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家族だから
言いたい事言えない事、難しいですね。
結局人間は自分の為だけに他人だけでなく身内にまで一生の傷になるかもしれない仕打ちをしてしまえるという事実がある反面
だからこそ…と足掻く美しさもそこにあって。
結局、良い話で締められるのは創作なればこそ。
でもだから良いな、とも思いました。
「誰か(何か)と比べて自分は幸せ、良かった」という考え方
皆普通にしてしまうんですよね。
私はこの考え方が嫌いです。
「ただの言葉」が人を殺してしまう威力は分かります。
そういう言葉がどれだけの傷を与えてしまうかが理解出来ると
無茶苦茶な報復をしてしまう人の気持ちも…
分かる訳ないです。(えー)
復讐?的な事はやりすぎですが
でもその言葉がどれほど凶悪な力があるかと言うのはもっと知って欲しいとは思います。
そういう立場に実際立ってみないと本当の意味で理解なんて出来ないでしょうが頭でだけでも知っておくと違うかと。
少年の恋心もいい味出してました。
恋愛感情とは微妙に違うものかもだけれど
純粋に人を愛するという行為、良いですねえ。
どの話も様々なタイプの葛藤がちょっといきすぎたおせっかい(優しさ)で解されていく感覚が温かく、読後感のとても良い作品でした。
最後の最後に明かされる名前…
には別段心が動きませんでした(爆)
結局最後まで名前分からずに終えてしまっても
多分素敵な作品が読めたと満足したに違いないです(笑)
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文庫になるのを待ってた!(笑)
神田がすきだ、やっぱり(笑)
読もうとおもえば
すぐに読めてしまうのに
なんだかもったいない気がする
20120504
最後!もー!きゅんとした…(笑)
時の流れ、生と死を扱うのは、
ずるいなっておもう。
いつも。
だけど、そういうものですよね。
何を書くかっていったら、
時間のなかで起こったことですもんね。
神田がいいです。
20120511
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WILLはMOMENTの続編で、7年後のお話です。
主人公は神田に代わり、前作の作中にも出ていた森野となります。
この作品は前作との対比が面白いですね。
「死を目前とした人が『足掻きながら』生きる物語」、対して本書は「残された者が生きる物語」という形です。
神田の人物像に少し違和感のようなものを感じましたが
あれから7年も経過してますから、色々と経験をして変わったという事なのでしょう。
森野と神田の関係にどう決着がつくのか、落とし所はどこなのかという視点で読んじゃってました。
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MOMENTの続編。前回とは違う主人公の視点で描かれるお話。
どの話もすらっと読めるのに、すっごく「死」というものを身近に感じた。
どの話にも残された者の「思い」と故人の「思い」があって、だからなのか重く終わらない。一話一話読み終わるごとにスッキリ読み終われる。
最後の一文で涙しました。
このシリーズ、本当に好きです。
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先週、ランキングの「文庫」のところを開けてみたら一番上に載っていて、皆さんのレビューの感じも良かったので、買ってみた。久し振りの東京出張の往復で読了。
7年前に出た『MOMENT』の姉妹編ということで、それは未読だけど、こちらを読むのに不都合は無かった感じ。
11年前、高校卒業間際に両親を亡くし、そのまま家業の葬儀屋を継いで店を続ける森野。その彼女の元に、葬儀で関わった死者に纏わる不思議な話が持ち込まれるというお話。
幽霊、死者から届いた絵、生れ変りなど怪談めいた謎解きのお話を進めながら、実はその話を通して死者を弔うことや人生を生きることや好きな人と結ばれることの意味が静かに綴られる。
不器用さ故につっけんどんでそのくせ困った人を放っておけない主人公の、世間との距離のとり方が好ましく、淡々と綴られるお話しはベタベタせずに悪くない。
今更だけど、どちらを先に読んだほうが良かったのかなぁ、『MOMENT』も買ってきた。
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自分の中にある相手を思いやる心。それが相手の中にもあると信じて接することができれば、多くの場合はうまくいく。みたいな話があって、そこがよかった。相手の立場になって考えろみたいなことはよく言うけど、相手を信じるってとこまではなかなか思いいたらないもんだ。あと、「未来」って終わり方がとてもキレイでした。ストーリーはたぶん忘れるけど、これだけは忘れないだろうなあ。
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MOMENTから7年後のお話です。
遺された人たちは、
死んだ人の思いをどう受け止めてどう向き合っていくのか。
それらは葬儀屋・森野を主人公に連作短編で描かれています。
主人公に共感できる部分がかなり少ないのが残念でした。
その代わりとでもいうのでしょうか、周りの人々がいい味をだしています。
温かい文章で綴られた幸せなラストは、
ほのぼのとした気持ち、さっぱりした気持ちにしてくれました。
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もっと素直に差し伸べられた手にすがってもいいのに…
一度、一人で頑張ると言い聞かせちゃうと、自分との約束を自分が破るわけにいかないと、自分を縛っちゃうんだ。
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「MOMENT」はそんなにしっくりこなかったからどうかなと思ったけど
すごく良かった。
皆ほんとうに優しいのに、泣けちゃうくらい不器用だからすれ違っていく。
謎解き風のストーリーもミステリ作家らしくて良い。
人間ってほんとうに不器用だよねえ
自分の言いたいこと、やりたいことだけを皆が通して生きればそのほうが逆にすっきりしていいんじゃないかとすら思う。
大切な人を傷つけないように自分が抱え込んで、苦しんで
それがまた誤解を生んで他の誰かを傷つけたり、時には傷つけまいとした
本人すら傷つけてしまうこともある。
本末転倒っ
そんな不器用な人たちを放っておけない森野がかわいい。
初めはよくわからなかった森野のことを、だんだんすきになっていく。
周りのたくさんの人に愛されているのに全く気付いてない森野もかわいい。
いとしい。
ラストのお葬式やり直すあたりからちょっと話が走ってる気もしたけど、気のせいかしらね
ラストの一文は良いですね。
前半のお父さんの会話と、直前の神田の「未来を迎えにきた」が効いてる。
あと少年がかわいすぎるううう
ん。満足。
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MOMENTから7年後。
主人公は、僕から、幼なじみの森野へと変わりました。
両親を急に亡くし、実家の葬儀店を流れで継ぐこととなった森野。
表面上は、11年前の出来事と割り切ったそぶりを見せるも、今でも心の底では消化することができないまま。
そんな森野を、そのまま引き受けようとしてくれた僕のことすら受け入れることができない。
そして、何よりそんな自分を認めることができない。
MOMENT同様、死を中心に話が進んでいくのですが、死よりも森野の感情のほうが重々しく感じるほど、物語自体は穏やかに進んでいきます。
葬儀を手がけたご遺族と話をすることで、少しずつゆっくりと自分と向き合っていく森野。
今作は、MOMENTのときには大人に見えた森野よりも、7年で僕はびっくりするくらい大人へと成長し、それでもやっぱり相変わらずな僕の姿も楽しむことができます。
前作同様、「静かに胸打つ物語」となっていました。
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MOMENTで、とても印象に残った、森野のお話。
淡々と強く思えた彼女の、一生懸命悩んだり弱かったりする姿が良かった。
葬儀屋、死にまつわるストーリーですが、死者と遺された人の思いが重なって、とても感動しました。
そして、ラスト、良かったなぁ!
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すごくあたたかいお話でした。
「MOMENT」の続編のようなかんじで、今度は葬儀屋を営んでいる森野が主人公でお話が進みます。
もどかしくて切なくてじれったいけれど、応援したくなりました。
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森野とそのまわりの人たちのキャラクターが好き。みんな温かい。「想い人」が一番好きだった。これが一番読んでて先が見えないワクワク感があったのと、なんだか一番温かい気持ちになれたから。ただ、中学生が大人過ぎる(笑)あんな恋愛観語れないでしょ(笑)
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『MOMENT』よりずっとずっと読みやすくて、自分の成長を感じた。笑
森野は一見クールだけど人情味にあふれていて、悩んだり困っている人を見るとほっとけないんだなって何だか微笑ましかったです。
いろいろ理由をつけて分析して「そういうことなら葬儀屋の自分の仕事だから」って、でも要はいろいろこじつけて自分で解決してあげたいんだろうなって。笑
何度も何度も涙をこらえた一冊でした。
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セレモニー的な事にうんざりのすさんだ心に刺さった。
私もずっと問い続けているから・・・
「私はいい子でしたか?」
亡くなった人は今を生きる人に宿題を遺す。
納得のいくお別れをしないとね・・・。