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何度も語り手が変わるけれど、旅が進むにつれて、それぞれの気持ちが変わっていくのが面白かった。
皮肉屋のジャン=クロードの語りが一番せつなかった。
何度も涙にじませながら読んだ。読後感は爽快。
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数年前にハードカバーで読んでいますが、文庫で再読。
旅をテーマにしていたためか、沢木耕太郎との対談が良かったですね。
ハードカバーの時よりも、一人一人がすんなりと入ってきたような。
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生前、「死んだら焼かれた灰を砂漠に撒いて欲しい」と言って亡くなった男性の実姉、旧友カップル、一緒に暮らしていたゲイの男によるサハラへの旅行
生とは?死とは? 恋愛とは? 家族とは? ... いろいろなことを考え直させられる非日常的な北アフリカの旅
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この人の本は読みやすい。サハラ砂漠とモロッコ。らくだと砂とタジンとクスクス。モロッコ料理食べたいなー
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この本をきっかけに、本気でモロッコに行こうと思いました。様々な人の心情や背景と、モロッコの街の描写の交錯が非常に美しいです。
旅って、どこにいくか、も勿論ですが
その場所で、どういう人に出会ってどういう人と行って、どういうことを考えるかっていうのが楽しいんだと思うんです
そういうのを素敵な文章で描かれている素敵な本だと思います。
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<僕が死んだら、その灰をサハラにまいてくれないかな>。亡き周の希望を叶えるために共にモロッコへと旅立つ4人。いまの恋愛関係の行き先に不安を覚える姉・緋沙子。近づきつつある老いに怯えるゲイのフランス人、ジャン=クロード。ふとしたはずみで身体の関係ができ、気持ちの整理がつかない幼なじみの浩介と結衣。愛の深さ、強さとは。そして生きることとは。様々な愛の形を浮き彫りにする。
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最初はあまり好きじゃない感じだったけど、だんだん吸い込まれていってた。一緒に旅をしているかのような…。
もし、自分が死んだら灰と一緒にサハラまで旅してくれるのかな。。って考えたらやっぱり周は特別な存在なんだなって思った。
でも、死ぬまでにサハラ砂漠に行ってラクダに乗りたい。モロッコ料理も食べたい。断食は耐えられなさそう…
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BAD KIDSなどの昔の村山由佳さんの小説と雰囲気が似ていてとても好きなお話でした。
胸にだんだんと染み込んでくるような、そんなお話。後半は特に、読んでいて涙が止まりませんでした。心に残る台詞がたくさんあり、普段自分が当たり前に享受している日常をもっとかけがえのないものとして大切にしていこうという気持ちになりました。後悔のないように。
それにしても、この人の外国を舞台にした小説を読むと必ずその地に行ってみたくなる。それほどに風景などの描写が巧みで、心に風景がありありと浮かんできます。いつか周が辿ったのと同じルートで私もモロッコ、そしてサハラ砂漠を旅してみたい。
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序盤、村山さんが小説の舞台を通して語りたいテーマをつらつらと述べているようにしか思えなかったことと、少し無理矢理にあの過去の作品の二人を登場させてることには違和感を覚えた。
ただ、読み進めたときに、なんだか自分まで旅してるかのような気分になれたのは不思議で、少しいい気持ちだった。
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モロッコという国に行ってみたいと思えました。
市場や礼拝、砂漠の描写に心が惹かれます。
周は『自分が死んだら自分の灰をサハラ砂漠に撒いてくれ』と姉の緋紗子と同居人でゲイのジャン・クロードにお願いします。
その二人に幼馴染のコウスケとユイ、現地ガイドのサイードの5人が【周】の思い出の地を巡り、彼を悼みながら、彼等が其々の愛に苦しみ成長していく物語でした。
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村山さんの作品の中でも1 2をあらそう良作だと思います。村山さんの話は非常に恋愛小説が多いのですが、こちらは死者の弔いの旅 ということで、ともに旅をしながら、アフリカの大自然を楽しめました。この本を読んで、サハラ砂漠に行きたくなりました。
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持ち運びの手軽さゆえ文庫本も購入しましたが、ハードカバーの単行本で20回以上読んだからか文字の感覚(間隔)に違和感があり読むのに難儀しました。^^;
いつものことながら村山由佳さんの一人称は脳裏を360度のスクリーンにさせられますね。
全く行ったこともないモロッコという土地ですが、視覚聴覚だけでなく嗅覚まで刺激されて(あくまでも気分ですが)インプットとアウトプットが同時にできるような感覚とでも表現すればいいのでしょうか。
そしてそれぞれ一人称で語っていく登場人物と彼らの友情と恋愛もまた混沌の街マラケシュに似て、それもまた妙。
これを読み終えると久保田早紀さんの「異邦人」が聴きたくなるというのはベタすぎるでしょうか。
ただ…何故か村山さんの小説は後書きを読むとがっかりさせられてしまうんですが、今回もまた然り…でした。
私生活については語らない方がいいと思うのです。
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遺灰をサハラ砂漠に撒いてほしい。
生前の願いを叶えるために、彼を大切に思う4人の旅が始まる。
サハラ砂漠を目指す道中、各地でいろいろなものに触れ、感じ、悩みと向き合い、考え、様々なことに気付く。
各人物の代わる代わるの語りでストーリーが進みます。
旅する4人と、その旅のガイドと、その遺灰の心と。
ひとつの旅も、いろんな視点で見ると、見え方が違っていて。
いろいろなことを考えさせられます。
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泣いた。思春期の頃、何もない土地に行って1人きりになって独りを学ばなければならないとよく思っていた。わたしもこんな旅に出たい。とっても好きな本になりました。深夜特急も読まなくては。
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初めての村山由佳さんの作品。
恋愛小説は苦手だが、サイードが周の存在を感じ取る辺りから面白くなってきた。(かなり終盤だな…)
緋沙子とハールーンのシーンはすごく好き。
最後、泣き崩れるジャンにサイードが砂を詰めた紅茶の缶を差し出すシーンは思いがけずちょっと泣きそうになった。