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小中学生のとき読んだ気がするけどアラサーになった今再読。
これ、紗南ちゃんのキャラクター同様明るい雰囲気とは裏腹にヘビーな主題もあって読みごたえある。。
でも何よりまず紗南ちゃんと羽山の関係がしびれる。
生い立ちの中で人より大人にならざるを得なかった二人が、お互いに弱さを見せられて相手の強がりに気付ける唯一の存在に。少女マンガの「恋人同士」というよりはこの二人は信頼関係で結ばれた「同志」なのだ(もちろん恋愛感情もあるのだけど)。
紗南ちゃんはとても格好いい。ちゃんと自分の意思を持ちそれにしたがって行動し、そしてこれもまたしびれたのが自分に否があるときはちゃんと謝れる子なのだ。小学校編でクラスの女子の誕生会をすっぽかしたことに対し謝る姿は格好よかった。
羽山もまた格好よくてそして一途。紗南ちゃんの異変に気付き、紗南ちゃんがピンチのときは駆け付け、紗南ちゃんと対等でいられる自分になろうと新たなことに挑戦したりする。
ひねくれ者でニヒリストでありながらこんな一途なやつがいただろうか。笑