投稿元:
レビューを見る
仏教の世界では、人間は生まれてきた時から“四百四病”をその身に秘めているそうです。
天然痘を発見したパスツール以来の西洋医学とは真逆。
そこには“闘病”という発想は無く、“病と共に生きていく”という肯定のこころがあります。
仏教ではこのことを“同治”というそうです。
ボクは仏教のこともブッダのこともあまりよくわかりません。
でもこの本を読んでいると、「仏教って、いまの時代に必要なんじゃないかな・・・?」と大いに考えさせられます。
投稿元:
レビューを見る
今まで「他力」という意味を勘違いしていました。
この宇宙の大きな流れの中で、私も生かされている。
この時代を上手に生きるには、「悲」を知ってこそ、本当のプラス思考が生まれ、「同治」の必要性があること。
いま、読んでよかったと思った。
投稿元:
レビューを見る
10年前の本だけど、今でも十分勉強になる本だ。
折に触れて、読み返したくなる。
人の手本にはなれないが、見本にはなれる。
確かに。
投稿元:
レビューを見る
この作品は、1998年に発行されました。
したがって、著者が66歳位の時に書かれたものと思われます。
70頁に五木さんの家族が亡くなられた年齢が書かれている。
・母親 42歳
・父親 56歳
・弟 幼い頃
・もう一人の弟 42歳
五木さんだけが長生きしているようで、心のどこかに、既に、もう死ぬことがあっても、それはそれで仕方がないとの覚悟ができていたようです。
自分の場合は、実母が82歳、義母(と言っても私達は事実婚)が91歳、で健在。
自分が先に死ぬわけにはいかないという、妙なプレッシャーがある。
この本の解説を書かれているのは、松永伍一さん(1930~2008年)。
私は、存じ上げなかったのですが、色々な著作があるようですね。
92頁に、「本物のプラス思考は、究極のマイナス思考から」と書かれている。
ゴータマを例に挙げ、人生には、生老病死という4つの思うに任せぬことがあると。
これは、時代が変わろうと、民族が異なろうと、人間の共通の運命的なもの。
これを、五木さんは、究極のマイナス思考と捉えている。
ところで、ゴータマの歩んだ道の詳細は良くは知りませんが、80歳でクシナガラの雑木林で行き倒れの生涯を終えたようです。
で、最終的には、ゴータマは、人間の存在を肯定し、ブッダ(悟った人)と呼ばれるようになったとのことです。
拾い読みにて、図書館に返却。