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波長とかシンクロして相手の心の底を知ったとしても、その後に、何を思うか、どういった対応をするか、何を言うかは、経験や知識によっても変わってくるだろう。
色々考えさせられたかな!?
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何度目かの再読。
愛とか希望とかを全く肯定していないのに、それでも前向きにさせてくれる、大好きな小説。
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宗教とは説くものではなく、授けるものです。情によって授けられない教えは、理をもって説かれる。権力という後ろ盾を持って。それが宗教で、強迫観念に訴えるのです。
だから地獄が生まれたのだ。地獄があるのは強迫観念の中です。権威を後ろ盾に、理をもって説かれた時初めて宗教は地獄を得るのです。
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後半はやや哲学っぽくもある。特殊な能力を持つ主人公が、人と接する距離感や意義を疑問に思いながら、いくつもの十字架を背負いながらも生きていく覚悟をする。猫は母親を象徴していたのかな?波長やシンクロとか、あまり入ってこない方が面白かったような気もするけど。なければないで主人公も呪いに悩むことはないので難しいなあと感じた。
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『Story Seller』収録の作品を読んで、これも読んでみようと買いました。登場人物たちの切なさと居たたまれなさが伝わってきます。不安や恐怖を抱え、切実さをもって誰かとつながりたいと願う孤独な人々の姿が、眼前に浮き出してくるように感じます。主人公の秘められた闇にも、言いようのない切なさを感じました。
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冒頭から夢中になって読んでました
最後まで、この後どうなるの!気になる!といった内容で読み飽きません
サスペンスが組み込まれたりファンタジーな面も持つこの作品
個人的に◯でした
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確かにひとつの事実(?)に対していろいろな見方ができるけど、そこで社会的でない選択肢を選ぶと破滅するよね。
あと、言葉って怖い。
場合や相手によっては慎重に選ばないと、取り返しのつかないことになる。
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人の心の奥底に眠る本音をさらけだすことはいいことなのか悪いことなのか。答えのでない問いを投げかける物語。
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・掴みが面白かっただけに期待しすぎたようで笠井教授の事件の動機や、柳瀬と熊谷の関係が呪いを過去を打ち明けるか悩んでいる割にはあっさりしすぎてると思った。
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人は完全には分かり合えない・・・。
いくら、想い合っていても、時には、鬱陶しく思うときもあるだろうし、逆に思われるときもあるだろう。
友達、恋人、親、子、血のつながりがある者同士だって、いつも、相手の全てを受け入れることはできないと思う。
受け入れるということは、自分に対する余裕や時間があるからこそ、周りに目を向け、できることなのかもしれない。
すべてを理解し、分かり合うなんてことはできなくても、寄り添うことはできる。
相手が少しでも、安らげるように、その人のためだけに祈ることはできる。
大切な人達が、心に隠している想いを共有し合えなくても、そばに寄り添い、その人のためだけに祈りを捧げられる人でありたいと思った小説でした。
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会話や表現の仕方が村上春樹っぽい。ただ、宗教とか人間関係において語られてる部分はなるほどな、と唸る部分が多く、哲学的に考えさせられた部分も多くあった。
明るい話ではないが、前向きにさせてくれる話。
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孤独な青年と少女の交流を描いた本書。
生と死、出会いと別れをテーマに話が進んで行きますので、重い内容にはなっていますが、最後は優しい気持ちになれます。
読み終えたら、大切な人に会いたくなる、そんな不思議な本です。
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「しまくる」ってふいた(@ ̄ρ ̄@)
もし仮に、自分にこういう能力みたいなものがあったなら、どんな風に使うかな?
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こっちは本多さんの長編小説。
本多ワールド炸裂で、軽妙な語り口ながらもやはり重いテーマの物語。
なぜか本多さんの物語は、主人公が変な依頼を受けて、それを解決するような物語が多い(笑)
そして、その中で、さまざまな人間ドラマと真実を暴いてしまうそんな切ない話が多いのでは?と思います。
本作品では、他人の波長にシンクロしてしまう能力を持っている主人公の物語。
大学教授に依頼され、ある女の子を守るように依頼されます。その流れの中で出会うさまざまな人との交流、そして、その能力がゆえに相手の真実、秘密を暴露してしまい、相手を傷つけてしまう。人と人はどこまで分かり合えるのか?それがテーマの物語です。
本書ではそれを「呪い」として、語っていますが、残念ながら、その本当の意味するところまでは読み解けませんでした。そんなわけで、ちょっともやもや感が残ります。
自分自身が見たくなく、気がついてもいない本音や真実の部分を、この主人公によって暴かれてしまうことが「呪い」なのかなぁと思いながらも、それが結局どうなんだっていうところがうまく整理できずに終わってしまっています。
そんなわけで、ちょっとすっきりしない物語。
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悲しい呪いの力を持つ青年の物語.ミステリアスで切ない心の葛藤,もうそれだけで僕の好みのど真ん中.評価が二分しそうな作品だけど,ぜひ読んでみてほしいな.
以下あらすじ(巻末より)
「私が殺した女性の、娘さんを守って欲しいのです」。3年前に医大を辞めた僕に、教授が切り出した突然の依頼。それが物語の始まりだった。不登校児を集めた塾でバイトしている僕は、他人の波長にシンクロしてしまう能力を持っており、同時にそれは人を傷つける呪いでもあった。一番近くにいる女性にもそのことを打ち明けられない僕だったが―。人と人はどこまで分かりあえるのか?瑞々しさに満ちた傑作長編小説。