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ハンガリーからの留学生を受け入れた12人家族と一匹の物語。
家族それぞれのエピソードが楽しく、興味深く、考えさせられます。そして犬の存在が◎。
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城田家(ペットの犬含む)とそこにやってきたハンガリーからの留学生ボラージュの話。人が人と出会う事によって成長する様を描いている。愛が満ち溢れているが、ちっとも押し付けがましくない。
メインの主人公はお母さんだが、その時によって主人公が家族の誰かに変わるので飽きさせない。長編だが身構えずにぜひ読んで欲しい。
ちなみに、この作品はかなり実話に近い。著者は実際ハンガリー人の留学生を預かった経験があるからだ(しかも、学費も著者が出しているらしい)。
ハンガリー訳を誰か作ってくれないものだろうか。ハンガリー人にもこの小説を読んでもらいたい。そして、共に泣こう。
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1980年代、共産国だったハンガリーからの留学生、ポラージュ・ボラーニを迎えた13人+1匹の大家族城田家の物語。
一家のムードメーカーであるけったいな犬、フックが愛しい。
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舞台は関西。ある家にハンガリーからの留学生がやってくる。そこから始まる家族劇なのだが、ドタバタあり、泣きあり、シリアスありと飽きさせない展開で進む。登場人物は十人以上に及ぶので、全員を把握するのが最初は大変だったが、ハンガリーからの青年とペットの犬が一匹、これがポイントになり、すぐに慣れてしまう。関西弁も僕にとっては良い効果をあげていた。あとは感動のラストまで一気読みだった。
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おじいちゃんがいい味出してるのよね。
だてに長生きしてないぞって感じで、良いことをいろいろ言うの。
中学生の男の子が不良って言われてるグループに片足突っ込んじゃったり、年頃の女の子がかなり年の離れた男性と不倫したり、ちょっと横道に逸れちゃっても、家族の支えによって軌道修正されて乗り越えていく。
兄弟喧嘩なんてしょっちゅうだけど、喧嘩ができるのってそれだけ相手を信頼してるからなんだろうなぁと思う。
普通の家族の、よくありそうな出来事を書いてるだけなんだけど、その分話に入り込みやすいし自分と比較したりできる。
家族って、大切なんだなぁとしみじみ。
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優しい、あたたかい、そして背中を押してくれるような本。
私が今まで読んだ宮本さんの作品の印象を大きく変える物語でした。
13人と自分を「犬」だとは思わない1匹の大家族・城田家に、ハンガリーから来た留学生のボラージュが加わり生活することになる。家族それぞれが悩みを抱え、衝突し、そして成長していく。
沢山笑いました。考えさせられました。そして何より、感動しました。
これほどの大家族は、今の日本にどれくらいあるのだろう。沢山の家族と生活するのは確かに大変かもしれない。でも、やっぱり家族はいい。両親がいて、兄弟がいて、祖父母がいて・・・。その中で得られるものはとても大きなものだ。
人との出会いはどれも彗星のよう。たとえそれが家族であっても。そして人は強くなっていく。
最後は悲しかったですが、読み終えてとてもあたたかな気持ちになることができました。
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一つ屋根の下に暮らす大家族と犬と留学生の苦しみ、すれ違い。簡単には解決しないこの問題を、簡単には解決させていないあたりがリアルである。しかし全体としてテンポが遅く、迫力には欠ける気がする。
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おじいちゃんがいい味出していて笑えました。みんなどこか変で、時には喧嘩になってしまうけど、一緒に悩んで一緒に笑って一緒に時を重ねている家族を羨ましいなと思いました。
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犬を含む登場人物がそれぞれ鮮やかに表現されてて引き付けられた。タイトルにある「彗星」の如く現れる人や出会いは、貴重なものを乗せてやって来るよ。
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作者のドナウ川取材記「異国の窓から」を先に読むと、「ドナウの旅人」からの一連の作品群だな、と思わされる。
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今の時代にはほとんどありえない大家族で暮らしている城田家、
その城田家にホームステイするハンガリーから来た若者。
異文化、異世代へのとまどいあり、愛憎あり、衝突あり。
いろいろぶつかりながらも互いを理解し成長していく家族の物語でした。
ビーグル犬のフックがとてもいい味をだしています。
宮本輝さんの本のなかでもこれは特に読みやすいですね、お勧めの一冊です。
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☆3半 上下巻を読んだが下はとっても内容が濃かった。
何だか客観的に考えれば分かる人の気持ちが当事者であるとなかなか見えなくて、苦しかった事が母、敦子の視点から良く見える。似たような境遇にあってお互いの言葉足らずな部分が生む摩擦を補う事が難しい事は、実を持って知っている為共感する部分が多かった。似たような時期に読んでいればもう少し冷静に自分を見れたのかもなどと思い、人の思いって複雑。目に見えてる部分ってほんの少しなのねなどと思った。
本の中に出てくる色々なフレーズが心に残る一冊。
あとがきに書かれている、”気になったページを折っていったら、本が二倍のサイズなった”と書かれていたが、分かる気がした。
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所々現代に合わない感覚はあるけれど、約20年も前に書かれた本とは思えない。普遍性をもつというか、現代でも普通に楽しく読めるってのがすごいと思う。
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宮本作品の中で一番のお気に入り♪
笑って泣けて、とてもいいお話でした。
関西弁なのもよかったんだと思います。
登場人物が気取ってなくてイキイキしてるのは
宮本さんが自分の言葉で書いているからだと思いました。
犬が家族の一員である私には、フックが絡むともう
笑ったり泣いたりの大忙しでした。
登場人物も、年齢・国籍さまざまなのに
心理描写は的を得ていてよかったと思います。
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ドイツへ来て、一番辛く苦しい時期に読んだ。
あの頃の私は、自分に負けないことが最重要課題だった。
そんなときに読んだ大切な本。
あの時の気持ちにシンクロするような、
いくつかの言葉に、泣きました。