんだろうな、と思うことがある。
見えもせず感知もできない宗教の相違について戦争を起こしたり、文明を作っては壊したり、生まれてくるのに自殺したり、あっちからこっちに行く人間がいるかと思えば、こっちからあっちへ行く人間がいたり。「タイタンの妖女」は、そうした人間の異様さを外側から描いている小説だ。だから皮肉がきいているし、運命の残酷さを隠すことなく描いていて、人間として不思議な気分になる。「私たちはどうしてこんな動きをしているんだっけ?」って。文体的な読み辛さも、読了してしまうと人生を思い出すときみたいにばらばらに、でも順序立てて経験として残るように思い出されて、この本が伝えたいのは「概念」なんだろうなと思った。
最後、爆笑問題の太田光による解説がよく書かれていて驚いた。太田光ってなにしてる人なのか全然知らなかったけど、一気に興味湧いたし、感動した。
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原文で読んでみたい。
「よろしく」というメッセージは、機械を超越して命令に背けたサロに向けてのものなのか、
トラルファマドール星人をも利用した生命からのコミニュケーションなのか。
まあ、どちらにせよばかばかしい。
汚いジジイが欠陥機械の催眠術でラリって天国へU.F.O.で飛んでいくラストは最高のジョークだと思う。
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ヴォネガットの書いたもので読み逃していたもののいくつかのうちのひとつ。
細部はドタバタだけど、総体としては壮麗巧緻。面白かった。
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面白かった。コンスタントはラストだけ救われたな(笑)。中盤からコンスタントが大変な目に遭いますが、流転の人生は読み応えがありました。人は所詮、何者かに必要とされ、利用されないと生きられないのかも。哲学的な本でもありました。
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2012.2.11読了。
2年程前からずっと読んでみたかった作品。やっと読むことができた。
いまいち掴み所のない、不思議な小説。展開がドタバタというか、切った貼ったしたような印象を受ける。
しかし物語を総体として捉えてみたとき、これがものすごい作品だということに気が付いた。
人生ってなんだろう。自由意思ってなんだろう。
ラストが本当に本当に素晴らしい。感動。
訳がちょっと古すぎる気がする。
理解しにくいところが数か所あった。それだけが残念。
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シニカル。だけどどこか優しい。こういうユーモアが好き。
初めて読んだカート・ヴォネガット・ジュニアは、なかなかぴったりだった。
おじさんのおはなしをもっと読みたい。
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SFと呼ぶには とても柔らかな手触り
新装版なので太田さんのあとがきも読めます
綻びがない世界観の中で
不必要に固結びされずに
くるくる体温を変えながら波打つ文章は
特に色の比喩がとても美しくて
水星のハーモニウムの描写なんかには
宮沢賢治のそれが重なります
和訳がまた素晴らしいです
作品に対する物凄い愛情が
文字から零れて伝わって来る
飲み込み難さで洋書を敬遠しがちな人でも
きっと楽しめると思います
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ストーリー★★★★★
登場人物 ★★★
内面描写 ★★★
耽読度 ★★★★
読後感 ★★★★
登場人物紹介
マラカイ・コンスタント
40歳。記憶を消され火星陸軍として操作される。
操られてることに気付き家族と脱走を試みるが失敗し
しかも分隊の相棒ボアズと地球に向かうつもりが水星に行ってしまう。
3年後水星を脱出し地球に到着。
その後家族と土星の衛星タイタンに向かう。
そして74歳。妻が死に、サロに地球へ送ってもらう。
地球に到着した午前三時、雪の中遅延したバスを2時間待ってる間に死亡。
死に際に親友と再会する夢を見た。
ウィンストン・ナイルス・ラムファード
自家用宇宙船で愛犬と宇宙の旅の途中、時間等曲率漏斗につっこんでしまった。
それからラムファードは過去と未来を知るようになる。
最終的にタイタンでコンスタントと会ったときに太陽系を去って宇宙のどこかへ送られた。
ビアトリス・ラムファード
ラムファードの元妻。火星から運ばれている途中
コンスタントに犯された。
その後火星ではシューリマン呼吸法教習所で教官を務めた。
戦争で地球に向かった際、アマゾンに不時着し1年間ジャングルで過ごし
ラムフォードの差し向けたヘリコプターで救助される。
その後売店で働き、コンスタントと息子と共に土星の衛星タイタンへ行く。
「太陽系の生命の真の目的」という本を書くことに没頭し
書き加えた部分をコンスタントに朗読する生活を送った
クロノ
コンスタントとビアトリスの息子。ドイツ式三角ベースが得意。
サロの宇宙船の交換部品を工場を拾い幸運のお守りと称して常に持ち歩く。
父親であるコンスタントと初対面した際に「地獄へ失せやがれ」と言い放った。
火星地球戦争の際に母とアマゾンに不時着し救助された後、
非行少年として警察の間で有名になった。
両親と共にタイタン到着後は、交換部品をサロの死骸の上に捨てた。
余生はタイタンの鳥と一緒に生活を共にし、夜更けにときより叫んで過ごした。
42歳のときに母は死に、父とサロは地球へ行ってしまった。
サロ
トラルファマドール星の機械。
ミカン色の皮膚に三本の細い足、腕は無く、目が3つ。という外見をしている。
足は膨らませることもでき、すぼませると吸盤となる。
トラルファマドール星の政府樹立一億年記念祝典の日に代表として選ばれ
トラルファマドール星のメッセージを送りうる限りの遠くの生物に届ける仕事を託された。
しかし宇宙船が故障しタイタンに不時着、交換部品が届くのを待った。
トラルファマドール星人は地球人類の文明が交換部品を製造できるように人類の歴史を操作した。
サロは交換部品の到着を待ってる間、タイタンの泥炭で彫刻を二百万個作った。
ラムファードにメッセージの中身を教えてほしいと言われ拒否した際
大喧嘩になり侮辱されまくった。ラムファードが太陽系を去ったあと
コンスタント達にはメッセージの内容を教え、その後自分自信を分解し自殺した。
その後コンスタントにより元通りに組み立てられ
コンスタントを地球へ送り届け、再びメッセージを届ける旅に出た。
ボアズ
コンスタントの相棒。23歳。火星陸軍で本当の司令官の内のひとり。
分隊仲間をどんなふうにでも動かせる制御盤を持っている。
本当の司令官で集まっては制御盤で操って将軍たちを裸で競争させたりして遊んでた。
脱走したコンスタントを追い掛け、水星行きの宇宙船に乗ってしまう。
宇宙船で眠っている間に制御盤を壊された。
水星到着後は水星の生き物ハーモニウムに自分の生き甲斐を見い出し
地球へ戻らず水星に残った。
カザック
ラムファードの愛犬。
タイタンにてセント・エルモの火に包まれる。
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タイタンの妖女は、私にとって初めて読んだと言ってもよい海外SF作品。カート・ヴォネガットの著書を読むのも初めて。
これまでSFというと、スピルバーグ映画のような、叙情表現は少なく、「未来」「宇宙」というモチーフを使って展開されるエンターテイメント寄りの作品というイメージがあった。
しかし、タイタンの妖女は私のそんな偏見を良い意味で裏切ってくれた。あとがきに爆笑問題の太田光が、私のような人間にとっては読みにくい作品かも、というようなことを指摘していたが、そんなことはなかった。(確かに取っ掛かりの部分は理解しにくかったけれど・・・・・・・)
というのも、物語が冒険、宇宙旅行、といた明るいお話ではなくて、宗教や戦争、孤独、裏切り、追放など終始切ない、というかかなり主人公にとってシビアなお話だったからだ。
とにかくこの物語で一貫しているのは、決して逃げられない不条理であると思う。でも不条理な災厄に見舞われた人たちは、それを受け入れ、意味のようなものを見出していく。生きるための希望とまではいかないが、それぞれが自分自身を温める陽光を見つける。
主人公を含む登場人物たちに降りかかる仕打ちは容赦ないのに、救いのない話ではなかった。
誰かに必要とされて、利用されて幸福だと思える人間たちは美しかった。
たとえ他者の欲望を満たすことや、夢を叶えるコマとして使われたとしても、自分がそこに存在し、何かをしたということは消えてなくなるわけではなく、無意味ではないのかもしれない。
いろいろ思うことがありすぎて、うまくまとめられないけれど、ラムファードの作った宗教はおもしろかったし(良いという意味じゃない)、サロという機械の自殺や火星人たちの自殺、みんなが一連して誰かに利用されていたことなんかは本当にすごい、よく考えたなーすごい!という感想。
生まれ変わったらハーモニウムになりたい。
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人の存在意義、真理…そんな事を語ると一様暗く救いがたい後味になるもの。
でもこの本は物語自体が面白く、荒唐無稽でそうした虚しさとは一歩違った読後感へ導いてくれる。
自分を過信していた価値観から突き落とされ、どん底から真理を見つけ、そこからもまた断絶され…。それらがまた輪廻する。愛おしい物語。
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「過去に存在したあらゆるものは、これからもつねに存在し続けるだろうし、未来に存在するであろうあらゆるものはこれまでも常に存在したんだ。」
ニーチェの永劫回帰を思わせる決定論的な歴史法則に翻弄される人々。
悲劇であることを徹底しているからこそ、『タイタンの妖女』は喜劇である。
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いろんな星を巡り巡って、その物語にあったオチに笑ってしまいました。たったあれだけのために宇宙規模での動きがあったっていうのが馬鹿馬鹿しすぎる(笑)
でも、最後のシーン。温かい夢をみさせてくれるのがヴォネガットの優しさであり、とても惹かれるところだ。