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幻想曲、交響的練習曲等、曲を改めて聴き直しながら読んだ。前半の楽曲解説はくど過ぎ、最後のどんでん返しは不要。気持ちは分かる気がするが力み過ぎと感じた。
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またしても奥泉光に完全にだまされた(←良い意味です。)まったくもお、うまいなあ。
それでもってまた「音楽」というものに対する見方が素晴らしく、納得の一冊でした。
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電子書籍で。このミスで上位にランクされていたので期待して読みました。前半というよりは、ほぼ7割方退屈な話しが続きます。所々に現れる『シューマン』の音楽に関しての記述。天才演奏者永峯とのやり取りを記述する主人公。しかし!最後の1割でやられました!ちょっと想像できなかった。確かにいましたよ。妹さんが。唐突だなあ…とは思ったけど、でもまさか最後にそこで登場するとは。面白いです。
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ミステリの要素もあるけれど、それよりも音楽の小説、幻想的な青春小説として。
シューマン自身ではなく、その分身を物語の中心に据えることで、シューマンやシューマンの作品をいきいきと語った作品なのであるなあ。
演奏や曲の、迫力のある描写はさすが。
物語にでてきたシューマンの楽曲を順に聴いていこう。
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前半、中盤は修行。辛い辛い。
終盤で読みやすくなって来て
ん?ん!で完了。
ま、完結はしたけど小説で
これだけ苦しむのは嫌だな。
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読んでからずいぶん時がたったので、おぼろげな記憶だ
確か前半は、物語というよりシューマン論と言ってもいいほど精密な音楽評論になっている
こんなもの読んで、一般の読者がついてこれるだろうかと思った。
でも一冊読み終わってみれば、ミステリーとしても素晴らしく、賛否はあるものの、結末にいたる驚きの連続は読者の知性への挑戦として、素晴らしい出来ではあった
ただここでは、僕が感じたことを書いてみたい
それは「音楽評論」とは何かということだ
ちょうどこの本を読んだのと前後して、元職場の先輩がくれた有名編集者の評論集を読んだ
それは、ジャズからクラシックから、日々接する音楽に対して、日記風に感想を書き連ねている本だった
オーディオ雑誌の連載をピックアップしたものらしい
パラパラ読んだ限り、どちらにも驚くほど造詣が深いが、明らかにジャズ評論よりの人だと思った
というのは、この編集者も意識していると思われるジャズ評論の泰斗、植草甚七を昔読んでいても思ったのだけど、伝統的なジャズ、あるいはポピュラーミュージックの批評という世界では、音楽そのものよりも、その来歴、人物史とかディスコグラフィーとかその年代の社会背景などへの言及が中心になっている
誰が誰といつどうして音楽史上はこう、というような世界
映画評論などもそうだし、もちろんクラシック音楽の評論だってその手のものはゴマンとある
それを否定しているのではなくて、例えば本屋の音楽雑誌コーナーで立ち読みすればほぼ全部がそんな感じだから、消費側の巨大なマーケットと供給側の業界との橋渡しとしては、ふさわしい評論の在り方なんだと思う
でも個人的にはそんな知識はあくまでサイドストーリーで、あんまりいらない
音楽そのものに近づきたい
どのみち音楽は言葉では表せられないのだけれど
それを何とか表現しようとすることも音楽評論の重要な意味だと思うのだ
音楽を聴いて立ち現れるこの心の情動を誰か正確に言い当ててくれないだろうか
あるいは、このフレーズの音楽的な仕組みを詳細に教えてくれないだろうか
また、音楽としての歴史的な系譜を単に人のつながりではなく緻密な和声分析などで明らかにしてくれないだろうか
だったら楽譜を見ろと言われるかもしれないが、楽譜からも読み取れない何かが音楽にはあるはずだ
その渇望にこたえてくれる評論は多くない
しかしこの本はそれを感じさせてくれる稀有なひと時を与えてくれた
「船に乗れ!」や「のだめカンタービレ」以来だった
そのような音楽評論の創始者が、そういえばシューマンだった
ミステリーとしてというより(この結末はすごく好きだけど)、音楽小説として断然評価したい
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「桑潟幸一のスタイリッシュな生活」よりは遥かに好みだし、読み応えもありましたが、シューマンの分析&薀蓄がかなり多く飽きが来ました。よほどシューマンに興味がないと辛いんじゃないかな。音楽の演奏シーンは、他の作者の作品と比べちゃ何ですが、“某・ドビュッシー”シリーズの方が分かりやすいし感動的。どんでん返しの真相については多少予測はついたものの面白かったです。
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9割はシューマンの楽曲解説。最後のほうでやっと、あーそうか。で、さらに、なるほどそういうことだったのか。
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シューマンを愛するピアニストの話。
前半はシューマン論や作曲の背景などにページが割かれており、勉強にはなるがつまらない。
ミステリ部分は後半の少ない部分だけで、最後の結末でどんでん返しがある。あっけにとられるほどのどんでん返しで、せっかくここまで読んだのに、と思わずにはいられなかった。
しかし、クラシック音楽がからんでいるからなのか上品な作品の雰囲気となっている。
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ミステリーではありますが、あくまでもメインはシューマン論です。
自分はクラシックは全く分かりませんが。
クラシック好きな人にはオススメ?
一般教養としても、ミステリーとしてもまずまず楽しめました。
なにより表紙が好印象!
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音楽の素養がないので、文章のほとんどが良く分からない。聞けばいいのかもしれないけど、たぶん理解できない。じゃあミステリが単体で楽しめるかというとそれも難しい
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前半から中盤までは、音楽論、シューマン論がずっと語られている。
なかなか物語が進まず、正直に言えば、読むのが少し辛かった。
終盤でようやくミステリらしさが垣間見える。
ラストは二転三転のどんでん返し。
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こうした小説を読んでいると、音そのものを聴きたくなる。そんなとき、YouTubu ですぐ聴くことができるってありがたい。
シューマンを聴く、と云うことは今までなかったように思うが、少し聴く機会が増えるかもしれない。
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全体的に音楽の専門的な内容が多くて読みにくい印象を受けました。
途中から結末がなんとなく予想がつき、腑に落ちない部分もありました。
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音楽に対して無知な私にも、登場人物たちの音楽に対する熱が圧倒的な実感として感じられた。
途中妙に浮いてるなと思う点があったのだけれど、最後の種明かしであぁ成程。と納得。
分かる人にはかなり早い段階でからくりが分かったのではないだろうか。
いつか再読しよう。