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賛否両論分かれる作品だと思う。
最後まで物悲しい雰囲気が漂っていると感じた。
特別何かが出来るわけでもない。でも、ふつうではない。
自分がそんな力を持っていたら?
意識を解放された人たちが、思うままの生活を手に入れたことは、幸せなのか不幸なのか。当事者が理解出来ればいいことではあるけれど、考えさせられる。
愛していても、ずっと一緒にいたとしても、相手の全てが理解できるわけもなく、愛しているからこそ愛せなくなるもの…のような気がする。そのことに気づいたとき、私は素知らぬ顔で生きていけるのかな?
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来月引越しのため新しく本を買うことが出来ず(荷物が…本の量が…笑)
昔読んたけど感想書いてなかったもの再読中…
相変わらずの本多孝好さんの不思議な世界観。
ずーっと暗い感じのまま進む。
人の波長とシンクロでき、同時に人を傷つけてしまう呪いを持つ主人公。
人の本音を引き出せる能力なんて非現実的なのに、なんか言葉がリアル。
犯罪をしている中学生の男の子とシンクロする場面では、社会に対する不安、不満がすごくわかる。
もっとハッピーエンドで終わってってくれればいいのに〜でもこんなちょっと陰鬱な感じが本多孝好さんぽいのかな。
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孤独を、ぼんやりとであっても正しく認識できている人とそうではない人がいる。
認識できていても、受け止め、受け入れることができない人もいる。
それぞれの自分と、どう折り合いをつけていくのか。
自分ではない他人と、どう関係性を保つのか。
テーマはいい。
登場人物の選ぶ言葉もいい。
ただ、ストーリーの結びがテーマに対して薄く軽すぎた感が否めません。
なので、☆3つ。