紙の本
お兄さんカップルのほうがきになる
2016/06/07 14:04
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投稿者:ゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る
お兄さんカップルのほうが気になる作品でした。「私小説」しか書けない小説家って困るだろうなど余計なことも考えたり。最後に思いが通じて二人の私小説の新作が書けたという展開は良かった。
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小説家×編集者、だけではなく、二人は幼馴染で、受けちゃんは弟分。二人とも長い間互いを想い合っているのに、当人たちは気づかないまま苦しい思いを抱えている…。あまりに普通で、あまりに状況説明が長く、ちょっとのめり込みにくかったかも。時間をあけてもう一度読んでみたらまた感想も変わるかな。
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木辺克哉(29才・小説家)×中澤貴(23才・雑誌編集者)。兄の友人木辺に思いを寄せる貴。そして木辺は・・・。「お前は可愛いんだから、無防備にしてるなよ」というセリフがツボにはまりました(笑)。あと兄・至(たもつ)の心情で気になるところがあって、ぜひ番外編でそこいらヘンのこと読めたらいいなぁと思うんですけど。
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コンスタントに面白い作品を書かれる火崎勇さん。このお話しは幼馴染の2人がずっと両想いなのにお互い気がつかないまま時が過ぎ、攻は休筆中の作家に主人公は新人編集者になる。イロイロな誤解を乗り越えてようやく両想いになる過程が面白かったです。以外に乙女な作家先生と男前になるって決めた主人公が微笑ましい。
でも、実は一番気になるのはお兄さんカップル(?)だったりします。
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木辺がヘタレだなぁということが印象強い…そして乙女ですよね、この人(笑)表題作の後日談「二人の私小説」の方が読んでいて楽しかったかな。たぶん兄のキャラクターが良かったんじゃないかと。