紙の本
現実、そして自分
2016/01/31 16:16
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカで育ち、日本の中学に編入したユー。同級生の飛び降り自殺の原因がいじめと見抜き、調べ始める。自分が中2だったころを思い出すと、いじめはあったが陰湿ではなかった。時代が違うけれど、学校を相手に動くことも考えなかった。小説とはいえ、今の中学生が抱える闇をよく描いている。
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いじめがテーマの社会派サスペンス。。
読んで、虚しい、悔しい、悲しい、腹立たしい。これが率直な感想!
著者に対してでなく、現行の日本国憲法、現場の社会問題に対して
…何故、ソ連が崩壊したか?競争のない社会だから、、
日本の義務教育でも生徒・親が学校・教師を選べればいいと。
いじめを庇うと助けた者が次のターゲットになる。見て見ぬ振りをするしかないのが現状なのか。。ちょっと著書からは外れてしまった感想だが。。
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アメリカからの帰国子女の小野田雄一郎が主人公。
日本の中学2年に転入するが、からかいや先生から煙たがられたりと、なかなか学校に馴染めない。アメリカ流の我が強い感じ、権利意識の強さなどが日本の、しかも中学生には合わないのは仕方ないな。。
クラスの中で、羽山伸一という男と仲良くなるが、彼はクラスの男子にいじめられていた。ある日、羽山が学校の屋上から転落死するが、その状況から警察、学校は事故と断定する。
雄一郎はこれがいじめによる自殺に違いないと思い(本の後ろの紹介分に「いじめによる自殺に違いないと見抜き」とあるが、いじめ自殺か単なる事故かは明らかでない)、正義のために行動する。
「この国に正義はないのか!」、「ユー・サノバ・ビッチ! ドント・タッチ・ミー!」と講堂で叫ぶ姿は多分周りの生徒からは嘲笑の的なんだろうなー。
スカッとすることもなく、終わり方も中途半端ではあるけど、リアルないじめの話だと思う。いじめの糾弾が新たないじめを生んでいるところとか。
岡本先生が、一人の人間としての本音を雄一郎に話しつつ、教師としての建前から敵対する姿も現実味にあふれている。彼が非を認めると、これまで培ってきた制度が無意味に帰するという理由は分からなくもない。
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いじめ問題の小説
語りは帰国子女の男子生徒
たびたびでてくるアメリカとの比較
男子生徒はその違いに驚きつつも自分の思うように
ことをすすめていく
中学生がはたしてそこまでやるだろうかとは思いつつ
でも誰かがそういう手段でいじめた側に
対応すべきなのかもしれない
でもいじめた側にも将来が、将来がってね
いじめは無くならないんだろうな