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「村上春樹の小説みたい」と思って読み始めたけど、全然違った!!
SFというより、ミステリーというより、むしろ小説とも違う、圧倒的な仏教的思想の塊。
作中の螺旋に関する記述は、物理学の数式を見ているようで甘美だった。
世の中には仏教と量子力学に関する研究をする人(科学者としてか、あるいは、哲学者としてかは知りませんが…)がいるらしいけど、それも頷けるような。
なぜか、素粒子論についても考えてしまうような不思議な読書体験でした。
…なんて書くととても胡散臭いことこの上ないのですが。
私の仏教に対する理解が皆無に等しいので、一言では言い表せないのですが…「おもしろい」と思います。
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再読。
進化と螺旋と月と仏陀にまつわる話。再読で大まかなストーリーは覚えていたが、結末と最後の問いは忘れていたので、どう終わるのかを楽しみに読み進めていたが、悟りと仏陀の誕生で終わるという、若干、拍子抜けの結末だったので、忘れてしまったのであろう。それにしても最後の問いが、獅子繋がりで、スフィンクスの謎かけと同じだったとは・・・。
仏陀の悟りは、涅槃の王があるので、また、そちらを読みたくなった。
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がっつりとしたSF.二人の男の人生が交わり、後半は幻想譚の様子を呈するが、インド神話と相まって混沌とした魅力を醸し出す。
一度読むと忘れられない味になる。
色彩が濃く、主に螺旋と夜の話のはずなのに色鮮やかな印象がある。
プラネテスの4巻の渦巻銀河のシーンは絶対ここから取ってると信じてる。
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想像していたよりも読みやすく、一気読みした。もっと意味分からない前衛芸術みたいなものを覚悟していたが、普通の物語だった。
が、感受性が足らず、それ以上のものを感じることは出来なかった。周囲の評判ほどのものがあるとは思えなかった。読みにくそうな話をよく読みやすく書けたと思う。
800ページ以上を読んで、主人公の答えが答えになっているのかが分からなった。理解力が足らない。
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このテーマでやりきったことで日本のSFに一つのオリジナリティを打ち出した、という、記念碑的な意味合いが強いのではないか。
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宇宙と進化と仏教と愛と量子論について、ファンタジーとバイオレンスと冒険と哲学的問答で語った物語。骨太で良かった。
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(上巻より続く)
もっとも興味深く読んだのは、解説に書かれた著者がこの作品を書くきっかけ。
美術館で見かけた、インドの絵に添えられたタイトルと解説に触発されたのだが、
それは画家がつけたタイトルではなく、美術館の人がつけたタイトルであり、解説も創作だったとのこと。
いわば誤解が作品を産み出すこともあることに驚いた。
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☆3.7
人は、幸福せになれるのですか? 野に咲く花は幸福せであろうか?――螺旋蒐集家と岩手の詩人、ふたつの孤独な魂から成る人間、アシュヴィンは、いくつもの問を胸に、果てしなく高い山を登りつづけていた。長い修羅の旅を経て、彼がその答にたどりついたとき、世界を驚嘆させるなにかが起きる……進化とは? 宇宙とは? 人間とは? 究極の問に対する答を破天荒な構成と筆致で描きあげた、これは、天についての物語である。
難しいことはよくわからん!けれども、野に咲く花は、既に答えであるからして 、問うことはない、というのはなんとなくわかったよ。私がもっと宮沢賢治や仏教に明るかったらもっと面白いんだろうけど。
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螺旋蒐集家と岩手の詩人が登場する、二重螺旋構造の物語です。
二重螺旋構造・・・?何と言えばいいのでしょう。
2つの物語が、同時進行し、時には絡み合います。
夢枕獏は昔から大好きな作家で、特にこの本は、今までに3回読みました。
全体的にはファンタジーかなと思いますが、バイオレンスな描写も若干あります。
上下巻で、読みごたえもありますが、あっという間に読み終わります。
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ビックバン以前、インフレーションその先にある多元宇宙(マルチバース)論に本書は言及しているのだろうか、一神教的、神の存在などについてよりも、仏教世界の「無」を通じて宇宙の真理を解き明かそうとする試みであった。実験的な小説と言える。読んで楽しめる方をあえて、スピリチュアル好きと断定してみる。
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凄い。縁と業、兄と妹、問と答、空間と時間の話。構想から章の分け方まで凝りに凝っている。
この手のは、ラストをあいまいにぼかしちゃうんだけど、ちゃんと向き合っているのが好感度高い。
アシュヴィンの中の人は、何となく、神曲におけるダンテとヴィルジリオを思い起こさせる。
設定が特殊だし仏教的考えが難しく万人にはお勧めできないけれど、良作。
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訳がわかりません❗
作者の自己満足、作品事態もいまいちだが
あとがきが強烈にウザイ‼️
ダラダラ好き勝手に書きすぎ❗